日蓮宗妙厳山信隆寺(茅ヶ崎市) | トップへ |

ひとこと

寺報第64号より

合掌。令和四年 新年明けましておめでとうございます。昨年は皆様にとってどのような年でしたか? 良いこともあり悪いこともあったかと思います。グッドタイムス&バッドタイムスですね。しかしどのようなときも感謝の心で前に進みましょう。時は流れ、世の中はどんどん進んでいきます。ただ待っていても良いこと(幸せ)はやってきません。不幸は拒むと拒まずとも他から与えられてしまうものですが、幸せは自分から掴むものです。本年が皆さまにとって良い年でありますようお祈り申し上げます。

先ずは珍しい写真から紹介します。紫の花、綺麗でしょ・・・なんと真冬に菖蒲が一輪咲きました。ほとんど陽のあたらない寒々しいところでたった一輪、綺麗に咲き誇っています。右側が菖蒲の後ろに千両。左側は菖蒲の後ろに万両でそれこそ珍百景ですが負けず劣らず真っ赤な実をたわわに実らせています。お正月は松飾りをして縁起ものの千両・万両・南天などで色づけしますが今冬はこの千両・万両・南天があちらこちらで沢山実り、とても綺麗でした。銀杏もそうでしたが台風が来なくて塩害がなく、例年よりも気温が低いことが景色を艶やかにしてくれたのかも知れません。銀杏の葉っぱを集めて黄色い薔薇を作ってみましたら案外綺麗でした。(写真参照→)

やっぱり冬は寒いほうが冬らしくて良いかも知れません。最近の茅ヶ崎には珍しく、氷も毎日のようにはっています。子供の頃は池の水も毎日凍っていて、その氷を蹴りながら学校まで行ったことを思い出します。あの頃は自分たちで遊びを考えていましたので際限なく遊びがありましたし、悪戯もたくさんやりました。今、考えるとかなり迷惑な悪戯だったかも知れません。あの時の大人の方々ゴメンナサイ・・・私も五十路半ばに入り、だいぶおとなしくなりました(笑)

そんな私ですが、最近新しい友達ができましたので紹介します。ハクセキレイの「チョイナ」です。「くん」か「さん」か分かりませんが名前は「チョイナ」と言います。私が庭に出ると何処からともなく近くにやって来ます。そして私の回りをチョイナ・チョイナという感じで歩き回ります。話しかけてもまだ返事はくれませんが1m圏内に来るので、鳥としてはかなりのお近づきです。何故こんなに近くに来るのか解りますか? 以前から何度もタイムスで私の草むしりについてお話ししていますが、私が草むしりをした後に地面から虫が出てくるのでそれを啄んでいるんです。カナブンの幼虫などは大好物です・・・最近では草むしりをしなくともいつの間にか後ろに居たりします。可愛いやつです。私は昔から自然や生き物が好きで動物とも直ぐに仲良くなれるタイプですが、鳥は中々そうはいきませんのでチョイナは貴重な友達です。冬は庭木にみかんをさしておくとメジロやヒヨドリがやって来ますが警戒心が強いのでお近づきにはなれません。遠くで眺めているだけです。そんなある日、衝撃的なことがありました。私の目の前でメジロにネコが飛びかかったのです。ビックリして直ぐにネコを捕まえて救出しましたが、尻尾を半分くらい無くしてました。一応に羽を整えてあげて手の中で落ち着かせ、様子を見ながら離してやると、無事に飛びたっていきました。鶴の恩返しは聞いたことありますが、メジロの恩返しは聞いたことがありませんので期待は致しません。雀はどうでしょう? ウチの雀たちには毎日、沢山のご飯粒をあげてるので丸々と太っています。太りすぎで恩返しができる感じには見えませんので、こちらにも期待は致しません・・・そのうちに飛べなくなるほど太ってネコに襲われるのではないかと心配になります。恩返しは要りませんので長生きして下さい。そんなことを思っているとある日またもや・・・今度はヒヨドリが・・・今回は救出できませんでした。これも「生きると言うこと」・・・仕方ありません。後ほど、お線香をあげて供養致しました。しかしネコは凄い。根っからハンターです。庭がまるで野生の王国になっている今日この頃でした。

「生きると言うこと」をテーマにものを見ていくと色々な発見があります。思いがけない新しい発見もあります。皆さんも普段は意識しない生命を感じてみて下さい。生き物以外にも生命が宿る瞬間に出会えます。

先日、久しぶりに雪が降りましたが、積もらなくて良かったですね。(と、言いつつも心の奥では少し、積もることを望んでいる自分もいました)積もれば大変なので積もらなくて良かったのですが、どこかに子供の自分がまだ居残っているのに気づきます。案の定、朝にはいい年して雪だるまを作っていました。少しでも長生きできるよう日陰に移動したりしましたが二日目には居なくなってしまいました。仏教には「一切衆生 悉有仏性」という言葉がありますが、私の雪だるま君はその一瞬、そこに生命を宿しました。年末年始、様々な光景をみて、春夏秋冬、栄枯盛衰、弱肉強食、諸行無常・・・どんな時もどんな状況でも時間は止まることなく流れ、生命は活動し、燃えている・・・「無駄な時間など無いのだなあ」と感じました。

さて、ここから日蓮聖人のお話しへいくつもりでしたが、行数が足らないので次回に持ち越します。すみません。


ご報告

十二月十九日 大黒祭 星祭り 正月札祈祷 
参拝ご苦労様でした。皆さまの健康と幸せを祈念致しました。長年暦の話を聞いている方はもう暦のことが分かってきたと思います。九年に一度やってくる厄はそっと通り過ぎるのを待ち、逆に良い年回りの時は突き進みましょう。今年は南西が万人共通の凶方位です。
一月元旦 0時 新年祝祷会
ハズレ無しのお年玉くじ 今年もみんな当たりましたね。プレゼントや贈り物、誰かのために使いましょう。功徳はいつか、自分に戻ってきます。

お知らせ

二月三日 早朝水行 除厄節分会
豆まきはしませんが申込者の方々の願いを一年間通して祈願する有り難い祈願祭です。参拝時に直接ご祈祷を受けられます。一月末日締め切り。
当日、お経のあがった豆を渡しますので帰ってから、まいて下さい。豆をまくときの音が肝心です。派手にまきましょう。

南無妙法蓮華経