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旅日記(プロロ−グ)
家を出て
すぐ土砂降り,バッゲイジ宅配しておいよかった。一度,宅配ラクチンわったらられない。

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成田発北京経由西寧行き

  北京空港第一ターミナルの混雑振り)

 「青海チベット鉄道で行く!チベット大周遊」というふれこみではあるが,実際は現チベット自治区のラサ周辺を行ったり来たりの旅で,南部や東部さらに西部地域の自然を満喫するには到底及ばない。まっ「チベットチョコっと旅」といったところである。
 パックツアーの集合時間は,フライトの2時間前と相場が決まっていて,中国国際航空 CA 422便(09:25発)に乗るため,当初は,成田第二Hカウンター前に07:30集合と記載されていた。これでは,成田エキスプレスもスカイライナーの朝一番は成田第二着07:26であり,わずか4分でHカウンターまでたどり着くことは至難である。その旨,担当者宛にEメールしておいたら07:40集合に変更された。

 成田までの車中で,妻が作ってくれたお弁当を頬張り,つい昨日から読み出した,硫黄島生き残り少年兵の赤裸々な手記「十七歳の硫黄島」のページを繰るうちに早くも成田着。
 隣の車両から降り立つ,スイミングプールで顔見知りのMさん夫妻とばったり!
なんとチベットへ行くと言うではないか!それも同じEU社のツアーだと言う。 わあ〜 始めての一人参加のパックツアーで,ちょっぴり不安なきにしもあらずだったが,こいつは嬉しい!!
てっきり12日間ご一緒できると思ったが,同日出発で,8日間コースと言うのがあって,Mさんはこちらのグループだったことが集合して分かった。でもラサ滞在二日目までは,同じ時間に同じルートで観光を行うので,ずっと一緒みたいなもので心強い限りであった。

 ツアー参加者は,18名(男性6人,女性12人 うち夫婦は一組),いずれも旅のキャリアー十分の逞しい女性上位のグループと思われる。添乗員は,これまた元気いっぱいの20代前半(?)のOさんである。ちなみに8日間グループの添乗員はこれまた親切なNさんで,8日目までは,こちらにも大いにお世話いただくことになる。

 北京までは2700km,飛行時間は3時間20分ほど,座席数200のボーイング757−200はほぼ80%の乗客。
ランチ(キンメダイ風の煮付け・おそば・玉子焼き・人参/おくら/ひじきのべったら漬けとどういうわけか小型の鯛焼き)を平らげて,再び読書三昧しているうちに11時35分北京空港着。約3時間半のフライト,このくらいがちょうどいいね!

 これからが大変。西寧への国内線は中国南方航空 CZ6992便の18:00発である。
なんと6時間の待ち時間である。市内への往復にはちょっと時間が不足だし,空港内をぶらぶらするには時間があり過ぎる。
 15:15に再集合して,地階の「華園」というレストランで早めの夕食をとると言う。それまで,富山と伊那から参加したと言うTサン,Hサンと連れ立って三人で喫茶店や食堂やみやげ物店・本屋などが並ぶ2階のショッピングフロアーを歩き回り,ビールを飲んで時間つぶしをする。

 夕食時,酸素モニターという器械で,血液中の酸素量を測ってもらった。98/65(血液中酸素量,すべての酸素がヘモグロビンと結びついている状態が100/脈拍数)で正常値である。高地に着いてから適時測定し,高山病予防に役立てると言う。

 第一ターミナルから第二ターミナルへの移動は約15分ほど,エッチラオッチラ歩かなければならない。S
CZ6992は,ほぼ満席で定刻に動き出したが,誘導路上でなんと30分も離陸順番待ち,北京空港は滑走路2本だけでラッシュアワーには,いつも遅れが常態化しているようだ。
 
 機内で,夕食が出る。清真ランチ(モスリム用)で,チャーハン風ご飯・果物(西瓜他)・パン・干し杏。さっき食べたばかりなので食欲が湧かないが,今晩遅くなってお腹が空いても困ると思って全部平らげる。
 西寧空港着21:00 空港の建物は2005年に新しくなったそうだ。しかし,照明が暗くて外も真っ暗に暮れていて片田舎に着いたという感じが否めない。中国全体が電力不足なのだろうか?

 西寧も,土砂降りの雨であった。乾燥気候の当地では,恵みの雨だと言う。
ここで,スルーガイドの洪サン(チベット族)とガイド見習い中の黄サン(漢族)が出迎えてくれる。空港から市内まで23kmおよそ30分。
 車内で,高山病対策にはリラックスすることが一番,水を好く飲むこと,町中ではチベットやダライラマ関連の話はしない方がよい(公安のスパイがうろうろしている,とくにラサでは。後で聞いたのだが,ガイドの洪サンは,今回の日本人相手のツアーガイドを勤めるに当たって,事前に公安から呼び出しを受け,どんな話をするのかなどと執拗な質問をされた)とか,青海省は,標高4000m前後の高原が大部分を占め,草原が広がり牧畜業が盛ん,面積は75万kuで全国4番目に大きい,人口550万人(西寧は220万人),チベット族・モンゴル族・土族・回族など少数民族が43.5%を占めていることなどを話してくれた。

 ホテルに着くと,チベット族の習慣で,歓迎を意味する「カター」を,洪サンが皆の肩に掛けて呉れた。 

西寧の街
 西寧は,古くから青海省の中心地で漢の時代に中国の領土に組み入れられ,西の果てという意味で西寧と名づけられた。
標高は2300m。四方を山に囲まれた町の中心部には
高層ビルが林立する,チベット高原の東の入り口となる地方都市である。

 北京空港で,皆さんは,日本円を「元」に両替した。わたしは前回旅行時に残した900元ほどが手元にあるのでパス。
聞くと1元=18円90銭ほどになる。わたしの「元」は,1元=14円なので手数料込みで30%以上も円安になっている勘定である。 

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