日蓮宗妙厳山信隆寺(茅ヶ崎市) | トップへ |
合掌。令和二年庚子 七赤金星 あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。
日本のお正月ってやっぱり良いですね! 何が良いかって雰囲気です。暮れの大掃除で周囲が綺麗に清められ清々しい感じがする中、皆で新年のご挨拶をします。「あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。」と。みんなニコニコしています。新年から怒ってる人はそういません。中には着物をきて初詣の方もいらっしゃいます。男性も女性も素敵です。嗚呼 ニッポンのお正月・・・ 子供たちがたこ揚げや独楽回しをする姿は見られなくなりましたが辛うじて昔ながらの風習は残っています。お節料理にお雑煮 欠かせないのはお屠蘇です。我が家は普段は私しか頂きませんが、お正月だけはお猪口に少々・・・感謝を込めて、そしてみんなにとって良い年でありますように乾杯です!
お寺の行事としてはご承知の通り、元旦0時00分丁度に先ずは本堂で新年祝祷のお経。そして樽酒(因みに今年は純米酒!)を鏡開きで乾杯し、恒例のお年玉くじで運試しです。みんな当たりなので全員が吉運となるわけですが・・・
仏さまに見守られ、ご先祖様に挨拶して、家に戻る前に部落の神社にお参りしてから帰るのが毎年のルーティーンになっている方が多いようです。 勇気のある方は信隆寺「妙法おみくじ」を引いて一年の指針にします。 ??? 勇気のある方 ???
何故かというと一般のおみくじより少々、凶が多いのです(苦笑)
ですが、この凶が良い方向へ導いてくださるのです。用紙を持ち帰って頂き一年間、そばに置いておきます。暮れのお参り、または翌年の初詣にてお焚あげの箱に返し、感謝の気持ちで一年を振り返るとき初めておみくじを引いた価値や意味がでてくるのでは・・・ と思うのです。おみくじ、捨てちゃダメですよ。仏さまやご先祖様、守護神からのお手紙ですから・・・
さてお正月と言えば駅伝。なんと言っても箱根駅伝です。「やっぱり大作戦」やっぱり青山は強かった。お見事です。仏教徒としてはなんかモヤモヤしますが、それは置いといて素晴らしい走りでしたね。参加者全員そして控えの選手、それを助ける関係者。みんな頑張りました。み~んなの力が集まって繋がって、あの一瞬の感動が生まれるのです。しかし箱根駅伝はやはり、襷を繋げるかどうか? そしてシード圏内に入れるかどうか?このせめぎ合いが一番ハラハラドキドキします。無情とも言えるシーンもあります。ある人は十位と十一位を「うれし涙と悔し涙の境界線」と言い、また「天国と地獄」とも表現するそうです。スポーツにはそんな面が多々あります。だからこそ感動するのです。一生懸命というのは何と美しいのでしょうか。夏の甲子園と冬の駅伝は毎年感動で身もだえ致します。昨年のラグビーも素晴らしかったのですがどちらかというとプロよりもアマのほうが感動を呼ぶのかも知れません。スポーツは良いですね。
今年は閏年オリンピックイヤーです。チケットの抽選にはハズレましたが、家でテレビ観戦です。既に国旗も買いました。家の中で日章旗を掲げて応援致します。しかしなんで日本の一番暑い七月八月に開催なのでしょう?(みんな理由を知ってはいますが・・・)選手が可哀想です。運動会はやっぱり秋がいいな~ オリンピック選手が熱中症にならなければ良いのですが・・・運動会は秋晴れの、いわし雲の下が似合います。そして聴こえてくるのは「天国と地獄」運動会のテーマソングです。最初にこの曲を運動会に選んだ方はスポーツの裏に潜むその境界線が見えていたのでしょうね。深いい・・・
ところで、お釈迦様の教えの中に地獄界が出てきますがそれは単体ではないのです。私たちは十の世界に生きます。仏界・菩薩界・縁覚界・声聞界・天界・人間界・修羅界・畜生界・餓鬼界・地獄界です。そして十界互具(じゅっかいごぐ)と言い、その世界は互いに十界を具えます。分りやすくするために人間界の中の例をあげますと、私たちの心の内を覗くとき、地獄の苦しみを味わっているときもあれば仏さまのような心持ちの時もあります。空腹で人の物まで奪って食えば餓鬼界、ケダモノのような時もあれば、怒りに充ちた修羅の世界にもおちる。天国のような幸せもあり、菩薩様のような行いで生きることもある。逆を言えば仏の世界にすら地獄界を有するのです。だからこそ人間でありながら成仏の道が開ける。これが「法華経」の世界です。普段の生活で悪道におちているときは回りが見えないものです。日頃、菩薩の行いに精進し自分の中にある仏さまに気づきたいものです。深いい・・・ とは言え現実、スポーツの世界、勝ち負けの境界線は目の前にドーンと突きつけられるものです。厳しい世界です。この原稿を閉じたあと、「天国と地獄=地獄のオルフェ」をじっくり聴いてみます。そして今年のオリンピックはこの曲をBGMに観戦します。あっと・・・BGMは「バックグランドミュージック」です。「弁当グランドに持ってこい」ではありません。前回のSPSBを未だに引きずっている方がいるもので・・・兎にも角にも熱烈に応援して、拍手は全員に送りましょう。ノーサイドというやつですね!
さてさて、ところで登山はスポーツでしょうか? それはどちらでも良いのですが、行って来ました七面山。十二月の七面山は凄く寒く降雪も覚悟していったのですが、有難いことにとても良い天気で穏やかな暖かいSPSB登山日和でした。早朝に茅ヶ崎を出発し、八時には麓について準備開始です。本来はお万さまの滝で滝行をして身を清めてから登るのが正式なのですが都合上割愛させて頂きました。途中、甲府盆地を眼下に撮影。この山は古来より修験道の行者が修行をした霊山です。自らが持っている因縁が現われたりもします。みんな普段の行いを背負いながらその重さを身にしみてゼイゼイハアハア言いながら登ります。私は贅肉の重さを身にしみて今度こそ痩せようと、すぐに忘れる誓いを立てるのです。今回はおよそ四時間ほどで到着し、富士山をバックに絶景撮影!快晴です。
ちょうどお昼なのでご飯をお願いして精進料理を頂きます。ご飯・味噌汁・漬け物・こんぶ これが美味しいのです。おかわり三杯です。痩せるわけがない・・・お開帳と祈願を受けて下山。
七面大明神のお堂の前で記念撮影。このお堂は春秋の彼岸中日には富士山のど真ん中からご来光を受け、山門の真ん中を光が通り、このお堂に差し込むようになっています。東の先には日蓮聖人のお生まれになった安房小湊、目の前の眼下には身延山があります。七面大明神はこの山から法華経を弘めようとする者をいつも見守っているのです。お開帳のときに七面さまのお姿を目の前で見られるのですが手には鍵を持っています。この鍵は私たちの心を開く鍵だそうです。辛い登詣ですが再度来たくなってしまう不思議なお山なのでした。夕方に身延山をお参りして身延まんじゅうと天日干し椎茸を買って帰路につきました。私は重力に逆らう比重が大きいせいか筋肉痛で三日は激痛です。痩せよう・・・
※信和会 法華和讃会 清掃奉仕は人員を常時募集しております。
先号で団参の紹介を致しましたが詳細が決まりましたのでお知らせ致します。神奈川県第二部管内(茅ヶ崎から海老名・藤沢・鎌倉・横須賀までの範囲)の合同団参です。
日 3月13日(金)
行き先 千葉 誕生寺・清澄寺 日帰りバス旅行
参加費 8000円
出発地 出発時間は3月上旬に決定申込者に伝えられます。(茅ヶ崎市内発 AM 5:30~7:00)
締め切りは1月末日、申し込み用紙は寺にございます。
南無妙法蓮華経