日蓮宗妙厳山信隆寺(茅ヶ崎市) | トップへ |

ひとこと

寺報第8号より

合掌 前回、「啓蟄」のお話から入りましたが、もう立冬です・・・

季節の変わり目には土用があります。つい先日までは、秋から冬に変わる土用でした。土用の丑の日のうなぎとか土用波とかで暑い盛りの土用は有名ですね。でも土用は立春 立夏 立秋 立冬の前 およそ18日間程、年に4回あるのです。地球には気の巡りがあり、日本には四季があります。前の季節の気を腐らせて新しい気を生み出す期間が土用の期間です。土用の期間に1m以上の穴を掘ると毒気にやられるという昔の言い伝えはこのことです。今、秋の気を腐らせて冬の新しい気を生み出している最中です。間も無く冬がやってくるのです。

先日、私自身が土用の障りにあいました。 土用の最中に暗剣殺の方位に不浄物を廃棄したり土いじりをしたら、その夜に眼が腫れてきて痛い思いをし、次の日には包丁で親指の爪半分をそぎ落としてしまい、血だらけになってしまいました。恐いですね・・・

気学は良く出来ています。占いではなく統計学だそうです。母親の胎内から生じて初めて「おぎゃ~」と言った瞬間にその時巡っていた地球の気に、体全体が初めて触れるのです。その気がその人の運気を大きく左右します。生まれた年、月、日、時、場所、これが持って生まれた運気(宿命)で、育った環境や家(家相)、転居など「動」より生ずる吉凶、これが運ばれてくる運気(運命)です。持って生まれた物が種、育つ環境が畑や肥料と言ったところでしょうか。宿命は変えられなくとも運命は変えて行けるはずです。

皆様が気になる一番は自分の運気は来年どうなのかしら?  ということですね・・・それは個々に違いますから星祭りのときにゆっくりとお話いたします。メモをお持ちになって時間に余裕を持たせてお参り下さい。

実のところ運気よりも方位を気にしたほうが良いと思います。普段の生活にはそれほど影響はないですが、新たに何かを始める時とか、転居、家屋建立、土地の売買。大々的なリフォーム、車の購入、出産など、特に転居(引越し)は人生に大きな影響を与えるのではないでしょうか?  せっかく転居して新しい暮らしが始まったのに原因不明で何か体調がおかしいとか、急に仕事がうまくいかなくなったとか、隣の人とうまく行かずストレスに悩まされるなど、ありませんか?  日常品のあたりはずれは誰もが経験してますね。電化製品がすぐに壊れたりしたら凶方から買ったのかも・・・安物なのに気に入ってずうっとずうっと使ってる物、吉方で買ったのかも・・・この程度なら面白い話ですみますね。がしかし前述したようなことで凶方を使ってしまうと身の回りに災いをもたらします。気をつけましょう。もちろん個人差がありますから全然平気な強い人も居ます。守護神やご先祖様の守りが強いのです。
この辺の話も星祭りのときにゆっくりとお話いたしましょう。

平成23年は西が暗剣殺、東が五黄殺です。特に西は歳破と重なりますので大凶方です。西に転居の予定がある方は考え直して下さい。避けられる災いは避けましょう。そして自分で出来ること、それはやはりお題目を唱えることです。お題目を唱えることで守りが強くなります。日ごろ手を合わせることはとても大切です。陰徳を積むと運気があがります。人のせい、何かのせいにしていると運気が下がります。怒りは人も自分も不幸にし、笑顔は人も自分も幸せにします。「笑う門に福来る・・・」

さて今年も残すところふた月ですが、皆さんにとってどんな年でしたか?  良かったり悪かったり色々あると思います。残念なことに悪かった人のほうが多いのではないでしょうか?
私たちは欲張りです。欲が不満を呼び「貪・むさぼりの心、瞋・怒りの心、痴・無知で愚かな心」によって悩みや苦しみが生じるのです(この前お配りしたDVDをご覧下さい)

人の幸不幸はその人の考え方ひとつです。法華経には「少欲知足」という教えがありますが、「足るを知る」ことが大切なんです。欲が深ければ不満足にあえぎ、不幸に落ちるのです。嗚呼 幸せ、不幸せは、私自身の心模様・・・

追記~しかし若い時分はそんなこと言わずに「がむしゃら」に生きたいものです。不幸を考える前に、欲を向上心に変えていくことも必要です。若さゆえ~♪