-- 2003.10.14 エルニーニョ深沢(ElNino Fukazawa)
2007.08.09 改訂
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{このページは、元々「私の昆虫アルバム・日本編(My photo album of INSECTS in Japan)」というページの中で全ての昆虫を同一ページに扱っていたのを、数が増えたので06年9月15日に分類学の「目」毎にページ分割し、構成を一新しました。その後は個々の「目」毎に個別に改訂されて居ます。}
蝶や蛾の仲間は昆虫綱チョウ目(旧:鱗翅目)に分類され、完全変態の典型的昆虫、つまり蛹(※1)に成った後に成虫に成ります。
チョウ目の昆虫は旧は鱗翅目とされて居た様に、翅膜が鱗粉で覆われて居るのが極めて顕著な特徴です。そして押し並べて草食性です。
私は昆虫の中では蜻蛉(トンボ)が一番好きですが、その次はやはり蝶ですね。しかし、蛾は嫌いですね、幼少の頃から。蛾は実際毒を持ってるのもいるし毳毳(けばけば)しくて、厚化粧の刺々しいオバサンを連想させられます、アッハッハ!
<撮影日=01.11.02:撮影場所=和歌山県那智勝浦町>右下は蝶では無く蛾です。蛾はチョウ目の蝶以外の総称として定義され、美しい絹を生む蚕はカイコガ(蚕蛾)の幼虫です。
この蛾は熊野那智大社の境内で夕方見付けたもので、ほぼ実物大です。翅が白く日陰にひっそりと止まって居ました。図鑑(△1)で調べたら多分シロツバメエダシャク(白燕枝尺蠖)の♀です。♂は触角が違います。前翅の2本の灰褐色の線と後翅の尾状突起及び暗赤色の紋が決め手です。
この蛾は北方系の様で、日本の他は樺太・朝鮮・中国東北部・黒竜江(アムール川)方面に分布します。
シャクガ(尺蛾、又は尺蠖蛾)とは所謂あの尺取虫(尺蠖虫) -人が指で尺を計る時の様に歩行することに由来した名- の成虫のことで、シャクガ科に属します。
[ちょっと一言] 蛾の一般的特徴としては、蝶より胴体が太く、蝶の様に飛び回ることはせず翅を広げて止まっていることが多く、人が近付いても逃げません。又、右上の写真の様に触覚が猫の髭の様に先細りで、中には毒を持って居たり、見るからに毳毳しく毒々しい種も居ます。しかし蛾は蝶に比べて圧倒的に多数派(=蝶の約15倍)で、世界に約20万種、日本に約5千種が知られ、これに対し蝶は世界に約1万3千種、日本に約250種が知られて居るに過ぎません。
<03.10.17:大阪府高槻市>下の3枚は「玉川の里」公園の花壇で撮影しました。
左はヒメアカタテハ(姫赤立羽)の秋型で、ほぼ実物大。勿論タテハチョウ科に属し飛翔力は強く海を越えることも出来、蝶類中最も広い分布を示す汎世界種(cosmopolitan)です(△2)。春から秋に掛けて成虫に成り、アカタテハの様に樹液は吸わず花の間を活発に飛び回ります。秋に成ると数を増し良く見掛けます(翅の裏面は後出)。
右はツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)の♂の秋型で、実物の1/2位です(実物大の写真は後出)。ご覧の様に猛獣の豹に似た紋と色合いの翅を有するのは擬態の一つの警告色で、この様な蝶をヒョウモンチョウ(豹紋蝶)と呼び所属はタテハチョウ科です。
左はご存知モンシロチョウ(紋白蝶)ですが秋型です(ほぼ実物大)。シロチョウ科の代表で、春の訪れと共に春型が郊外の菜の花畑などを飛ぶ姿は典型的 -食草はアブラナ科、特にキャベツ(※2)を好む- ですが、都会の花畑や花壇で春から秋迄見ることが出来ます。
通常は翅を閉じて止まりますが、この時は止まってから少しの間だけ翅を開きました。前翅に黒く丸い紋が有るのでこの名が付いて居ます。
日本全土からユーラシア全域に広く分布しますが、原産はヨーロッパで日本にはキャベツの移入と共に渡来したという説が有力です。
<03.10.17:大阪府高槻市>右は蛾、高槻城址公園の説明板に止まって居ました。
シジミチョウ位の大きさで、ほぼ実物大。名前が判らなかったのですが、その後図鑑(△2)で調べたら、どうやらヨツメアオシャク(四ツ目青尺蠖)の様です。
図鑑では、この様な青緑の小さい蛾はシャクガ科に多く、ご覧の様に前翅・後翅に白い紋が1対ずつ有ることから翅を広げると四ツ目に見えるという訳です。
<04.04.18:群馬県太田市>左は太田天神山古墳上の林の中に居たミスジチョウ(三筋蝶)の仲間のコミスジ(小三筋)です。ご覧の様に黒地に白い筋が3本有るので、この名前が付いて居ます。平地では林の中などの日陰を好み、羽搏きと滑空の両方で飛びます。
タテハチョウ科で、幼虫の食草はイロハカエデ・ヤマモミジなどです。広くユーラシアに分布します。
以下はアゲハチョウ科の蝶を纏めて載せます。
<04.05.09:鳥取県江府町>右は江美城跡の薊(あざみ)の花に止まるウスバシロチョウ(薄羽白蝶)です。北海道から九州迄分布しますが山地性、幼虫の食草はムラサキケマン(紫華鬘、※3)やヤマエンゴサク(山延胡索)などのケシ科の草で、平地で見るのが難しい蝶です。外国では中国大陸の中部に分布します。
モンシロチョウよりはやや大きく、ご覧の様に翅脈が黒いのが特徴です。一見シロチョウ科の様に思われますがアゲハチョウ科の蝶で、近年はウスバアゲハ(薄羽揚羽)とも呼ばれます(△2)。ウスバシロチョウ亜科に属しギフチョウ(岐阜蝶)と同属です。
名前の通り翅が薄いので、ヒラヒラ、フワフワと風邪に流され乍ら頼り無く舞う様に飛ぶのがもう一つの特徴です。この日は城山の上の草地を数匹が群舞して居ました。
<04.05.25:奈良県大和郡山市>下は良くご存知と思いますが、正式和名はアゲハ(揚羽) -アゲハチョウという呼び方は、アゲハの通称又はアゲハチョウ科の蝶の総称- です。
アゲハはアゲハチョウ科の代表選手と言った所で、都会の公園などで普通に見ることが出来、写真は地面にフワフワと舞い降りた瞬間です。蝶は時々こうして地面に止まることが有りますが、アゲハチョウ科やタテハチョウ科で良く見掛けます。
幼虫は柑橘系、特にカラタチ(※4)の葉を好んで食べる青虫で、その木で蛹(さなぎ)に成ります。主に明け方に羽化し、蛹から蝶に”変身”する瞬間 -蝶は完全変態の典型- は自然の魔術と言えるでしょう。季節変異が有り、これは春型です。アゲハチョウ科の幼虫は強い臭いを発する臭角を出して護身するのが特徴です。
暖系で北海道には少なく、東アジアから東南アジアに掛けて分布します。
ところで、この揚羽蝶を代々家紋にして居る氏族が在り、桓武平氏の流れを汲む伊勢氏・神戸氏・関氏(その支流の鹿伏兎氏)や戦国大名の池田恒興(信輝とも)流の池田氏などが揚羽蝶紋です。
<04.06.07:大阪市>下の2枚は「私の庭」の中心地である大阪城公園梅林で撮影した同じアオスジアゲハ(青筋揚羽)の春型です(ほぼ実物大)。最初地面の水を吸い(左の写真)、暫くしてレンゲの花に止まりました(右の写真)。
黒地に青緑色の帯状斑紋が筋の様に1本通っているのが名称由来で、これが比較的太いのが春型の特徴です。都会の公園でも良く見られます。
この蝶はアゲハチョウ科の中では翅が丈夫で、羽搏く力が強く素早い動きをし、上空高く飛ぶことも出来ます。止まっても翅は常時俊敏に羽搏いて居ます。食草はミズナラ・クヌギ・カシワなどのブナ科で、東アジアから熱帯アジアに掛けて広く分布します。後で夏型が登場します。
[ちょっと一言] アオスジアゲハの青緑色の帯状斑紋(=青筋)は鱗粉の色では無く翅膜の色で、羽化直後は黄緑色で太陽光線で青味を増すのですが、死体では青変しません(△2)。
<05.06.12:石川県押水町>右はは末森城跡の木陰の地面に止まるヒメウラナミジャノメ(姫裏波蛇の目)というジャノメチョウ科の一種です(実物の約0.8倍)。前翅に1つ、後翅に2つの蛇の目紋が見えて居ますが翅の裏には蛇の目紋が沢山並んで居ます。この蝶は木陰や日陰を好み、それがカムフラージュ(=隠蔽行動)に成って居ます。この蝶の翅の裏面は中々綺麗ですよ。
幼虫の食草はイネ科の雑草です。分布は日本・台湾から東北アジアで、寒冷地産の方が大型の様です(△2)。
<05.08.13:静岡県中川根町>下の3枚は大井川の塩郷吊橋付近で撮影しました。左下がキチョウ(黄蝶)です。モンシロチョウと同じシロチョウ科で翅の表は、前翅の羽先(=褄)が少し黒く成って居ますが、紋は無し(詳細説明は後出)。
中央下がコスモスの花に止まっていたツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)の♂で、タテハチョウ科の蝶の特徴として止まった後で翅をゆっくり開閉しますので、開いた瞬間に撮りました(ほぼ実物大)。この蝶の名称由来や詳細は後述します。
右上が木陰に居たヤマトシジミ(大和蜆)で、本州で極普通に見掛ける種です。シジミチョウ科の蝶は非常に小型で、ご覧の様に閉じた翅の形が蜆貝の殻の形に似て居ます(実物の約2倍)。翅の表は灰青色です(左下の写真)。
<06.07.09:島根県安来市>左は月山富田城の山中御殿平にて撮影したヤマトシジミ(大和蜆)で、実物の約2倍です。右上の翅裏と合わせて見て下さい。
幼虫の食草はカタバミ科で、分布は日本の東北地方以南から東南・熱帯アジア、西アジアに及びます。
尚、全く同名のヤマトシジミ(大和蜆)という蜆貝が居て、これは宍道湖・十三湖・利根川などで獲れる食用貝です。この日は松江で宍道湖産の大和蜆の味噌汁を飲み、蜆煎餅を買ってビールの撮みにしました、旨かった!
<06.07.09:島根県安来市>右も月山富田城の山中御殿平の、やはり木陰の薄暗い所に居たヒメウラナミジャノメ(姫裏波蛇の目)で実物の約1.5倍です。名前の如く翅裏は銀地の波模様に蛇の目紋が見事です。
既に掲載して居る翅表面の斑紋と比較して下さい。翅の表面は地味ですが、この裏面は可なりインパクトが有ります。やはり擬態の一つの警告色なのでしょう。
<06.07.09:島根県安来市>下の左右2枚も月山富田城の山中御殿平で撮影したベニシジミ(紅蜆)で、右下の写真がほぼ実物大です。
左右で色が異なるのは左が春型、右が夏型の為で、夏型は翅が暗褐色に成ります。日本全国の野原や畑に多く、幼虫の食草はタデ科で、ユーラシアの中北部に分布します。
翅の裏面は後で登場します。
この日撮影出来たのはこの様な”小物”ばかりでしたが、山上でオニヤンマが大回りして居るのを何度も見ました。残念乍らオニヤンマは撮れませんでしたが、トンボの成果は有りました。
以下はアゲハチョウ科の蝶です。
<06.06.24:伊勢市>右は伊勢神宮外宮境内の池のアヤメが群生する中を飛ぶモンキアゲハ(紋黄揚羽)の♂です。ご覧の様に黒地の翅の後翅に大きな黄白斑を持つ大型の揚羽蝶です。中部以南に分布しますが市街地の公園などでは先ずお目に掛かれない希少種です。他には06年は伊良子岬で見掛けました。
流石は伊勢神宮で、鬱蒼とした広大な「鎮守の杜」は昆虫たちにとっても聖地なのです。私はこの日この池でオニヤンマにも出会いました。
<06.08.23:大阪市>左下は「私の庭」の桜之宮公園の春風橋脇でヤブガラシ(藪枯、※5)の花に止まったアオスジアゲハ(青筋揚羽)です(ほぼ実物大)、再登場ですがこれは夏型で、青筋が春型より細くなって居ます。夏型はヤブガラシを大変好みます。
<06.09.08:大阪市>右下も桜之宮公園の藤田邸跡庭園外の池付近で撮ったアゲハ(揚羽)の♂です(ほぼ実物大)、これも再登場です。
アゲハは池の傍の湿った地面の水分を吸って居ました。夏型の♂は後翅尾状突起下の丸紋(中に黒点)が橙色を失う特徴が有ります。
後出のキアゲハの斑紋・色と比較して見て下さい。
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後翅尾状突起下の丸紋(中に黒点)
次はツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)の特集です。何れもほぼ実物大ですので♂♀の違いに依存する翅の表裏の斑紋の違いをじっくりご覧下さい。
<06.08.29:静岡県天竜市>右下は天竜浜名湖鉄道の二俣本町駅傍の地面に止まっていたツマグロヒョウモンの♀です。
ツマグロ(褄黒)の名はこの♀の前翅の羽先が黒いことに由来し、その黒の中の白帯が鮮やかです。
この蝶はタテハチョウ科に属する大型の豹紋蝶で、春から夏に掛けて数回羽化し、日本では東海地方から西日本で最も一般的に見掛けますが、関東では希少です。外国では台湾・中国から東南アジア/ニューギニア/オーストラリアと、分布の点から南方系です(△2)。幼虫の食草はスミレ類です。
<06.09.08:大阪市>下の4枚は桜之宮公園の春風フラワーガーデンにて紫陽花の蜜を吸いに来た所を撮影したものです。
左右がツマグロヒョウモンの♂で、左が翅の表面、右が裏面です。翅の表裏の斑紋は、他の豹紋蝶とは大きな差違を示して居ます。
下の左右の2枚は♀で、左が翅の表面、右が翅の裏面です。♀の表裏の斑紋は更に鮮やかで独特です。
昆虫は通常♂が目立つ色や斑紋をして居ますが、この蝶に限っては逆で♀の方が艶やかな色と斑紋を呈して居て、♀の特徴が名前に成って居ます。そして♀は数が少なく性比は♂の1/2位ではないか、と思われます。
次はセセリチョウ(挵蝶)です。
<06.09.08:大阪市>下の2枚は桜之宮公園の北端の春風フラワーガーデンで紫陽花の花に止まったイチモンジセセリ(一文字挵)で、♂♀は不明。左下が翅の裏面で、実物の約2倍です。
左の写真では吸管型の口吻を鉤型に伸ばし紫陽花の密を吸って居ます。因みに蝶の吸管は普段は渦巻状に畳まれて居ます。
右が翅の表面で、これがほぼ実物大です。表面・裏面共に前翅・後翅に白い小紋がほぼ一直線(=一文字状)に並んで居るのが見えますね、これが名の由来です。
時々この様に翅を独特のポーズで半開きにします。胸部背面は緑色を呈し、体全体がビロード様に見えるのも特徴です。
挵蝶は胴が太く体毛が長いので一般の人には蛾(ガ)の様に思われて居ますが、セセリチョウ科という一派を成す大所帯です。この科の共通特徴は触覚が短く、前翅が三角形で敏捷に飛び、止まる時は翅を閉じるのが普通です。
幼虫の食草はイネ科で集めた葉の中に生息し、ハマクリムシ・ツトムシなどと呼ばれ稲の害虫とされて居ます。年に数回羽化し東アジア/東南アジアからヒマラヤ迄広く分布し、日本では最も普通に見られる挵蝶です。
<06.09.08:大阪市>左も桜之宮公園の春風フラワーガーデンで紫陽花の蜜を吸っているキマダラセセリ(黄斑挵)で、実物の約2倍です。上のイチモンジセセリより小さいので普段余り気が付きませんが、都会の公園の花壇などに居ます。
食草はやはりイネ科で日本やアジアに分布します。
<06.09.08:大阪市>淀川も「私の庭」の重要部分ですが、下の2枚はトンボの生息地である淀川左岸入江(都島区毛馬町)の樹木の葉に止まったゴマダラチョウ(胡麻斑蝶/碁斑蝶)です。普段は高い所に止まりますが、この時は偶々(たまたま)地上3m位のエノキ(榎)の葉に止まりました。
左が翅を閉じて止まっている時の翅の裏面でほぼ実物大、右が翅の表面の紋様で、名前はこの斑紋に由来します。
タテハチョウ科に属し、幼虫の食草はエノキ(榎)です。分布は東アジアの特産種とされて居ます。食草のエノキの他、成虫はクヌギ・タブノキ・ヤナギなどの樹液を吸う為に高所を羽搏きと滑空で飛ぶのが特徴です。これらの樹木は甲虫類も好みますので、この蝶が集まる樹木には甲虫も集まります。
私が幼少の頃はゴマダラチョウが好むるエノキの高所を、虹色のタマムシ -やはりエノキが食草、今は非常に少なく成りました- が群舞して居たのを昨日のことの様に覚えて居ます。
<06.09.08:大阪市>左は淀川河川敷の野菊の葉に産卵して居るヒメアカタテハの♀です(ほぼ実物大)。翅の裏面の斑紋を、右下の表面の斑紋と比較してご覧下さい。
幼虫の食草はキク科が中心なので頷けます。この蝶が世界中に最も広く分布する種であることは既に記しました。
<06.09.27:大阪市>右は春風フラワーガーデンで撮影したヒメアカタテハです(ほぼ実物大)。後出のアカタテハとの斑紋の微妙な違いを見比べて下さい。
<06.09.11:大阪市>左も淀川河川敷に居たキチョウ(黄蝶)で、石ころの下の水分を吸って居ます(ほぼ実物大)。再登場ですが、又しても翅の裏面のみ。この蝶は殆どの場合翅を閉じて止まるのです。裏翅から前翅表面の羽先黒縁が透けて見えます。
シロチョウ科に属し、幼虫の食草はマメ科やハギ類で、分布は日本の関東以南から中国中南部、東南・熱帯アジア、オーストラリア、アフリカ迄広範囲です。
<06.09.23:大阪市>右も淀川河川敷に居たベニシジミ(紅蜆)の夏型で、翅の裏面の斑紋をご覧下さい、裏面も中々綺麗です(実物の約2倍)。翅表面及び説明は既に掲載して居ます。
<06.09.28:大阪市>下の2枚は淀川左岸入江の樹木 -前出のゴマダラチョウが止まっていた隣の木- の葉に止まっていたコムラサキ(小紫)の♂で、左下が翅の裏面、右下が表面です(ほぼ実物大)。ご覧の様に翅表面の地色が黄褐色で、これは褐色型です。別に黒色型が在ります。タテハチョウ科の中型の蝶で、幼虫で越冬しヤナギ(柳)の葉を食べて成長しますが、この木の隣が柳で入江の向こう岸には更に柳の木が幾本か在ります。
この日夕方に成ったので私は自転車で帰る途中、左下の様に地上2m位の高さに翅を閉じて止まっていたのをチラッと見掛け、何だろう?、と思いました。初めは単に枯葉みたいに見えたので行き過ぎようとしたのを思い止まったのが第1の幸運でした。翅の裏面を撮影した後見た事の無い裏面の斑紋に私は「翅を開いて呉れ~!」と語り掛け暫く待っていたら「念ずれば通ず」、ゆっくり羽搏き乍ら徐(おもむろ)に翅を開いた瞬間鮮やかな紫色が目に飛び込んで来ました、これが第2の幸運でした。私は直ぐにコムラサキの♂ -♀は紫色が無い- と判りました。♂だったことが第3の幸運でした。
枯葉の様な保護色の翅の裏面(左)と艶やかな表面(右)は対照的です。
♂の紫色は実に奥深く見る角度や光の当たり具合で微妙に色合いを変じます。
右がコムラサキの顔の拡大です。
撮影し終わってこの木の上を見ると、コムラサキが数匹舞って居ました。夏は居なかったので9月下旬に出て来るのですね。
日本からアジア/ヨーロッパ北部に広く分布しますが、日本では褐色型が一般的で、逆にヨーロッパ産は黒色型です。日本の国蝶として名高いオオムラサキ(大紫)と同属の美しい蝶で、都会では希少です。
<06.09.30:大阪府枚方市>下の2枚は山田池公園に居たウラギンシジミ(裏銀蜆)の♂で、何れもほぼ実物大ですが別の個体です。
左の様に翅表面は黒地に赤褐色の紋は♂で、♀は青白色の紋で、♂♀共に美しい蝶です。翅の形が独特ですが、前翅先端が鋭角の尖りなので、これは秋型です。秋型は成虫で越冬し翌年春に産卵し夏型を産みます。9月中頃が夏型と秋型の交代の時期に成ります。
蜆蝶の大型種ですが、シジミチョウ科では無くウラギンシジミ科 -日本ではこの1種のみ- に属し、名前の通り翅の裏が銀白色(右の写真)で僅かに小黒点が並んで居ます。幼虫の食草はフジ・クズなどのマメ科、南方系で中国中南部・台湾、日本の東北地方が北限とのことです。
飛び方や止まり方はヒカゲチョウ(←ジャノメチョウ科の蝶)に似ていて、花には集まらず木の幹の樹液に集まり、時々上の様に地面に止まります。通常は右上の様に翅を閉じて止まり、左上の写真は羽搏き乍ら開いた瞬間です。自然環境の残された林では見掛けますが都会では希少種です。
<06.09.30:大阪府枚方市>左も山田池公園に居た希少種のキアゲハ(黄揚羽)です(ほぼ実物大)。アゲハチョウ科で、アゲハに似て居ますが黄色が強く前翅基部が黒のベタで、アゲハの斑紋とは異なります。低山山頂の草原に集まる習性が有り、この日も山田池の辺(ほとり)の草原を飛び偶々花壇の花に止まったものです。
幼虫の食草はニンジン・セリなどのセリ科。日本からヨーロッパ、北アメリカに広く分布します。
<06.09.30:大阪府枚方市>右も山田池公園に居たホタルガ(蛍蛾)で、ほぼ実物大です。マダラガ科の蛾でホタルの様に全体が黒く頭が赤いのでこの名が在ります。前翅に白い条が有り、触角は櫛歯状です。暗い木陰を好みヒラヒラと飛びます。飛び乍ら悪臭を放つそうですが臭いは感じませんでした。
幼虫はヒサカキ(※6)の葉を食べ、日本全土・朝鮮半島・台湾・中国に分布します。
尚、マダラガ科にはサツマニシキ(薩摩錦)やオキナワルリチラシ(沖縄瑠璃散)の様な美しい色彩のガが居ます。
大阪市内では殆ど見掛けないウラギンシジミやキアゲハを撮れて私は大満足ですが、同じ花壇にクマバチが居て、草地にはバッタが居て樹木の小枝には真っ赤なナツアカネが止まり、ノラ猫が生活し人間は池で釣りをし、枚方の山田池公園は大らかな管理で自然環境が残されて居る様です。それに引き換え大阪市内や近隣の緑地公園は一見綺麗に季節の花を咲かせて居ますが、草地にはバッタが1匹も居ず花壇に蝶が飛来せず、虫の目線で見ると管理され過ぎた”偽の花園”と化して居ます。
下の2枚はアカタテハ(赤立羽)で、両方共ほぼ実物大です。
<06.10.13:香川県善通寺市>左下は空海で有名な善通寺境内で撮影。
<06.11.13:奈良県高取町>右下は標高584mの高取城址二の丸の日溜まりで数匹群れを成して居たのを見付けて撮影。
前出のヒメアカタテハとの斑紋の微妙な違いを見比べて下さい。♂♀の外形的差違や季節変異・地理的変異は殆ど無い蝶です。
アカタテハは日本を含む東アジア/東南アジア/中国/インド/カナリア諸島/オーストラリアなどに分布します。幼虫の食草はイラクサ科やニレ科で、食草の葉で袋状の巣を作り、暖地では幼虫で越冬します。
<06.11.10:三重県明和町>左は竹神社境内に居たクロコノマチョウ(黒木間蝶)の秋型で、ほぼ実物大です。午後1時頃、雲って暗い神社の境内をフワフワとヒカゲチョウの様な飛び方で飛んで居たのを見付け、薄暗い木立の中に入って行ったのを追い掛けて、やっと見付けました。
右は顔の拡大です。横目で恨めし気にこちらを見て居ます。
コノマチョウはジャノメチョウ科の大型種で、ご覧の様に独特な翅の形が特徴で、翅裏は木の葉そっくりの保護色の典型で、薄暗い木立の中でこうして落ち葉の上に止まって仕舞うと見分けるのは至難の業です。実際コノマチョウは余り日が差し込まない木陰に居ることが多いので、その名が付いて居ます。
止まったら翅を開かなかったので残念ですが、翅表は黒褐色でした。前翅表に目玉の様な紋 -眼状紋はジャノメチョウ(蛇の目蝶)科の特徴- が有ります。左上の写真で翅裏がフラッシュの関係で青味掛かって見えますが、実物は薄茶色と言うか枯葉色です。
コノマチョウは世界では20種以上居ますが、日本産のコノマチョウはクロコノマチョウとウスイロコノマチョウの2種のみで、何れも成虫で越冬 -ジャノメチョウ科で成虫越冬するのはこの2種のみ- します。分布は前者は中国・東南アジアから日本の関東以南、後者はアフリカ/東洋熱帯から日本の九州南部以南、とされて来ましたが、近年の地球温暖化や暖冬の影響で両種共に漸次北に拡張して居る様です。幼虫の食草は両種共にジュズダマ・サトウキビ・イネなどのイネ科を好みます。
左上の翅裏の斑紋はどう見てもクロコノマチョウで、前翅先端の突出が小さいので秋型の♂と思われます。大阪市内に住む私にとっては貴重な種です。
07年も春が廻って来ました。今年は4月下旬~5月上旬迄ドイツに行っていたので、帰国して直ぐに「私の庭」の大阪城公園~桜之宮公園~淀川をチャリンコで巡回パトロールしました。
<07.05.27:大阪市>左は大阪城公園最南(=城の南側外濠の南側)の小さな池に水を吸いに来たアオスジアゲハ(青筋揚羽)の春型です(ほぼ実物大)。再登場ですので前述の説明を参照して下さい。アオスジアゲハは良くこうして地面や水溜まりで水を吸います。
<07.05.27:大阪市>左下は上のアオスジアゲハと同日同場所に於いて、池の辺(ほとり)の草の葉に止まったイチモンジセセリ(一文字挵)です(ほぼ実物大)。再登場なので説明は省略。
右は左の写真の拡大で、背中が青緑で体が長い体毛に覆われて居るのが確認出来ます。
翅半開きのポーズは独特です。
<07.05.28:大阪市>左下は淀川河川敷で撮ったモンシロチョウ(紋白蝶)の春型で(ほぼ実物大)、これも再登場です。原産はヨーロッパでドイツでも見掛けました。日本でも知らない人が無い位有り触れた蝶ですが、花に止まる時は大抵翅を閉じて仕舞い、この様に翅を開いた瞬間を撮影するには根気が必要です。
<07.06.05:大阪市>下の2枚は大阪市内では珍客(=希少種)です。場所は今年アオスジアゲハが水を吸いに来た大阪城公園最南の小さな池です。左下が蓮の葉に止まる珍客の全体像(ほぼ実物大)、右が顔の拡大です。顔の鼻先がグッと突き出ていて、翅の形も独特です。
そう、これはテングチョウ(天狗蝶)です。下唇鬚(かしんしゅ)が頭の前方へ長く突出し天狗の鼻の様に見えるので名付けられました。本種はタテハチョウ(立羽蝶)の近縁ですがテングチョウ科に属し日本ではこの1種のみ、世界でも10種位と少ない珍しい種です。
テングチョウは日本全土から朝鮮半島、台湾、中国、ヒマラヤ地方からヨーロッパ/北アフリカに掛けて広く分布します。
食草はエノキ・エゾエノキで、奄美大島ではリュウキュウエノキです。年1回の発生で成虫で越冬し3月下旬~4月に産卵、それより生じた幼虫は5~6月に羽化します。
この日のテングチョウは羽化して間も無い成虫でしょう。成虫は道路や崖の土に止まることが多く、この日も蓮の葉の他に石の上などに止まりましたが、こうして水辺に降りて来るのは羽化直後の♂の様です(△2)。♂は前脚に長毛が密生しますが、右上の写真は距離2.5m位からのズームと逆光の為イマイチ確認出来ません。拡大写真の眼がこちらを警戒して居る様に見えますね。
飛んだ時は翅の表の橙色の斑紋がはっきり見えましたが、残念乍ら止まるとこうして羽を閉じて仕舞います。翅の裏はご覧の様に枯葉色で保護色なのでしょう、緑の蓮の葉では無く枯葉に止まったら見分けは困難です。私は翅の表面を撮りたくて翌日も翌々日もここに来ましたが姿を見せませんでした。
尚、同じ様に下唇鬚が突き出た蛾にテングアツバ(天狗厚羽)というヤガ科アツバ亜科が居ます。
<07.06.20:大阪市>右は毛馬の春風フラワーガーデンに居たツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)の♂です。この蝶は♀の方が鮮やかです。説明や♀の写真はこちらを参照して下さい。
<07.08.06:大阪市>下の4枚は私の家の玄関外の壁に止まっていた1匹のガ(蛾)を角度を変えて撮影したものですが、名前をご存知ですか?
先ずは左下の写真をご覧下さい。色・形、そして葉脈紋様はどう見ても「枯葉」です(ほぼ実物大)。少し青緑の部分が有るので枯れ掛けの葉みたいです。しかし良く見ると翅の下から脚が見えて居ます。頭を下に向けているのですが、頭部から突き出た口吻が見え、これが葉柄の様に見えます。
小点 小紋
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「枯葉」の中央部分に見える青緑の小紋と主脈付近の淡黄色の小点は翅の紋様です。この斑紋と「枯葉」の左下部の括(くび)れが、この蛾の名前の同定に役立ちました。右がその部分の拡大です。
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頭部 前翅の括れ
左は同じ蛾を背面から撮ったもの(ほぼ実物大)で、胴体と後翅をすっぽり覆う両側の「枯葉」は前翅の表で、前翅をセミ(蝉)の様に折り畳んで居るのです。
これは形態模倣と隠蔽色(=保護色)を組み合わせた見事な隠蔽的擬態で、偽装は完璧です。しかし、こんな所に止まったのが悪かったですね、偽装に反した行動の為に私に見付けられて仕舞ったという訳です。
左の写真の頭部の拡大が右の写真です。鋭く突き出て先端が鉤型の下唇鬚(かしんしゅ)はこの蛾の一大特徴で、これで葡萄や桃や蜜柑の皮を食い破り吸汁し、時には大きな被害を出します。
以上でお判りですか?、この蛾の正体はアケビコノハ(通草木葉)です(雌雄は不明)。ヤガ科シタバ亜科(※7)に属し、幼虫の食草はアケビ(※8)・ムベ・ヒイラギナンテン・アオツヅラフジなどで名称由来に成り、前述のシロツバメエダシャク(白燕枝尺蠖)と同様に日本各地・朝鮮・中国東北部・黒竜江(アムール川)方面に分布しますが、原種はインド/マレー/ジャワなど熱帯地方に分布します。7~8月に羽化し成虫で越冬します(△1)。
ところでシタバ亜科のシタバとは下羽、即ち後翅のことで、地味な前翅に対し後翅が鮮やかなグループだからです。左上の写真の「枯葉」の下に隠れて居る後翅は黄色地に黒色の巴紋です。実は幼虫にも第2・第3腹節側面に黄白色の大きな眼状紋が有り、成虫・幼虫共に標識的擬態で外敵を威嚇します。上の写真の様に成虫は普段は「枯葉」に似せた隠蔽的擬態で世を忍んで居ますが、いざと為るとパッと後翅の巴紋を見せて威嚇的な標識的擬態に転じ、丸で刺青で粋がった江戸っ子職人の様です。
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【脚注】
※1:蛹(さなぎ、pupa)は、[1].完全変態を行う昆虫類の幼虫が、成虫に移る途中で食物の摂取を止め、脱皮して静止して居るもの。この時期に、幼虫の組織は成虫に必要な組織に変わって行く。繭の中に入っているもの(ガ(蛾)・ハチなど)と裸のもの(チョウ・コウチュウ(甲虫)など)とが在る。
[2].特に蚕蛹(さんよう)のこと。
※2:cabbage。アブラナ科の一年生又は越年生草本。世界的な結球性の葉菜。初夏アブラナに似て淡黄色の花を開く。ヨーロッパ原産。野生のものは結球しない。日本での栽培は明治初年以降だが、現在では各地で栽培され品種も100以上在る。カンラン(甘藍)。タマナ。カリフラワーやブロッコリはこれの変種。<出典:「学研新世紀ビジュアル百科辞典」>
※3:紫華鬘(むらさきけまん)は、ケシ科の多年草。各地の路傍などに普通。高さ約30cm。葉はややニンジンの葉に似る。全草に黄褐色の汁液有り。春、茎頂に淡紫色の筒状唇形花を総状に付ける。近縁種に黄花のキケマンが在る。ケマンソウとは別属。マンダラゲ(曼陀羅華/曼荼羅華、但しマンダラゲはチョウセンアサガオの別称にも使われるので不正確)。
※4:枳・枸橘・枳殻(からたち)は、(「唐たちばな」の略)ミカン科の落葉低木。中国の原産で、普通生垣として栽培。高さ約2mで、良く分枝し、棘(とげ)が多い。樹皮は緑色。葉は複葉、葉柄に翼を持つ。春の末、葉に先立ち、白色5弁の小花を開く。秋、芳香有る実が黄熟するが食べられない。未熟の実を乾し健胃剤とする。臭橘。枳殻(きこく)。
※5:藪枯(やぶからし)は、ブドウ科の多年生蔓草。路傍・空地などに生える雑草。二岐に成った巻鬚で樹木などに巻き付いて茂り、往々それを枯らす。葉は5小葉から成る複葉。若葉は紫褐色であるが、後に淡緑色に変わる。夏、葉腋に黄緑色の小四弁花を多数散房花序に付け、後に黒色・球形の液果を結ぶ。北海道南西部以南・中国などに分布。ビンボウカズラ、ビンボウヅル。
※6:非榊・柃(ひさかき)は、ツバキ科の常緑小高木。照葉樹林中に多い。高さ3m。葉は革質、楕円形、細鋸歯が有る。春、黄緑色の小花を密生、異臭有り。球形紫黒色の液果を結ぶ。サカキの代りに枝葉を神前に捧げる。又、焼いて灰汁(あく)の灰とする。材は堅く、細工・建築材。いちさかき。ひさぎ。野茶。
※7:夜蛾(やが)とは、ヤガ科のガの総称。一般にくすんだ色や斑文を持ち、保護色と成るものが多い。大半は中形種。チョウ目の中で最も種類が多く、2万種以上が世界中に広く分布。日本には約千種。ヨトウガ・アケビコノハ・ベニシタバなど。
※8:木通・通草・野木瓜(あけび)は、(「開け実」の意)アケビ科の蔓性落葉低木。山地に生え、葉は5小葉の複葉。4月頃淡紅紫色の花を付ける。果実は淡紫色で長さ約10cm、秋、熟して縦に割れる。果肉は厚く白色半透明で多数の黒色の種子を含み甘く美味。蔓(つる)で椅子・籠などを作り、茎の木部は生薬の木通(もくつう)で、利尿剤・消炎剤などとする。これに似て3小葉から成る葉を持つミツバアケビが在る。本州以南・朝鮮半島・中国の山野に自生。アケビカズラ、ヤマヒメ。季語は秋。
(以上、出典は主に広辞苑です)
【参考文献】
△1:『原色日本蛾類図鑑(上・下)』(江崎悌三他共著、保育社)。
△2:『学研生物図鑑-昆虫I チョウ』(白水隆監修、学習研究社)。
●関連リンク
@参照ページ(Reference-Page):昆虫の分類学と特徴▼
資料-昆虫豆知識(Insect Trivia)
揚羽蝶紋の氏族▼
2005年・伊勢鹿伏兎城(Ruins of Kabuto castle, Mie, 2005)
「私の庭」とは▼
ここが「私の庭」だ!(Here is the territory of Me !)
「私の庭」の大阪城公園梅林▼
2003年・大阪城の梅便り
(Japanese apricot blossoms of Osaka castle, 2003)
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蝶を撮影した塩郷吊橋付近の様子▼
2005年・大井川の塩郷吊橋(Swinging Shiogo, Oi-river Railway, 2005)
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