日蓮宗妙厳山信隆寺(茅ヶ崎市) | トップへ |
合掌。猛暑の候。いつ梅雨に入って、いつ梅雨が明けたのか知らぬ間に目一杯の夏がやって来ました! 水不足と畑の野菜が心配です・・・先号で旬の食べ物の話をしましたが分かってくれる方々が居ましたよ~ やっぱり日本人は季節感に敏感です。ひとしきり旬の話題で盛り上がります。スーパーの棚を見ても夏野菜は堂々と胸を張って所狭しと並び、「さあ!買った買った~」と言わんばかりです。トマト・キュウリ・枝豆・・・美味しく頂いております。お盆が終われば「秋茄子は嫁に食わすな」の時期がすぐにやってくるでしょう。我が家では決してそのようなことは口に出せません。言おうものなら瞬殺・・・「今日はビンカンの日だからねッ 早く出してきてよッ」とお仕事を仰せつかります。ゴミ出しの日に敏感なのです・・・ところで「秋茄子は嫁に食わすな」は一般的に姑の嫁いびり言葉として使われますが、反対に、茄子は体を冷やすから大事な身体の嫁には食べさせるなという嫁を大切に思う言葉でもあるようです。また、夜に目がきくネズミを夜目と表現してもったいないから「夜目(ネズミ)に食わすな」と言った地域もあったようです。夜目の話しになれば「夜目遠目かさのうち」となり、またウチのヨメに叱られます・・・今の時代、昔の諺は結構危険です。選んで使わないと大変なことになりますのでご注意を・・・
ご注意と言えば、今年はプランターでモロヘイヤを育てているのですが先日、大量に収穫してネバネバドロドロをどんぶり一杯頂きました。とても美味しかったです。 が・・・しかし・・・後から分かったのですがモロヘイヤは葉っぱ以外の部分(茎・花・種子)等には毒があるそうです。全然知らずにムシャムシャ食べてしまいました(苦笑) たまたま花や種子が出来る前だったので大丈夫でしたがこちらも危険です。気をつけましょう。秋茄子には種が少ないそうなので、こちらの種をヨメに差し上げましょう・・・(笑)
さて、お施餓鬼会、お盆を前に真面目な話しもしときましょうね。
先号でも少し記載していますが、毎年恒例のお施餓鬼会、参拝にいらして下さいね。いかにも日本人の心に合った大事な大事な供養です。誰にも供養されずに、目も向けられずに苦しんでいる霊たちを供養する功徳で自分の志す霊が救われ、私たちにも幸せが自ずと訪れる、やさしさ溢れる供養会です。そしてお盆。まさしく日本の夏です。本来お盆休みは何のためにあるのでしょうか? 私たちには必ず父母両親がいます。もしかしたら今は居ない場合があるやも知れません、顔も知らない場合があるやも知れません、ですが、人がこの世に生まれるには必ず父と母が存在しているのです。そして皆さんご存知の通り、そのどちらにもまた父と母がいて、更にそのどちらにもまた、父と母がいる。二代で六人、三代で十四人、十代で二〇四六人の父母たち・・・このうちのたった一人でも欠けていたら、あなたはこの世に生まれてくることができなかったわけです。感謝ですね。普段は中々できなくとも、お盆にはご先祖様に本気で向き合ってみましょう。同じことを何度も何度も言ってすみません。それでも大事なことです。どんなに時代が進んでも科学先行の未来の世の中になっても失ってはいけないものがあります。私もあなたも、いつか死にます。この世でたった一つ、誰もが知っている確かなことは「人はいつか必ず死ぬ」ということ。そのいつかに向かって毎日毎日生きているのです。後悔の無いように楽しく、そして精一杯に生きましょう・・・ 南無妙法蓮華経
南無妙法蓮華経