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力動的集団精神療法(ジュゴン)

※力動的集団精神療法のサブネーム「ジュゴン」についてはこちらをご覧ください。

開設のお知らせ

集団精神療法というのは、10名ほどのメンバーで、自由に意見を交わしあう、一種の会議です。従来、ショートケアという集団療法の内部で行ってきましたが、来る4月(2009年)から、力動的集団精神療法と名を換えて、独立させて行うことになりました。独立させることになった趣旨は、この集団療法は、独自の意義を持っていますので、ショートケアの他のプログラムには気乗りしない方にも参加していただきたいという思いからです。当クリニックのみならず、他の医療機関に通っておられる方々にもご利用いただけるようにして、討議の幅と質とを高めたいとも思っております。

心が傷つくのは、人間関係によってです。そうであれば、傷ついた心を人間関係によって癒していくことも可能なはずです。集団療法は、スタッフが、責任を持って、一種の囲いを行います。囲いというのは、参加者相互の立場を尊重し、敬意を払うのを忘れないことを、参加者全員が心に留めていただくことをお願いする、という意味になるかと思います。従って、誹謗、中傷の類は、当然、ご法度です。そのような囲いを行うことを前提にして、自由に意見を交換し合える人間関係を育成することで、傷ついた心がおのずから癒されていくことができると信じてよいと思います。以上のように、「囲い」を護ることが重要なので、病状その他のために、集団行動に混乱をもたらすような場合は、スタッフが介入します。そうすることで「囲い」を護るように努めるのですが、不幸にして改善が得られないときには、参加を中止していただくしかないこともあります。

対象者は、原則的に「うつ病圏」か「神経症圏」にある方です。ご希望の方は、積極的にお受けしたいと思いますが、集団行動を取れない方、周囲に迷惑を及ばせる行動を慎めない方は、ご参加いただけません。その理由は、先に述べた「囲い」の原則を護らなければならないからです。

スタッフ側からは、医師、臨床心理士、精神保健福祉士が討議に参加します。

力動的集団精神療法(ジュゴン)について

力動的集団精神療法(ジュゴン)とは、グループの中でおこる「今、ここで」の人間関係を取り上げることを通して、自分自身の対人関係のあり方や葛藤について気づきを得る集団精神療法です。グループの中で、自ら発言したり、他者の話を聞くことを通して、自己洞察を深めたり、心理的に支えあうことを目的としています。

グループの流れ

最初に司会者がグループの目的やルールを説明します。その後、名前程度の自己紹介をしていただきます。その際、話したいテーマがある方はテーマをおっしゃってください。全員が自己紹介を終えた後、多数決でテーマを決めます。時間になりましたら司会者が終了を告げます。

参加のルール

グループが安心して話のできる場であるためにも、治療的に意味を持つためにも、以下のルールを守って参加していだたきますようお願いいたします。

@ グループの中で感じたことは、グループの中で話すようにしましょう。
A グループの中で話されたことは、グループ以外では話さないようにしましょう。グループに参加された方同士でも、話さないようにしましょう。
B グループ終了後、話し足りないと感じたことは、次回以降のグループで話すようにしましょう。
C 携帯電話の番号やメールアドレスの交換、集団療法終了後の個人的な交際は、トラブルに発展しがちですので、ご遠慮ください。
D メモなどの記録はしないようにしましょう。グループの内容は、スタッフが筆記記録いたします。当院で責任をもって保管いたしますので、ご了承ください。

※皆様のご意見をグループにいかしていきたいと思いますので、グループを終了される際、アンケートにご協力をお願いいたします。

実施日時・費用について

保険診療で認められている「集団精神療法」は、6か月まで参加可能です。

実施の日取りは、当面は、本年(2009年)4月の第一月曜日から毎週月曜日です。

時間は、 12時50分から13時50分までです。

参加費用(自己負担金)は、以下の通りです。

  ・保険診療(3割負担)の方は、1020円です。
  ・自立支援制度(1割負担)を利用されている方は 、 340円です。
  ・生活保護の方は、0円です。

保険診療で定められている定員は10名で、期間は6か月です。申し込み順になりますので、ご希望の方は、早めに窓口またはお電話でお申し込みください。

他の医療機関にかかっておられる方も、ご希望があれば、通院先はそのままでお受けいたします。ご希望の方は、主治医の許可が必要ですので、下記の紹介状(診療情報提供書)を持参の上、当クリニックの医師の診察をお受けください。その上で、お受けすることの是非を決めさせていただきます。

pdfのダウンロード
上のボタンをクリックして診療情報提供書をダウンロードしてください。

#集団精神療法と個人のカウンセリングとを組み合わせると、より効果的といわれています。興味を持たれる方は、一考に値することではないかと思います。


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