日蓮宗妙厳山信隆寺(茅ヶ崎市) | トップへ |

ひとこと

寺報第73号より

合掌。季節は巡る、梅雨間近・・・緑が美しい時期ですね。散歩をすれば息を深く吸いたくなります。公園を歩けば木漏れ日の中に鳥の声、鳩はしきりに地面をついばんでいます。すると・・・なんの前触れもなく鳩がいきなり飛び去ることがあります。普通の人であれば「あー ビックリした」とか「おー なんだ? いきなり!脅かすな・・・」とか「何よ ビックリさせないでよ!」みたいな反応をすることでしょう。ところが、こんな反応をした方がいたそうです。「きゃー ごめんなさい! 驚かせちゃって」私はこんな人になりたい・・・なんと優しい心持ちでしょうか。自分がビックリしたにも関わらず、一瞬で相手の心情を思いやり転換させ、あなたも驚いたのね、ごめんなさいと思えるその気持ちが素晴らしい。みんながこのような心持ちでいれば争いごとなど起きないのでしょうね。平和な世の中を願いたいものです。

ところで平和と言えば広島でG7が開催されました。広島で行われたこと自体は大いに意味のあることと思います。ですが・・・完全に形だけですよね。言いたいことは沢山ありますが先ずは「核兵器禁止条約」に日本が賛成でサインしてから広島の地に立ってほしい。アメリカの核の傘に守られながらよくもあの場所に立てるなあと思ってしまいます。「安らかに眠って下さい。過ちは繰返しませぬから」この石碑を見る度に思う。「by アメリカ人」と刻め!と。アジアが次々と植民地化されていく中で立ち向かった侍が、こてんぱんにやられて七十八年 この国はまだ独立出来ていない。このコロナ禍で更に思い知らされましたね。この国は大丈夫ですか? このまま政治を任せておいて大丈夫? 全く外交が出来ないじゃないですか・・・言いなり。鉄砲向けられたら何も抵抗出来ない。食料止められたら終わり。敗戦国日本を改めて突きつけられた気がします。可愛いペットからモルモットに格下げです。今度はCDCを真似た事務所が日本に出来るかも知れません。NATOの事務所も置かれるかも・・・いつから目の前の海は北大西洋になったのだろう? 日本の政治家は地政学を学んでいないのだろうか・・・そんなことはないのでしょうけれど・・・言われるがままにするしかないのだろうか。我々国民も黙って見てるだけ・・・お国の言うことに従って、今が良ければそれで良し。先のことなど知らぬ存ぜぬ。難しいこと面倒くさいことは上の人に任せておけばそれで良い・・・こうやって知らぬうちに自分が出られない檻の中に閉じ込められていることに気がつかなくなる。まるで法華経譬喩品の「三車火宅の譬」です。

今、世界の中で日本人が笑われてるのを知っていますか? 世界の中で貧乏国民になりかけているのを知っていますか? 超過死亡率が激増、人口激減しているのを知っていますか? 何処かの国のように報道規制がなされ、国民が真実を知らされていないのを知っていますか? 若い人が子供を産まないと言われていますが、それは若い人が結婚出来ないからだと知っていますか? 子供がいる家庭にお金を捲いても子供は増えません。本気で少子化対策するなら若い世代が安心して結婚できる経済状況を構築するのが先決ではないでしょうか? それと、やはり暖かい家庭環境です。食品添加物バリバリの外食よりお母さんの手作り料理。朝から晩まで保育園に預けなくて済むように豊かな生活を国民に与えて下さい。外国にお金を渡さないで国内で充実させて下さい。国民の糧、農業を守って下さい。牛舎が燃えないようにして下さい。多くの人が未だ信頼してしまっているNHKを使って嘘のニュースを流さないで下さい。私は国を憂います。国を愛しているからです。ご先祖様の生きたこの国。ずうっと守り継いできたこの国が今、本当に危機的状況に陥っています。日蓮聖人のように「立正安国論」を著述して政府にたたきつける能力は到底ありませんが、せめて「ボ~と生きてんじゃないよ」と言われないようにしたいと思います。平和って与えられるもの? 勝ち取るもの? 南無妙法蓮華経

『立正安国論』
「あなたは一刻も早く邪まな信仰を捨てて、ただちに唯一真実の教えである法華経に帰依しなさい。そうするならば、この世界はそのまま仏の国となります。仏の国は決して衰えることはありません。十方の世界はそのまま浄土となります。浄土は決して破壊されることはありません。国が衰えることなく、世界が破壊されなければ、わが身は安全であり、心は平和でありましょう」

ご報告

3月3日(金)身延山 久遠寺 参拝
大本堂の御宝前の目の前でお経をあげることができました。普段では入れない場所です。これが団参の良さですね。日蓮聖人の御骨も見て参拝出来ましたし参加の皆様も良い経験で喜ばれていました。
3月11日 東北震災十三回忌法要
岩手県大槌町の海沿いを、お題目行脚してきました。防潮堤も出来上がり、町並みはすっかり変わっていましたが懐かしい顔ぶれは変わりなく、皆さん年は取りましたが元気な姿を見せてくれました。もう行くことはないのかなあ・・・と思うとさみしくなりました。
3月18日(土)こども食堂 寒い雨の中、三十数名
4月15日(土)こども食堂 寒い雨の中、三十数名
昨年夏より開始しましたこども食堂ですがお陰様で順調に開催出来ています。協力者も増えて助かっています。こどもたちも楽しみにしてくれて元気よく「いただきま~す」「ごちそうさま~」と言ってくれます。あの笑顔にはいつも救われます。こどもに笑顔がなくなれば待っているのは衰退です。未来のために頑張ります。

お知らせ

6月1日~11月30日 副住職 日蓮宗布教研修所
つい先日、荒行から戻ったばかりの副住職ですが、この六月一日よりまた修行に入ります。荒行は祈祷師になるための修行でしたが今度は布教師を養成する研修機関で半年間、行学に励みます。荒行とは違い隔離はされませんので連絡もつきますし、お盆くらいは戻ってこれると思うのですが、何せ私が一人で法務をこなすことになるので皆様には何かとご不便をかけることがあろうかと思います。
日蓮聖人は『諸法実相抄』において「一閻浮提第一の最も優れた御本尊を信仰して、真剣に心の底から信心を強く盛んにし、釈迦仏・多宝仏・十方分身の諸仏のご守護がいただけるよう心がけることが大切である。またさらに修行と学問の二道を怠らず励むことが肝心である。この行と学の二道が絶えるようなことがあれば、仏法は滅亡してしまう。まず自分自身がこの二道を励み、得たことは直ちに他の人々に教えていくべきである。そしてこの行学の二道は、信心から起こり始まっていくのである。もしも自分に力があったならば、たとえ一文一句であっても、他に向かって語り伝えていくべきである」と仰られています。行と学との両立が大切なのだと・・・似たような言葉に文武両道があります。どちらか一方ではダメだと言うことです。副住職には頑張ってもらいましょう。私も頑張ります。
7月13日~14日
お盆棚経 新規希望者はお寺まで
7月15日(土)16時~18時
こども食堂
7月27日(木)
施餓鬼会法要 新盆供養法要
8月20日(日)午後
書道とクラシックギターで奏でる癒しのコンサート 大沢美月&稲村瑞穂」 先着チケット制 後日掲示板に掲載

※令和6年に信隆寺は開創四百年を迎えます。就きましては「四百年祭慶讃法要」を執り行い、慶讃事業として本堂畳替え、庫裡雨漏り改修(屋根替え)、歴代廟・境内寺観整備を計画しています。

南無妙法蓮華経