日蓮宗妙厳山信隆寺(茅ヶ崎市) | トップへ |

作法について

食法(じきほう)~食事の前後に唱えましょう~

食前
天の三光に身を温め、
地の五穀に精神(たましい)を養う。
皆これ本仏の慈悲なり。
たとえ一滴の水、
一粒(いちりゅう)の米も
功徳(くどく)と辛苦(しんく)によらざることなし。
我等これによって
心身の健康をまっとうし、
仏祖の教えを守って
四恩に報謝(ほうしゃ)し、
奉仕の浄行(じょうぎょう)を
達せしめたまえ。
南無妙法蓮華経

頂きます。
食後
お題目三唱。
ごちそうさまでした。
お父さんお母さんにお願い
子供に「頂きます」「ご馳走様でした」を教えてあげてください。
大事なことだと思います。
お父さんお母さんに感謝を込めて「頂きます」も確かですが、食卓に数々の命があり、その命を与えられて自分が生き得られること、さらに、お百姓さんやその他の大勢の力と汗がそこに存在することを。
そして、太陽と水と土があるから自分が生きていられること・・・

お題目の勧め

毎日お題目を唱えましょう。
一辺でも二辺でも5分でも10分でも・・・出来る範囲で結構です。
自分の心の中にきっと居る 仏様にお題目を唱えましょう。

そして誰の心の中にも必ず居る 仏様に敬いの気持ちでお題目を唱えましょう。
経文には以下のように示されます・・・

「但行礼拝の言葉」(人を敬う心)
我れ深く汝等を敬う 敢えて軽慢せず 所以は何ん
汝等皆菩薩の道を行じて 当に作仏することを得べし

私はあなた方を敬います けっして軽しめるようなことはいたしません あなた方はやがて菩薩の道を実践して仏になられるでしょう

(人は皆 いつか仏になる可能性を持っています 心に仏の種が必ずあるのです だから私はその未来の仏様を敬うのです)と言う意味の言葉で、人を敬い続ける修行の指針です。これは法華経の二十番目の常不軽菩薩品に示された教えです。
互いに人の心を敬いなさい。皆が仏の子なのですから・・・
と導きます。素晴らしいですね。手を合わせ、お互いにお互いを尊敬し合う世の中になったら・・・本当の平和が訪れるかも知れません。核など無くとも・・・

自宅で出来る日々の勤経(ごんぎょう)

ふりがなつきのお経を印刷できます

  1. 自宅で出来る日々の勤経(お題目・道場観・勧請・開経偈)
  2. 妙法蓮華経 方便品 第二(みょうほうれんげきょう ほうべんぽん だいに)
  3. 欲令衆(よくりょうしゅう)
  4. 妙法蓮華経 如来寿量品 第十六(みょうほうれんげきょう にょらいじゅりょうほん だいじゅうろく)
  5. 祖訓(そくん)
  6. 唱題行(しょうだいぎょう)
  7. 寶塔偈「此経難持」(ほうとうげ しきょうなんじ)
  8. 回向(えこう)
  9. 四弘誓願(しぐせいがん)

①先ず最初にお題目を三辺唱えましょう。

※枠で囲まれた部分は皆様が読む所です。ふりがなつきのお経を印刷できます。

南無妙法蓮華経 
南無妙法蓮華経
南無妙法蓮華経

②道場観(どうじょうかん)

仏様の道場であることを想念(そうねん)します。

※枠で囲まれた部分は皆様が読む所です。ふりがなつきのお経を印刷できます。

まさに知るべしこのところはすなわちこれ道場なり
諸仏ここにおいて 阿耨多羅三藐三菩提を得
諸仏ここにおいて 法輪を転じ
諸仏ここにおいて 般涅槃したもう

③勧請(かんじょう)

仏様、そして皆様の守護神やご先祖様を、自宅にお招きするために祈ります。

※枠で囲まれた部分は皆様が読む所です。ふりがなつきのお経を印刷できます。

謹み敬って勧請し奉る
南無久遠実成大恩教主 本師釈迦牟尼佛 南無一乗妙法蓮華経
南無末法の大導師 高祖日蓮大聖人
更には法華経守護の諸天善神 「    」家 守護の善神
別しては「    」家 先祖代々の諸精霊 来到道場御法味納受
南無妙法蓮華経

④開経偈(かいきょうげ)

仏様(お釈迦様)の教え「法華経」読む前に唱える要文。

法華経・お題目の功徳を讃え、仏様の教えに出会えたことを感謝し、経巻を頂戴します。

※枠で囲まれた部分は皆様が読む所です。ふりがなつきのお経を印刷できます。

無上甚深微妙の法は、百千万劫にも遭い奉ること難し。我今見聞し、受持することを得たり。願わくは如来の第一義を解せん。至極の大乗、思議すべからず、見聞触知。皆菩提に近づく能詮は報身、所詮は法身、色相の文字は、即ち是れ応身なり。無量の功徳、皆この経に集まれリ。是故に自在に冥に薫じ密に益す。 有智無智罪を滅し善を生ず。若しは信、若しは謗、共に仏道を成ぜん(ず)。三世の諸仏、甚深の妙典なり。生々世々、値遇し頂戴せん

⑤読経(どっきょう)

以下のお経が良く読まれるお経です。その他はお経本を参照して下さい。

⑥祖訓(そくん)

日蓮聖人の残された言葉を拝読します。

※枠で囲まれた部分は皆様が読む所です。ふりがなつきのお経を印刷できます。

日蓮聖人御妙判 「開目抄」
仏道こそ父母の後世を扶くれば聖賢の名はあるべけれ。しかれども法華経已前等の大小乗の経宗は自身の得道なおかなひがたし。いかにいわんや父母をや。ただ文のみあて義なし。今法華経の時こそ女人成仏の時、悲母の成仏も顕われ、達多の悪人成仏の時 慈父の成仏も顕わるれ。この経は内典の孝経なり。

⑦唱題行(しょうだいぎょう)

お釈迦様の真意が込められたお題目「南無妙法蓮華経」を大きな声で唱えます。十回 二十回 百回 と心ゆくまで唱えて下さい。
この時間はとても大切です。集中して、雑念を払い、一心にお題目「南無妙法蓮華経」を唱えましょう。

※枠で囲まれた部分は皆様が読む所です。ふりがなつきのお経を印刷できます。

南無妙法蓮華経・・・・・・・
南無妙法蓮華経・・・・・・・
南無妙法蓮華経・・・・・・・

⑧寶塔偈(ほうとうげ)「此経難持(しきょうなんじ)」

法華経をたもつことが如何に難しく大変なことか・・・が説かれます。しかしそれでもなおたもつことが意義あることと説く経文です。真読でも訓読でもどちらでも結構です。

※枠で囲まれた部分は皆様が読む所です。ふりがなつきのお経を印刷できます。

(真読)
此経難持 若暫持者 我即歓喜 諸仏亦然 如是之人 諸仏所歎 是則勇猛 是則精進 是名持戒 行頭陀者 則為疾得 無上仏道 能於来世 読持此経 是真仏子 住淳善地 仏滅度後 能解其義 是諸天人 世間之眼 於恐畏世 能須臾説 一切天人 皆応供養
(訓読)
この経はたもちがたし 若し暫くもたもつ者は 我即ち歓喜す 諸仏も亦然なり かくの如き人は 諸仏の歎め給う所なり これ則ち勇猛なり これ則ち精進なり これを戒をたもち 頭陀を行ずる者となづく 即ちこれ疾く 無上の仏道を得たり 能く来世に於いて 此の経を読みたもたんは これ真の仏子 淳善の地に住するなり 仏の滅度の後に 能く其の義を解せんは これ諸々の天人 世間の眼なり 恐畏の世に於いて 能く須臾も説かんは 一切の天人 皆供養すべし

⑨回向(えこう)

仏様に向かい ご先祖様の供養をし、そして人々の幸せや平和を祈ります。

仏祖三宝に感謝し、ご先祖様に回向し、心の闇を照らし、心を清浄に、そして体の健康を祈り、己に打ち勝つ精神を持てますよう祈願致します。

※枠で囲まれた部分は皆様が読む所です。ふりがなつきのお経を印刷できます。

謹み敬って読誦し奉る一乗妙法蓮華経 唱え奉る御題目等 鳩る処の功徳を以って 仏祖三宝 諸天善神 哀愍納受し給え。仰ぎ願わくは 天地清寧 妙法広布 天下泰平 世界平和 国土安穏 五穀豊穣 国家安全 万民快楽。「 」家をしては家内安全 身体健全ならしめ給え。家族の面々 無始以来の謗法六根懺悔罪障消滅 少病少悩 気力安楽にして 魔事魔障のさわりなく一切円満 吉祥成就ならしめ給え。仰ぐ処は釈迦仏 信ずる法は法華経なり 南無妙法蓮華経は 身と心の病を癒す良薬なり 成仏の宝珠にして 無明の闇を払い 慈悲の光を照らす功徳あり 眼耳鼻舌身意 六根清浄の者也と。別して願わくは「 」家先祖代々の諸精霊 無縁の霊 水子の霊等 断命開悟 離苦得楽 妙法経力 即身成仏 乃至法界 平等利益 南無妙法蓮華経

⑩四弘誓願

仏様の教え「法華経」を信仰し、菩薩の道を志す者の四つの誓いを 唱えます。仏様の教えを伝えるように精進します。煩悩を滅するように精進します。仏様の法門を会得できるように精進します。仏道修行に精進します。という意味です。

※枠で囲まれた部分は皆様が読む所です。ふりがなつきのお経を印刷できます。

衆生無辺誓願度 煩悩無数誓願断  法門無尽誓願知 仏道無上誓願成

お題目三唱 お題目を三回唱えます。皆様一緒にお唱えします。

※枠で囲まれた部分は皆様が読む所です。ふりがなつきのお経を印刷できます。

南無妙法蓮華経
南無妙法蓮華経
南無妙法蓮華経