日蓮宗妙厳山信隆寺(茅ヶ崎市) | トップへ |

ひとこと

寺報第49号より

父の好きだった干し柿
美味しそうだから画いてみた

合掌。読書の秋、食欲の秋、とはよく言ったものです。暑くもなく寒くもなく本を読むにはうってつけの気候であり、また何を食べても美味しい季節。食べることが好きで本を読むひとときがストレス解消の私には最高の季節です。これでもし温泉などに行くことが出来たならSPSBです・・・温泉に浸かって本を読み、美味しいものを食べて手の中にはお猪口・・・

早めに寝転んで泥のように眠れたら わたしは幸せ きっと身も心もとろけてしまうでしょう・・・なのに、中々そうはいかないのが世の常、人の常です。「何を言ってるの! いつもお酒飲んで泥酔いなんだから毎日が泥みたいなもんでしょ!」「さっさと飲み終わって早く寝なさい! 明日も忙しいわよ!」と、言ったか言わないかは定かではありませんが、馬車馬のように働けと鞭を打たれる毎日です・・・鞭を振るっている人は、ご想像にお任せ致します。

因みに九行前あたりで時間が止まっている人の為に解説しますとSPSBは「スーパー素晴らしい」という意味です。広辞苑には載っていません(笑)

さて台風ですが、今回の水害は昨年の広島岡山の被害面積の数倍となるようです。西日本もまだ完全復興していないのにこちらも被災し、支援の力が分散してしまいます。このところ多発している災害・・・東日本大震災、長野の地震、大島土砂災害、広島土砂災害、御嶽山噴火、熊本地震、常総水害、大阪地震、九州豪雨、西日本豪雨、猛暑災害、北海道地震、今回の台風と、ちょっとかいつまんだだけでも毎年のように大きな災害が起こっています。喉元過ぎればなんとやら・・・忘れかけていませんか? 忘れないようにしましょう。

報道するメディアの方々にもお願いしたい。もっと大事なことをきちんと伝えてほしいと。

視聴率重視の報道や番組作りは視聴者に見透かされます。特に災害のことはわざとらしく大げさに伝えたりしないで事実を正確に淡々と伝えて欲しい。メディアって怖いと思います・・・社会の流れを変えられるんです。操作できてしまうのです。どうせなら良い方向に操作して欲しいです。先日たまたま特集をしていて目に留ったのですが過去にこんなことがあったそうです。

ラジオ オールナイトニッポンのパーソナリティ亀淵さんという方が新聞を読んでいたら同日の記事上で【飢餓で苦しむ途上国の人】の写真と【飽食で米余りの生活をしている先進国の人】の写真が載っていたそうです。亀淵さんはこれを見てその日の放送でリスナーに向かってこう言ったそうです。「明日の番組宛てのハガキはいらないからそのハガキに『米を途上国に送れ』と書いて外務省に送ってくれ」と・・・果たして次の日、二千通のハガキが外務省に届いたそうです。そして当時の外務大臣は飢餓で苦しむ国に五〇〇〇トンの米を送ったそうです。SPSB・・・これぞメディアの役割だと思う次第です。あげあし取って人を貶めるようなことばかり・・・面白可笑しく視聴率ばかりを気に懸けて肝心な何かを置き去りにしているような番組は見たくありません。それともうひとつついでに・・・ドラマのBGMやCMの音が大きすぎませんか? そうでもないですかね? そこは気にしなくていいか・・・

メディアと言えば災害発生時にヘリを飛ばしますよね?状況を映すために。その時に助けを求める人に水や食料、寝袋とか、少しでも渡してはいけないのでしょうか?何か決まりがあるのかしら?救出することはできなくともパラシュート的なもので物資を少しでも投げてあげれば良いのに・・といつも思います。この事については詳しく知らないので何とも言えませんが、もし自分が助けを求めている側だったら目の前にヘリがいるのに「何もナシ」で去っていったら愕然とするはずです。「お~い、何かくれ~」と石を投げるかも・・・やはり自分の身は自分で守らなければなりません・・・

皆さん、被災したらきっと携帯はつながりませんよ。基地局やアンテナの破損、もしくは回線のパンクなどで繋がらなくなるのです。先日の台風ですら行政のホームページが見られなくなりました。千葉県の鋸南町は何日も圏外です(私が行ったときも圏外でした)助けのない中、情報の無い中で三日間生きられるように備えてくださいね。因みに無線機は有効だそうです。災害の時はアマチュア無線家が大活躍します。実は私も免許を取得したのですが、使い方が分りません・・・役立たずのペーパー無線家です。ラジオも有効です。電池を外して保管しといて下さい。液漏れでいざと言うときに使えなくなりますから。何にしても災害を甘く見ないようにしましょう。台風十九号の時に避難指示が出された地域があります。今宿は相模川氾濫寸前で避難指示です。新田、萩園、中島、柳島、避難しましたか? しないとダメですよ。何かの理由でしなかった方々・・・まさか一階で寝ていないですよね?せめて二階ですよ。「うちは平屋だから・・・」なんて開き直ってる方いませんか? それ言う前に、避難しなきゃダメですね。今回の台風で避難せず、しかも一階で寝た方・・・OUTです。周囲の人を悲しませる人です。災害の時は希望的観測でものを測ってはなりません。最悪の事態を先ず想定して出来得る限りの行動を取るべきです。何も起こらずに、「避難して損した」などと言ってはいけません。何かあったときのために避難したのですからそれは損ではなく「何もなくて良かった」のです。十九号の水害が酷かったので十五号が忘れられていますが千葉県は十五号の風害が凄まじかったのです。お寺もたくさんやられました。千葉県は再来年「日蓮聖人降誕八〇〇年」の記念事業を控えています。聖人が生まれた安房小湊近辺も被災しています。何とか力添えをしたいものです。ちなみに聖人は1222年貞応元年二月十六日に千葉県にお生まれになりました。

「日蓮聖人」テキスト⑪ページ 生誕 『佐渡御勘気抄』
「日蓮は日本国東夷東條安房国、海邊に旃陀羅が子也。」 貞応元年(1222年)二月十六日、安房国小湊(現在の千葉県)で善日麿という一人の赤子が生まれました。のちの日蓮聖人です。聖人の出生については諸説ありますが、自らの生まれを「旃陀羅が子」としています。旃陀羅とは他の生命を頂き、生業とする人のことです。(おそらくは漁師の家の生まれだったとされています) 鎌倉新仏教の開祖は、貴族や武家の出身者が多い中、聖人は庶民の生まれでした。

二月十六日は日蓮聖人の誕生日なのです。この時から八〇〇年の記念事業です。大いにお祝いをしたいと存じます。神奈川県第二部宗務所では来年三月に「誕生寺・清澄寺の団参」を、九月には鎌倉芸術館にて「降誕八〇〇年法要」致しますので皆さん都合が良ければ参加して下さい。掲示板にてご案内致します。

因みにお釈迦様のご命日は二月十五日です。南無妙法蓮華経

行事案内

暮れの行事案内
別紙参照
お正月 初詣 大歳三が日吉祥参り
お正月 三が日内にお寺の本堂のご本尊様に詣でることで守護神が力を増すとされています。そしてそのあとは必ずご先祖様にお参りしましょう。
誕生寺・清澄寺団参
令和二年三月十三日(金)


南無妙法蓮華経