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復職支援プログラムQ&A

復職支援プログラムとは?


大河内メンタルクリニックでは、うつ病・うつ状態などのため、休職されている方を対象に「復職支援プログラム」を行っております。
個人作業や、コミュニケーションスキル、心理教育、リラクゼーションといったプログラムを実施しています。
また、精神保健福祉士が随時面談を行い、個々の活動を振り返るとともに、ご自身の状態を把握し、復職への準備性を高めていきます。他の医療機関に通院中の方には、2ヶ月に1回、当院の医師による定期診察を行います。

他の医療機関に通院しているのですが利用できますか?


ご利用いただけます。他の医療機関に通院中の方には、2ヶ月に1回、当院の医師による定期診察を行うことになります。原則、その診察日に主治医宛に診療情報提供書を発行し、復職支援プログラムのご報告をさせていただいています。また、会社(人事や産業医)宛てにも発行可能です。

診療情報提供書の内容は、必ずご本人に確認していただいています。

復職支援プログラムの目的は?


@生活リズムを改善し、基礎体力の回復を図る。
A集中力をつけ、作業能力の改善を図る。
B復職という同じ目標の仲間と出会い、心理的に支えあう。
C対人交流技能の改善を図る。
D疾病理解や自己理解を深める。
ことを目的としています。

対象となる方は?


次の4つの全項目に該当される方を対象としております。
 @うつ病圏の方か神経症圏の方で、現在、休職をされている方。
 A週3日以上(1日3時間)の通所が可能な方。
 B主治医と職場の許可がある方。
 Cご自身の就労への意思がある方。

RWQA01

定員は?


1回のプログラムの定員は9名です。

利用期間はどのくらい?


体調や休職期限等により、利用期間は異なります。復職の時期、方向性に関しては、主治医や産業医、職場ともご相談いただくことになると思います。

休職期間が残り一ヶ月もないのですが、利用できますか?


利用期間が短いということは、参加できるプログラムなど復職の準備も限られてくる可能性があります。その点をご理解いただいた上で、ご利用いただきたいと思います。

復職支援プログラム利用までの流れは?


精神保健福祉士による説明(無料・随時受付)→当院医師による診察(所定の紹介状をご持参ください)→復職支援プログラムへの参加が可能かどうかをお伝えします→担当スタッフによる導入面接→正式参加

復職支援プログラムの参加をお断りさせていただく場合にも、今後に役立てていただけるよう、精神保健福祉士が当クリニックのショートケアへご紹介などのフォローをさせていただきます。

費用はどのくらい?


保険診療で行いますが、自立支援医療制度もご利用できます。
3割負担の方の場合、1,040円(利用された日から1年以内の場合は、1,100円))、自立支援医療制度をご利用の方は350円(利用された日から1年以内の場合は、370円)になります。
自立支援医療制度をご利用の方で横浜市在住の方は、一定条件の下、往復交通費が支給されます。

プログラムの内容は?


以下の通りです。(※プログラムの内容は変更する場合があります。また、午前・午後のプログラム両方に参加することはできません。)

午前
9:30〜
12:30
CBGT GMT ビジネススキル POL
POC
心理教育
午後
14:00〜
17:00
院長ゼミ フィーリング
&ボディケア
予定なし AT フィーリング
&ボディケア
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集団認知行動療法(CBGT)

認知療法とは、うつに陥りやすい考え方のクセを知り、より柔軟なものに変えていくことで、抑うつ気分や不安を改善していく心理療法です。認知療法を集団で行い、復職という同じ目標をもつ仲間と意見交換し、復職に向けた不安や焦りを共有します。講義だけでなくご自身の体験について振り返ったり、他者と意見交換することを通して、復職に向けた具体的な対策を考えていきます。

ビジネススキル

休職中は生活リズムが乱れてしまったり、外出の機会が減少しがちです。ビジネススキルプログラムに参加していただくことを通して、生活リズムを整え、一定時間集中し作業に取り組めるようになること、自分自身の気分や体調を管理できるようになることを目指します。作業の内容はパソコンを使用したWordやExcel、検定問題や数独など、各自で選択したものに取り組んでいただいています。更にプレゼンなどの課題をお願いすることもあります。また、スタッフが随時個別面談を行い、個人個人の状況を把握し、復職に向けての相談に応じていきます。

POL(pleasure of library)

仕事中心の生活になると、仕事以外の本を読んだり、文学作品に触れたりといった機会を積極的に持つことはなかなか難しくなるものです。POLでは、短編文学作品、絵本、ショートフィルムなど様々なジャンルで、古典から現代のベストセラー作品に至るまで、幅広い作品に触れていただきます。作品の奥深さや情感を味わうとともに、グループでディスカッションを行います。

POC(pleasure of collage)

雑誌の切り抜きを貼り合わせて作品を作るコラージュ療法は、描画に対するほどの抵抗感がなく、気軽に導入でき、年齢や各自の状態にかかわらず取り組める芸術療法です。POCを通して、集中力の向上や言葉によるコミュニケーションへの不安を軽減し、自信を回復することを期待します。また、感受性を活性化し、作品を他者と共に楽しみ、自分の現在の在り方に気づくことを行います。

心理教育

うつ病やストレスについて講義を受けていただき、疾病理解や自己理解を深め、ストレスへの対処法を考えます。また、復職に向けての心構えについて、グループで話し合いながら理解し、再発防止につとめます。

院長ゼミ

怒りや葛藤などの心の構造について、院長と参加される方とのディスカッションを通して理解していきます。心の持つ意識、無意識の領域について、じっくり考え向き合う時間です。

アサーショントレーニング(AT)

職場で、一人では解決できない問題に直面したり、具合が悪くなったとき、上司や同僚に相談することはなかなか難しいものです。アサーショントレーニングプログラムでは、アサーションやSSTなどの講義や体験学習を通して、より適切なコミュニケーションについて学びます。アサーションとは、相手のことも大切にしながら、自分の考えをその場にあった適切な方法で表現するためのトレーニングプログラムです。

グループミーティング(GMT)

復職に関するテーマについて話し合うことで、復職への不安や葛藤をグループで共有します。グループの中で自ら発言したり、他者の話しを聞くことを通して、自己洞察を深めたり、心理的に支えあうことを目的としています。

フィーリング&ボディケア

ヨガ、体育館スポーツ(卓球/ソフトバレー/バドミントン/ラケットテニス)をメインに行います。その他、ストレッチ、呼吸法、弛緩法、ゲーム、作業療法(フラワーアレンジメント/コーラス/料理/手芸)などを行い、自分の体の感覚に気づき、ストレスを緩和する方法を探っていきます。ヨガは専門のインストラクターが担当します。

〜ヨガプログラムのご紹介〜

ヨガは近年、ストレスや生活習慣の改善、介護予防などに有効であるとし、医療的治療の補助療法としての効果が期待できるとする研究も増えています。身体機能の回復を図るだけでなく、心の落ち着きや睡眠など精神的な健康を向上させる方法としても効果のある健康法です。

プログラムでは、前半はアイソメトリック・ブリージング・エクササイズという、動きと呼吸を連動させ、自律神経の働きを整える目的の動作を行います。後半は身体をほぐすストレッチ、ヨガのポーズを楽しみながら、筋力強化を図る目的の動作を行い、最後に大の字になってリラックスします。

初めてでできるか分からないという方、運動に苦手意識がある方、身体が硬いと思っている方もぜひご参加ください。上手にできるかではなく、リラックスする感覚を味わっていただけたらと思います。(全米ヨガアライアンスRYT200時間修了 森島里恵)

どのプログラムから参加できますか?


まず最初には、ご自身の体調や生活リズムを理解し、整えるという意味で、ビジネススキルのプログラムを選択していただくのがよいのではないかと思います。課題達成が主な目的ではないので、パソコンが苦手という方でも問題なくご参加いただけます。その他のプログラムについては、ご相談の上、選択・参加していただきます。

復職後のフォローはありますか?


リワークを終了された方、現在参加中の方を対象に、復職後のフォローアップとして、奇数月の第4土曜日の14:00〜15:00にグループミーティング(アフター会を行っています。又、個別にフォロー面談をご希望の方に行っています。

一度説明を聞きたいのですが・・・


当院でのご説明は、無料で随時受け付けております。お気軽にお問い合わせください。
ショートケアルーム直通:0467-42-6504
(プログラム中などによりお電話に出られない場合があります。)


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