日蓮宗妙厳山信隆寺(茅ヶ崎市) | トップへ |
合掌。迎春! 新年明けましておめでとうございます・・・
あれ? と、思いました? ですね。一月元旦はとっくに過ぎました・・・
が立春ですよ。立春! 暦の上ではここからが本年の始まりです。節分では心の中の鬼をなくして新たな年を迎えられましたか? 仏様の前では鬼も善神に変わります。いつも心にお題目。南無妙法蓮華経と唱えましょう。さすれば「災い転じて福となす」です。お題目と言えば最近、御首題帳や御朱印帳を書いて下さいという方がぐっと増えました。凄い人になると千か寺参りとか本山参りとか全国津々浦々のお寺を巡ってらっしゃる方もいます。御朱印ガールなる方々もいるとかいないとか・・・御首題帳はお題目を書きます。ですから日蓮宗の寺院のみですね。御朱印帳は他宗のお寺や神社と様々な所のものが混在しています。私は御朱印帳をお持ちになられた方には「妙法」と書いて印を押してさしあげます。皆様も御首題帳もしくは御朱印帳を持ってお寺参りしてみませんか?何か新しい発見があるかも知れません。
因みに四月一日の龍口寺の花祭りのイベントで「手作り御首題帳」のワークショップが催されます。別紙でご案内の通りですが事前申し込みですので自分だけのオリジナル御首題帳が欲しい方は龍口寺に行ってみましょう。寺ヨガやお守り作り、ランドセル祈願なども行います。「手作り御首題帳」は以前に当山の「大人の寺子屋」でやりました「手作り匂い袋」みたいな感じで実施されます。楽しそうですよ。ところでお題目は何故に普通に「南無妙法蓮華経」でなくて写真の赤いところみたいに長くはらっているのでしょうか?これは日蓮聖人の慈悲心です。御曼荼羅をご覧になって下さい。お仏壇の一番奥の中心にかかっている掛け軸です。お題目の廻りには沢山の諸天善神が記載されていますが、十界曼荼羅と言い地獄界から餓鬼界、畜生界、修羅界、人間界、天界、声聞界、縁覚界、菩薩界そして仏の世界と全ての世界が一体となって顕されています。その全ての世界へお題目の光妙が届け!と言う慈悲心が、その思いが、南無妙法蓮華経の筆に乗り、はらいの部分を伸ばさせたのです。
お題目の下には日本の神様である天照大神や八幡大菩薩も座しています。お題目の光妙に照らされて法華経守護の善神になっているのです。
そしてこの十界曼荼羅を日蓮聖人が最初に顕されたのが佐渡です。残念ながら原本は明治に消失して存在しませんが図の様子がその時の様相です。聖人は鎌倉で法華経を広めようと懸命でした。当時の権力者執権北条時頼に「立正安国論」を奏進し、正しい法を広めなければ国が滅ぶと諌言したのです。他宗の僧侶や権力者から恨みを買った聖人はここから数々の法難を受ける身となっていくのです。鎌倉の草庵が焼き討ちに遭い、伊豆の俎岩に流され(伊豆流罪の地は数年前に団参に行き昨年も伊豆に行きましたね)その後は千葉の小松原で東条景信に斬りつけられる小松原法難(団参に行きました)そして片瀬の龍口法難(是非とも龍口寺にお参り下さい)ここで首の座を逃れた聖人は極寒の地、佐渡に流罪にされたのです。聖人のご生涯を大きく分類すると千葉・鎌倉期 佐渡期 身延期との三つに分けられます。そしてこの佐渡期には曼荼羅本尊をはじめとする後世に伝わる書が数々執筆されるのです。四月の佐渡団参では日蓮聖人にお近づきになれるかも知れません。佐渡団参の案内は先号のタイムスと共に配布させて頂きましたので、日蓮聖人の魂の一部に触れたい方は是非とも佐渡にお参り願いたいと思います。佐渡もその頃は春爛漫 おそらくは残桜に出会えます。
しかし、今年の大雪は凄かったですね。茅ヶ崎は気候が優しく、いくら寒いと言っても雪は滅多に降りません。日本海側の方々は大変だったでしょうね。凄い雪・凄い寒さ・・・わたくし「凄い」という字に引っかかってしまいました。にすいに妻と書きます。すると「凄い」という字になります。調べました・・・なんと「凄い」という字には「ぞっとするほど恐ろしい・たいそう気味が悪い・常識では考えられないほどの力をもっている・並はずれている・程度が甚だしい・ ひどくものさびしい・ぞっとするほど荒涼としている・ぞっと身にしみて寒気を感じるようだ・鬼気迫るようなおそろしさだ・寒い・・・」などの意味があるそうです。私が考えたわけではありません。決して・・・「妻」という字の意味ではありませんよ。にすいが付いた場合の話しです。どういうわけかどなたかの顔が浮かんでしまう。つい頭の中であの顔に、にすいを付けてしまう。冫・・・これはたぶんにすいが悪さをしているのだ。では、そこにはどんな意味があるのか?調べてみよう・・・「冫の字は冰(氷)の原字であり、水が凍って凝固した様子を象る」のだそうです。なんだか寒くなってきました(苦笑)いえいえ私のどなたかは「ぞっとするほどすばらしい人」 お後がよろしいようで・・・
南無妙法蓮華経