日蓮宗妙厳山信隆寺(茅ヶ崎市) | トップへ |
合掌。先ず以て皆様ありがとうございます。
昨秋11月1日より本年2月10日に至るまで、寒壱百日の荒行を終えて2月19日 副住職が無事に帰山・・・信隆寺に帰って参りました。
これも一重に仏祖三宝諸天善神、そして檀信徒を始め縁有る人たちのお陰様であると心より感謝を申し上げます。殊に昨年より事あるごとにご協力を頂きました皆様方には言い尽くせないほどの感謝の気持ちで一杯です。出発式に来て頂いた方々の名簿を持参し、本人曰く入行以来、毎日眺め、くじけそうになったときの励みにしたそうです。面会の顔ぶれは修行を後押しする力となり、成満会、出行時の出迎えに来られた方の顔は涙で歪んで見えたそうです。また、帰山式には予想以上に沢山の方にご参拝頂き、未だに感動が残っているとのこと・・・私も経験者ですから気持ちが良く分かります。初行に入ったのは30年前、最後の行も16年前ですが、あの時の胸の高鳴りは忘れることはありません。写真を見れば懐かしい顔が勢揃いで更なる感謝の気持ちが湧いてきます。副住職も今回のことは一生忘れることはないでしょう。そしてやはり数年後、数十年後に写真を見てまた感謝の心を抱くことでしょう。
準備の会議から始まり、前日準備も大変でした。当日の朝、起きてみたらせっかく立てた竹が風で倒れ、やり直し。人まで飛んでいきそうな突風が吹き荒れ、大変な式になりました。それでも一致団結。お陰様で無事に式を奉行できました。特別加持祈祷の時は本人も力が入ったと思います。自分がして頂いたことにお返しするが如くに一生懸命に祈ったと思います。荒行出たてのお上人達がご祈祷をしてくれる帰山式の特別加持祈祷は貴重です。私も思わず座ってご祈祷を受けてしまいました。ありがたいことです。
今回は色んな意味で記憶に残る式でした。副住職は元来最強の雨男で、何をするにも何処へ行くにも雨が付きものでしたが、密かに私はこの荒行を機に変わるだろうと思っていました。実際、出発式も入行式も降らず、団参の時は雨予報が見事に晴れに変りました。ところが成満の時は雨予報が雪に・・・帰山式の時は前後は晴れなのにその日だけ雨予報・・・雨はあがったものの強烈な風となりました。さてこのあとはどうなってゆくのでしょう? 当日、風が強すぎて旗が屋根を越えて飛んでいったのにはビックリです。果たしてこれは前途多難の知らせ・・・なのか? それとも「気を引き締めなさい」という守護神からのメッセージか? いずれにしても頑張って頂くことを期待しましょう。この修行を経て、祈る力はかなり変わってきます。お経の力があって、祈る力があって、受ける側のお題目への信の厚さがあれば大概のことは乗り越えられるはずです。三位一体と言うわけです。南無妙法蓮華経のお題目の名のもとに皆様が健康で幸せに充ちた日々を送れることをお祈り申し上げます。
さて、早いものでもう春間近です。梅が咲き始めていますね。桜も今年は開花が早いそうです。冬が寒かったからでしょうか、自然とはよくできたものです。我々人間もそうありたい!冬の後には必ず春が来るように、辛い時期があっても乗り越えた先に春が待っている。日蓮聖人も「春の来ない冬はない」とおっしゃっていますし、暗い夜も必ず明けて、朝がやってきます。今、この瞬間にも辛い思いをしている方がいるかもしれません。自然の摂理に添って生きれば春の日差しは届くはずです。仏さまはこのように説きます「世の中のもの全て、それには意味があり、存在価値がある。互いに役目をもって繋がりあっている」と・・・3月の6日には二十四節気の啓蟄を迎えます。冬の間、地面の中でじっとしていた虫たちが地表に出てきて活動します。全身に太陽の光を浴びながら。
※コロナ禍で3年間、行事が停滞していましたが、この春季彼岸より通常に戻したいと思います。マスクの着用も自由意志とします。但し、ある程度のマナーを守り、みんなが不愉快な思いをしないように致しましょう。あくまで自己責任でお願いします。
手洗い、うがい、沢山の水分を取る・・・これが基本です。そしてアルコール消毒・・・があればもう安心(笑)
南無妙法蓮華経