三日目続き 淡水は淡水河の河口にある美しい町だ。 また,台湾海峡(向かいは大陸中国)に沈む夕日がとても奇麗に見える所で有名だ。 天気がいまいちだったのが残念!
異人館のようにこじんまりしたところ。家族連れ、友だちどうしの若者が大勢集っている,映画のロケかファッション雑誌から抜け出たような若いお姉さんたちがポーズをとっている。 紅毛城は 17世紀スペイン人によって建てられた城、隣接して英国領事館跡が有る。 中国語で書かれた説明文の字面から江戸時代の朱印船がこの地にも頻繁にやってきたことが読み取れた。
17世紀に基隆(キールン)を征服したスペインが淡水にも勢力を伸ばし、1629年ここにサン・ドミンゴの要塞を建てる。 スペインが撤退した後入ってきたオランダが,1642年にこの要塞を建て直し、その後は明、清朝の統治下に。 そしてアヘン戦争後からイギリスが中国を承認して台湾と断交した1972年までイギリス領事館として使われていた。 1895年から50年間は日本の統治下にとめまぐるしく翻弄された歴史をもつ。 赤レンガ造りのサン・ドミンゴは外国人が住んでいた要塞というところから地元の人は「紅毛城」と呼ぶ。 紅毛城から駅まで町を眺めながら歩いて戻る。 海岸沿いの遊歩道は折から金曜日の午後で人が多く、屋台や海沿いのレストランで海鮮料理が食べられる。東京近くで言うと江ノ島のような佇まい。 帰りの電車は,居眠りしているうちにあっという間に都心まで戻ってしまった。 台北最後の夜は”澎湖島から直送”という振れこみのシーフード店でかに、えびを堪能する。
地下鉄に乗っていると、すぐ席を譲ってくれる、年寄りに見られたのか?台北の人々は孝心が強いのか? おそらくその両方なのだろう。 あちこちで世話になったトイレもよく清掃されていて中国本土のそれとは雲泥の差である。 本土は,今ものすごい経済発展を続けているが、人々の生活面での豊かさ、心のゆとりといった面は、台湾のほうがまだまだ数歩先を行っている感がある。 台北の地下鉄は比較的新しく出来たようで、(ガイドブックによると最初の路線が1996年にできた)プラットホームがすごっく広くてかなり快適な空間となっている。 ホームの広さとともに日本の地下鉄と違うことがもう一つある、入り口が1mくらい高くなっていて歩道から地下鉄コンコースに降りるのに一度階段を5〜6段上らなければならない。 雨水の浸水を防ぐためである。雨季にはかなり強い降雨があるのだろう。 こういう備えをしてあれば,昨年旅行したプラハ地下鉄もあんなに長いこと不通とはならなかっただろうに! 地下鉄を利用するときは,1日券を買うと便利だ,ところが自動販売機では売っていなくて改札口脇のボックス内の係員に言わないと駄目。また,利用するときは自動改札口ではなく券を係員に見せてから出入りするので係員がいない改札口は利用できない。これはちょっと改善してもらいたい。 町の中を歩いていて日本製の地中連続壁構築用の機械があちこちで動いていた。多分新しく建設する地下鉄2路線の工事と思われる。 |