日蓮宗妙厳山信隆寺(茅ヶ崎市) | トップへ |
合掌。疫病蔓延・・・新型コロナウィルス疫病退散を祈り、当病者の病気回復を祈念するとともに亡くなられた方のご冥福をお祈り致します。祈祷とは祈りに祷(いの)ると書きますが、まさに祈りの日々です。皆様が安心して暮らせる日が早く来るよう願っております。仕事面では今まで中々手をつけられなかったものをコツコツとこなし庭掃除も毎日です。最近は草むしりをしながら虫に話しかけたりして、自分で自分のことが心配になります。
人恋しい・・・先日、虫に教えてもらいましたが梅雨間近だそうです。今年の雨はどうなのでしょうか? 降りすぎても大変だし降らなすぎても困る。最近は両極端が多く、良い加減が少ないので丁度良い加減でお願いしたいものです。どちらかというと雨より晴れの方が好きですが恵みの雨とすれば命の水ですから絶対不可欠です。世界には水が不足している国がたくさんあります。日本は水に恵まれていますから今のところ水に困ることは災害時以外にほとんどありません。水は豊富です。しかしどうでしょう? 皆さん今でも井戸水を飲んでいますか? 井戸水どころか水道水を飲んでます? 私は水道水を結構飲みますが井戸水は流石に飲まなくなりました。ついこの前まで誰がこの日本で水を買うことになると予想していましたか? 今では老若男女が何の疑問もなくスーパーやコンビニで水を普通に買っています。井戸水を飲まなくなり、水道水はカルキくさい。子供達は学校に水筒を持っていきます。蛇口をひねれば水が出るのに・・・世の中清潔で綺麗になったのか汚れているのか、どちらでしょう? 雨水を溜めて飲んでいた時代はとうの昔に去りました。雨は空中に漂う大気汚染をため込んで我々の元に注ぎます。自ら作り出した汚物を自ら全身に浴びているわけです。因果応報とでも言うのでしょうか・・・自然の中でその恵みを頂きながら生きてきた私たち・・・その自然を自ら破壊し、糧を失う。今日も雨の匂いがしてきました、そろそろ恵みの雨が降り出します。雨の匂いと言えば、子供の頃は原っぱで遊んでいて雨が降るのが前もって分りました。雨の匂いがしてくるからです。色んな匂いがありました。田んぼの匂い、畑の肥やしの匂い、草を燃やす匂い、春夏秋冬に様々な様相がありましたね。毎日の生活臭ではこんなこと・・・あそこの夕飯はカレー こっちの家はサンマを焼いている こっちは焼き肉だ ウチは何だろう? そんなことを考えながら夕暮れの帰り道に箱根、丹沢へ沈む夕日を毎日見ていた気がします。先号はアメンボでタイムスを閉じましたがアメンボと言えば・・・飴の匂いがするの知ってましたか? 子供の頃にアメンボを捕まえてにおいを嗅いでみたら飴の匂いがしてビックリしたのを覚えています。味はしませんでした・・・子供って恐い・・・鯉が食べれるなら金魚もイケるかな? とか考えてました。私は食べませんでしたが、金魚を食べた金魚屋の息子・・・と言うのが金魚を食べた感想を述べてます。「一週間、口の中が生臭い。」何をしても取れない・・・程の不味さだったそうです。あ~食べなくて良かった・・・前世が「浅草で売られてた金魚」の私としては何とも切ない気持ちです。
ところで先号、お寺の花を紹介しましたが案外好評でした! しかしながら後悔が一つあります。あいつを甘く見ていました・・・タンポポです。健気にも低く咲いてるので刈らずにそのままにしておいたらあっという間に綿毛を飛ばし、拡散状態です。次々に新しい芽を出して周囲はタンポポだらけになってしまいました。おまけにアイツらは根が深いのでむしることが出来ず、刈っても刈っても次々と湧いて出てきます。ちょっと可愛いと思って気を許したらとんでもない食わせ物でした・・・
タンポポはさておき、愈々紫陽花が色づき始めました!梅雨ですね。イヤーな梅雨時期に唯一心を和ませてくれる紫陽花は綺麗です。見て下さい左の写真。赤い紫陽花が咲きました。私は初めてみましたが中々見映えします。下の写真は七変化=ランタナです。可愛いでしょ? 手まりか花火かというくらい綺麗で可愛いんです。ところがコイツ、種に毒があるそうです。健気なふりして増えまくるアイツといい、可愛い顔して毒を持つコイツといい、ドイツもコイツも危ない存在です。人もこうやって騙されていくのだろうな・・・男は悩み続ける・・・
さて、梅雨となれば直ぐに夏のお盆がやって参ります。お施餓鬼の供養はどうしたものかと散々に悩みましたが、開催することにしました。但し感染拡大を防止するために密を避けながらの法要と致します。お経は住職・副住職にて行い、檀信徒の皆様は自由参拝にします。お焼香はして頂けるように準備して、卒塔婆は法要後に持ち帰って頂きます。基本は無参拝者法要ですが、お参りしたい方は人との距離を保ちながら自由に参拝して下さい。例年通りに卒塔婆をあげて頂き、お経もきちんとあげさせて頂くことでいつもと変わらぬ供養をしたいと考えています。皆様どうかご理解下さい。お盆の棚経に関しましても伺う予定でおりますが、なるべく皆様と接触しないように配慮したいと考えております。マスク着用(熱中症に注意ですね)希望者には玄関先でのお経にも対応したいと思います。玄関先でのお経を希望の方はお手数ですがお位牌だけでも玄関先にお持ち下さい。不敬の無いように出来ればお盆か棚の上に置いて下さい。また、日にちをお盆の日程よりずらすことも今年は可能ですのでご相談下さい。人との接触がどうしても気になる方はお位牌をお寺にお預け頂ければ本年は特別に本堂にてお経をあげさせて頂きます。新盆を迎えられる方は昔からの日本の大切な習慣なので心のこもった供養を捧げて下さい。
今年は私の愛犬「茶々丸」も新盆です。一月十七日に旅立ちましたがとても悲しかったです。気を失っているのに痙攣が激しく寝ながら全速で走っているように足を動かしていました。そこで妻が「南無妙法蓮華経」「南無妙法蓮華経」と摩りながら唱えましたら間もなく痙攣がとまり、しばらくして眠るように静かに息を引き取りました。お医者様からは二週間くらいは痙攣が続くかも知れませんと言われており、とても見ていられないなあと思っていたので救われた気がしました。改めて御題目の力の有難さを感じた次第です。しかし涙はこぼれ落ちます。心に穴が空いたようでした・・・寝ても覚めても私の側にいて私を癒してくれた愛犬です。通夜・葬儀のお経をあげて知り合いのところ(日蓮宗のお寺)で目の前で火葬にして頂き、信隆寺ペット供養墓に納めました。今年の新盆は迷うことなく来られるように供養してあげたいと思います。
南無妙法蓮華経
南無妙法蓮華経