日蓮宗妙厳山信隆寺(茅ヶ崎市) | トップへ |

ひとこと

寺報第53号より

合掌。緊急事態宣言が発出されて数日、皆様如何お過ごしでしょうか? お寺ではかつてない閑散とした境内で、鳥や虫たちだけが元気に飛び回っております。住職になって以来これほどまでに予定表が真っ白なのは初めてです。特に昨年から今年の一月までは休む間もないくらいの忙しい日がずうっと続いていたので、予定表を見ると不安になってしまいます。なんとなく忙しい時間を過ごすことに慣れてしまっていたので何もしないということが不安を煽るのですね。ですから机に向かったり、草むしりをすると落ち着きを取り戻します。お陰様で手をつけられずに溜まっていた事務仕事や書き物がすこぶるはかどりますし、勉強する時間もできて少しだけ頭が良くなった気がします・・・気のせいとも言います。

草むしりはかなりはかどっていますよ。毎年時間が無くて草を伸ばしてしまい慌てて草刈り機で片っ端から刈り取る・・・でしたが今年は早朝から鎌を持って草むしりです。時には木の枝を払い、花を植え、気がつくと夕方まで野良仕事をしていたなんてことが結構あります。雨の日は一日中机にかじりつき、晴れの日は一日中草むしりをしたりと普段とは違った時間の使い方をしています。私は子供頃からお寺に住んでいますので元々仕事場との境界線がない生活に慣れていますが、普段会社に通われている方は在宅のテレワークなどをするとかなり戸惑ってしまうのではないでしょうか? 家にずっと居なければならないストレスもきっとあるでしょう。皆さんも時間はあるのに出かけられないストレスを抱えていませんか? 子供達だって可哀想です。そんな皆様に今回は「タイムスでお花見」お寺に咲いている花たちを紹介します。花の名前が間違っていてもご容赦下さい。そして今度お寺に来たときにそっと教えて下さい。それと「自宅で出来る写経」を同封、塗り絵もつけときますから子供たちと塗り絵もしてみて下さい。時間もつぶせて功徳も積める!なんとありがたいのでしょう!

花は心を癒してくれます。先ずは今年 花見が出来なかった悔しさを込めて晴天の空に桜です。そして順々に真っ赤なボタン

ピンクのボタンは蕾から順に見てみましょう!

蕾の頃は純粋で素直な心でした。やがてその美しさはピークに・・・
気づかぬうちに衰えはじめ、それが目に映る頃にはまるで役目が終わったかのようにあっという間に散り、色鮮やかさはなくなりました。でもそこには新たな実が生まれようとしています。それは種として次の世代に受け継がれます。その実が次に綺麗な花を咲かせるかどうかはその実が「良い実なのか悪い実なのか」に関わります。さて・・・わたしは何れなのだろうか? なんてことを考えたりします。決して奥様のことを譬えた訳ではございません・・・

さあ、気を取り直して次はツツジとサツキです。

最近、気がつきました。白いツツジが綺麗です。

こちらはドウダンツツジ。どちらかというと紅葉のほうが見映えしますかね。お次は観音様の回りです。

殺風景な場所にペチュニアとマリーゴールドを植えてみました。たまーにチューリップが顔を出します。ネジネジしてるのはスイセンの葉です。来年、綺麗に咲くための準備段階ですね。観音様の横や裏手には松葉菊です。増えると綺麗だろうな~ 小さな白いのはハナニラ・・・まさしくニラの匂いです。ドンドン勝手に増えていきます。こんなところにも・・・という驚きもあります。どうやって飛んでいくんだろうか? 食べないように注意しよう・・・

ススキの中や芝生の中からチューリップが出てきました!可愛くてたのもしいです。

本堂の裏手には日陰に耐えてムスカリが咲き終わり、横手には私の大好きな白い紫陽花アナベルがもう少しで咲きます。その間にスズランに似たナルコユリ(アマドコロ)が密かに咲き、表なのに目立たない黄色い花は・・・名前が分りません。菊に似た花です。白い輝きは小手毬 白山吹です。この二つはとても綺麗でした。近頃咲いたのはこのくらいです。あとは裏の駐車場で紫陽花が出番を待ってます! 最後にけなげな雑草くんたちを紹介しましょう。

お馴染みのタンポポ(真上から激写!)私が草を年中刈り込むので段々と低く咲かせるようになりました。植物の進化というか、対応力は大したものです。感心します。その横で地味に薄紫の花も咲いてます。名前は分りません。その横のひょろひょろした黄色いのも微妙に綺麗ですが名前は知りません。一番右はクローバーですが首飾りでお馴染みのシロツメクサではなくオキザリスだと思います。クローバーは多種多様です。回りに緑が濃い~のはミントです。良い香りがします。最後にどこからか飛んできて紫陽花の葉で休憩中のアメンボをお見せして今回はお開きです。

お知らせ

本年六月七日 師父邦海上人の十三回を迎えますがこのような状況下ですので残念ですが家族だけで法要をすることに致しました。

日々の勤行にて疫病退散を祈り皆様の健康を祈るばかりです。南無妙法蓮華経