日蓮宗妙厳山信隆寺(茅ヶ崎市) | トップへ |

ひとこと

寺報第75号より

合掌。立冬なのに27度の候。タイムスが皆さまの所に届く頃は気温も下がっているかも知れませんが、それでも暖かいですね。日本の四季はどこへ行ってしまったのでしょうか? 夏か冬かの二季(乾季と雨季)へと移行すれば春と秋の自然は楽しめなくなってしまいます。情緒が減っていくと日本人の心も変化していくのでしょうか・・・熱帯雨林のような夏を経験して思う、この頃です。

夏と言えば今年の茅ヶ崎の夏(夏~秋にかけて)はサザンオールスターズ一色でしたね。街中でサザンのメロディーが流れ、ライブが行われ、サザン花火が開催され、茅ヶ崎FMが開局され、ウキウキ感が続いていたような気がします。ブギも絶好調ですね(笑)

ライブ一曲目は「C調言葉にご用心」 これ最高でした。大好きな曲です。「C調言葉」って何だかわかりますか? 私と同世代の人、もしくは60代くらいまではドンピシャでしょうが「C調」とは所謂ズージャ語で「軽薄で調子のよいさま」を意味する俗語なんです。よく知られているのは「ワイハー」とか「ザギン」です。それを音楽と言葉をいじくる天才「桑田佳祐」が ハ長調(C調)とかけて、「調子のいいことを言う人」を小気味好いポップな曲に仕上げ、調子いいをシーチョーにしたのです。(曲はC調でなくE調ですが)

二曲目はブギです。いまをときめくブギウギですが、あの曲をこの時代に平気で歌えてしまうのは流石です。LGBTQ法案が国会を通ったばかりですから「流石」としか言いようがありません。

この話題は繊細な部分がたくさんありますからタイムスでは書けません。ブギと言えば「ダウンタウン・ブギウギバンド」がいましたね。久しぶりに曲を聴いてみましたがこれまたウキウキ感のする曲たちです。本来、ブギはピアノベース音に8ビートが基本のはずですからブギというよりロックですが歌詞も強烈です。とても百恵ちゃんの曲を書いた人とは思えません(苦笑)作曲の方で良かった・・・

音楽って良いですね。人間には必要不可欠なものの一つではないでしょうか。経典にも音楽のことはたくさん出てきます。仏さまを供養するにも楽器を奏で音楽を捧げます。神社仏閣ともに法要の時に鳴り物があるのはこのためです。皆さまも仏壇の前で音楽を奏でてみては如何でしょうか? ご先祖様や守護神が喜ぶかも知れませんよ。音楽や歌や踊りを奉納する文化は古くからありますが今年の当山お会式も賑やかに開催されました。何度も言ってますが本来は日蓮聖人の法事(今年は七四二回忌)です。どんちゃん騒ぎだけで終わらせてはいけません。しっかりと報恩の心をもって感謝しながらの開催です。歌も踊りもたくさん奉納されました。フラダンスもベリーダンスもダンシングシスターもサンバも、とても良かったです。仏さまも驚いたことでしょう(笑)

十月一日はサザンライブの最終日でしたから、みんな、そちらへ行ってしまって、誰も参拝に来ないかと心配でしたが、予想を遙かに超える人が来て下さいました。本堂前から駐車場まで、隙間のないくらいに人・人・人でビックリしましたが、すごく嬉しかったです。私は毎年、全力でお会式に向かっているので、お会式が終わったら倒れてしまうのではないかと、いつも家族に心配されています。しかし、皆さんの笑顔と楽しさで疲れは吹き飛びます。年々、体力が低下していきますから鍛え直さなければいけません。頑張ります。

ところで当山のお会式では万灯神輿を担いでいますが、部落の違う人たちが一つの神輿を担ぐ光景に感動してしまいました。いや~いいもんです。部落同士でで張り合うのも粋ですが、そんな面々が一つになるのもまた見応えがあります。そんな万灯神輿を今年、十月十二日に池上本門寺のお会式へ持って行きました。これは今宿の神輿康の中里さん(私の子供の頃からのお友達)が企画して下さって、保存会を中心に中里さんの伝手で、あちらこちらから担ぎ手が集まり、千葉小湊の「ありが鯛講中」さんの協力で実現しました。まさしく注目の的でした。YouTubeでも観れますので良かったら観て下さい。そして来年は当山お会式に参加して下さる方々にも声掛けができると良いなぁと思っています。担いでみたい方は是非とも来て下さい。(誰でも担げます 大歓迎です)

さて、まだまだ「秋深し・・・」とまでいきませんが、やはり秋と言えば、読書の秋 食欲の秋 美酒の秋 そして収穫の秋です。先般、粂さんちの協力で、こども食堂のスタッフメンバーと稲刈りをしました。このメンバーは春に田植えもした(私は参加出来ませんでした)メンバーです。自分の手で植えた稲を自分で刈って、干して食べる・・・最高じゃないですか~ そしてこの餅米を十二月十六日の「こども食堂 餅つき大会」にて、みんなでついて食べる・・・最高じゃないですか~

できるものならいつか、こどもたちに田植えをしてもらい、稲刈りもして、餅つきして食べてもらいたい。食の文化と有難さを伝えたいと思っています。何事も協力者がいなければ実現しませんが、その思いは抱き続けたいと思います。「いただきます」を伝えたい。

ご報告

九月彼岸
皆さんの先祖を思う心が伝わります。たくさんのお参り、ご苦労様でした。亡くなった母親が、お彼岸になると普段は殺風景なお墓が、お花畑になったみたいでとても綺麗・・・と言っていたのを思い出します。
十月一日 日蓮聖人第七四二遠忌報恩お会式
法要 万灯・纏い・太鼓奉納 音楽奉納 踊り奉納 カラオケ
出店 やきそば 豚汁 からあげ フランクフルト ポップコーン 綿菓子 ヨーヨー おもちゃすくい 射的等々
たくさんの方にお参り頂き、日蓮聖人もお喜びだと思います。私たちが今を幸せに生きていること、その笑顔を奉納出来たことに感謝します。

お知らせ

11月18日(土)
16時~18時 こども食堂
12月16日(土)
15時 こども食堂・餅つき大会
12月23日(土)
11時 守護神祭 大黒祭
14時 星祭り祈願祭 暦の説明
17時 総代世話人役員 慰労会
12月28日(木)
9時 大掃除 お手伝いに感謝
1月1日(月)
0時 元旦祝祷会 くじ引き 乾杯

※令和6年に信隆寺は開創四百年を迎えます。就きましては「四百年祭慶讃法要」を執り行い、慶讃事業として本堂畳替え、庫裡雨漏り改修(屋根替え)、歴代廟・境内寺観整備を計画しています。

南無妙法蓮華経