日蓮宗妙厳山信隆寺(茅ヶ崎市) | トップへ |

ひとこと

寺報第18号より

合掌。いつの間にか日が暮れるのが早まっています。そう言えばあんなに暑かったのに、このところ時折涼しい風が吹いてます。人間がゴタゴタしてもちゃんと季節は変わっていくのですね。

震災前の夏も猛暑でした。今年は五黄年ですので何が起こるか分からない・・・歴史を振り返っても不吉な事象が並びます。何も起こらないことを祈ります。

この冬から来年にかけては流行り病に要注意です。手洗いとうがいを習慣付けましょうね。 さて、秋が近づくとお彼岸、お会式の時期です。「お会式はとても大切な行事のうちの一つです。必ず参加して下さい」と、ずうっと言い続けていますが「お会式」ってなんでしょう?

『お会式(えしき)』 とは・・・

10月13日 この日が日蓮聖人のご命日に当たります。日蓮聖人に対する報恩のため、回忌法要のため、その日に信徒が集い営まれる「日蓮聖人御報恩会式」を略して、今日では「お会式」と呼びます。
日蓮聖人の御影の前で読誦、説法をしたことから御影講(みえいこう) 御命講(みめいこう)とも言われており、それぞれのお寺で日をずらして各寺院、法要を行っています。
弘安五年(1282)に、ご病気の療養とご両親のお墓参りを兼ね、身延の山を降りられた日蓮聖人は、武蔵の国(今の東京)にあった池上宗仲公の屋敷にて10月13日 辰の刻(午前8時頃)ご入滅されました。その折り、ご臨終の鐘が鳴らされると大地は振動し、時ならぬ桜の花が満開に咲きほこり、天地もご入滅を悲しんだと伝えられています。お会式に万灯を掲げるのはこの桜を模してのことです。

この法要は、日蓮聖人がご入滅なされた鎌倉の時より今の時まで毎年行われていますが、その昔は今日のような体型ではなかったようです。江戸の時代に神田の町衆(火消し衆)が信仰に熱心で池上本門寺のお会式に纏(まとい)を振りながら参拝をしたことから纏行列が始まったのではないかと伝えられています。「一貫三百どうでもいい」と、そんな声をかけて太鼓を叩き参詣したとも言われています。当時の職人の日当である一貫三百を貰わなくとも日蓮聖人に報恩感謝の供養を捧げる為、必ず参詣をするのだという心意気が感じられます。このように古くから庶民の手によって万灯練供養は行われてきたのです。

万灯は先に記したように、桜を模し、日蓮聖人のご入滅時の様子を偲んで掲げられ、法華経の信仰者は太鼓を叩きながらお題目を唱え続ける。それぞれの風習が織り重なり、今日のような、万灯・纏行列の参拝となったようです。 お会式は日蓮聖人のご命日の法要であり、行列参拝はお逮夜のお参りであります。ただ騒ぐだけのお祭りではございません。但し、時代の変貌の中、700年以上(平成25年にて732遠忌)の時が過ぎても尚、日蓮聖人への報恩を忘れることなく参拝を続ける私達が日蓮聖人に会える喜びを現じた行事とすれば、一種のお祭りであるのかも知れません。 お会式法要の時は境内に角塔婆が立てられ、「善の綱(ぜんのつな)」が結ばれます。これを辿(たど)ると日蓮聖人の御手に繋がっておりますので、参拝の折には「善の綱」に触れ、日蓮聖人とのご縁を結んで下さい。

「本より学問し候いし事は仏教をきわめて仏になり、恩ある人をもたすけんと思う」 これは日蓮聖人が出家の動機を語られた「佐渡御勘気鈔」の一節です。日蓮聖人の生涯は、恩を知り恩に報いようとされた菩薩行の実践でした。国を思い、全ての人が苦しみから逃れ、幸せになれるよう自らの命をかけて生涯をおくられたのです。災害や飢饉で苦しむ人々を救わんが為、私たちのために命をかけて御題目を広めようとされた日蓮聖人。私たちは、その恩に報いようとしなければなりません。御題目を唱え、心の煩悩を消し去り、幸せにならなければなりません。本分としましては、日蓮聖人のご命日法要が第一。これをきちんと念頭に置き、聖人に会える喜びを顕にした報恩のお祭りとしてご参拝下さい。 報恩感謝の思いを込めて・・・
必ず本堂へ向い、合掌拝礼、お題目(南無妙法蓮華経)をお唱え下さい。

皆様、前々号でお釈迦様の十大弟子を紹介致しましたが、お釈迦様と十大弟子を中心に教えは各地に広まって行きます。教えを説く場所を精舎と言いますが、祇園精舎が有名ですね。他には竹林精舎、菴羅樹園精舎、大林精舎、霊鷲精舎とあります。霊鷲精舎は法華経が説かれた霊鷲山で、私達にとっては聖地のひとつです。お釈迦様が教えを広める中、こんな逸話があります。

あるところでガウタミーという女性に出会います。彼女は子供を亡くして悲嘆にくれており、お釈迦様に会うと「あなたの神通力で子供を蘇らせることはできないですか?」と言いました。お釈迦様はそれに対して「では、この町でまだ一人も死人を出したことのない家から白芥子をもらってきなさい」と言いました。ガウタミーは喜んで、町中を訪ね歩きますが、どんなに探しても死人の出たことのない家というのは存在しませんでした。彼女はその探求を通して誰もが肉親の死に遭遇していることを思い知り、多くの人に励まされて自分の行くべき道を悟りました。

お釈迦様は生涯、教えを説いて回りましたが、80歳の時、旅先で体調を崩し、死が目前に迫ったことを悟ります。クシナガラの郊外の沙羅双樹の間に、北に頭を向けて右側を下にして横になり、弟子たちに見守られながら入滅。荼毘に付されて遺骨はお釈迦様を慕う8つの部族に分け与えられました。このような分骨されたお骨をおさめたものが仏舎利塔です。 生誕の地ルンビニー、成道の地ブッダガヤー、初転法輪の地サールナート、入滅の地クシナガラを四大聖地といいます。

これからの行事

◆行事によっては日程等に多少の変更がある場合がございます。

9月17日 神二管内合同団参 千葉小松原 鏡忍寺 
既に締め切りとなりました。御首題帳を記入ご希望の方は事前申し込みですので、8月中にお寺までお届け下さい。31日までとします。
9月19日 「愛玩動物供養塔」供養祭 ペット供養祭
9月20日~
26日
秋彼岸会
10月1日 御会式(日蓮大聖人第七三二遠忌法要)
とても大事な行事で施餓鬼・お盆同様に、皆さんに参加して頂きたい行事です。
10月11日 一部経読誦会 写経会
10月27日~
28日
身延山久遠寺 七面山登詣参拝 
※前号でお知らせした日から変更になります。
27日に七面山に日帰りで参拝し、夕方に身延山 麓坊に宿泊
28日に久遠寺朝勤 輪番奉仕をし帰路 19時頃に帰宅予定です。
今後も何らかの変更の可能性があります。詳細は掲示板にて確認、または窓口にてお尋ね下さい。
七面山に登る途中はこんな道が延々と続きます。若い人で3時間、60台代以上になると5時間ほどかかります。
下の写真は山頂の敬慎院です。御開帳をして昼食(精進料理)を頂きます。
12月23日 星祭祈祷会 開運餅つき大会 暦の話。
来年の運気の話。方位や開運の方法などのお話を致します。
12月28日 大掃除 清掃奉仕 お手伝い待ってます。

落し物のお知らせ

数年 持ち主が現れませんでしたので、本年 年末にて処分致します。
上から5つまですべて鍵類です。あとは髪どめ 数珠 イアリングです。