日蓮宗妙厳山信隆寺(茅ヶ崎市) | トップへ |

ひとこと

寺報第36号より

合掌。初冬の候・・・今年は水害が多かったです。やはり一白水星・・・水の年だったのですね。来年は九紫火星・・・火の年です。火の害には気をつけましょう。殊に戌年ですから滅びの年。火によって滅ぶ凶兆が予想されます。植物も要注意で日照りによる不作がないことを祈ります。

さて、今回の朝ドラはあまり見ていないのですが、先日「ごりょうさんが、家を手放すときにお世話になった家に感謝を込めて隅から隅まで掃除をし、雑巾がけをしているシーン」がありました。これこそ日本人の心だなあ・・・と思いながら見ていました。手放すのだし、もう住まないのだから掃除なんかしなくともよい、不要なものは置きっ放しにして散らかしたまま家を去ってあたりまえ・・・これは日本人の感覚ではありません。いつしか日本人ではなくなってしまった人が増えているような気がしませんか? 旅館に泊まって部屋を出るときも、散らかしたままで、布団も浴衣もゴチャゴチャで・・・ どうですか? お金払っているお客だからそれで良いですか? 掃除しろとまでは言いませんが、ちょっとは片して布団も浴衣も寄せておくとかすれば、お互いに、誰もが気持ちよく過ごせるのでは・・・と思います。仏様は「他人を敬いなさい」と教えられました。蔑みあって生きるより敬い合って生きた方がよりよい社会が築けるのだし、幸せになれるのです。

行事報告

お会式
10月1日(日) にお会式 (日蓮聖人の736回目の忌日法要)が行われました。
今年もたくさんの方がお参りに来られました。「施餓鬼供養」と「お会式」と「星祭り祈願祭」はお寺の三大行事です。必ずお参り下さい。特にお会式は絶対に参加して頂きたい行事です。お会式法要に参加なされている方を見ると「この方は熱心だな・・・」と思います。
今年はJコムさんが取材に来られ、少しだけ話しをさせて頂きました。Jコムニュースで放映されたそうです。しどろもどろでした・・・
一部経読誦会 写経会
10月27日 一部経読誦会 写経会が行われました。皆さん一生懸命に写経なさっていました。今回は七面山に奉納出来る写経が用意されました。頂上のお堂の天井画の中に未来永劫、皆様の写経が納められるのです。百年後・・・いや、五百年後とかに未来の子孫達があなたの写経をみつけるかも知れません。
「北斎とジャポニスム」と「運慶展」
先日、上野の美術館に「北斎とジャポニスム」と「運慶展」を見に行きました。こう見えて私、美術館が大好きです。武術じゃないですよ、美術。
北斎は昔から好きでしたが、運慶展が中々に素晴らしかったのです。迫力がありました。仏像の中に色々納められていることが分ったそうです。現代技術、CTで透かしたそうです。そしたら写経らしき巻物も入っていたそうです。法華経の写経で祈願したものもありました。信隆寺の本堂の真ん中のお釈迦様の中にも檀家の皆様が当時写経をして下さった巻物が沢山入っています。何百年後かにきっと発見されます。楽しみです。
伊豆団参
11月7日 伊豆団参 伊豆へ参拝に行きました。韮山反射炉の地ビールがとても美味しかったです・・・違うか・・・本山 妙法華寺・本山 本立寺 ともに素晴らしいお寺でした。妙法華寺には湛慶作の仁王像がありました。広くて、古くて、趣がある。山間で静かな時が流れる・・・うちは一国の音が騒がしくてかないません。お経をあげていても、トラックの音、緊急車両のサイレン、特に気になるのはトラックが左折するときに音を出す「左に曲がります・・・左に曲がります・・・」という声。これが中々によく聞こえるのです(苦笑)
韮山の反射炉は日蓮宗と深い関わりがあります。反射炉を作った江川英龍という方が日蓮宗のお檀家でご先祖様は日蓮聖人の信者だったそうです。江川邸という旧家を見物できるのですが、なんとそこに日蓮聖人が書かれた棟札(天井裏に納める火伏せのお札)が残されていたのです。右上の写真がその写しです。すごいですね。この棟札は私たち日蓮宗僧侶に伝え伝えられ今もお札を作り、地鎮祭や上棟式の折に納められます。元来棟木にくくりつけるお札なので上棟式に納めるのですが最近は上棟式のお経は中々依頼されませんので地鎮祭を頼まれた時には必ずこの棟札を書いて開眼のお経をあげさせて頂いています。年間かなりの数の地鎮祭を行いますが必ず地面の中に納める四天王のお札と天井の棟札を以て守護を祈願致します。
沼津の御用邸にも寄りました。流石、宮家の御休息の場。すごい造りでした。雰囲気あります。中々に見応えもありました。料理番の部屋や風呂、トイレ、寝所、祭事所、色々と沢山見ることが出来ました。お玉付き所までありました・・・お玉付き所・・・11月ですから菊の催事もあってとても綺麗でした。
伊豆は日蓮聖人が流罪になり、潮が満ちてくると海に飲まれるという岩の上に置き去りにされて、伊豆の漁民に助けられた場所。来春に行く佐渡はこれも流罪になって凍死させられるはずだったところを、島民の隠れた外護によって助けられ、後に聖人が覚醒せられた場所。聖人ゆかりの場所です。今まで参加出来なかった皆様、一緒に行きましょう。感動もあり・・・楽しくもあり・・・です。聖人にお近づきになりましょう。私ともお近づきになって下さい。(笑顔)
ちなみに先程、三大行事と書きましたが他にも年間を通すと色々と行事があります。ここで紹介しておきます。
1月1日 元旦 午前0時 元旦祝祷会 鏡割り
1月1日~7日 正月参拝
1月10日 初題目会 お焚きあげ供養会 お汁粉
2月3日 節分祭 早朝水行
3月17日~23日 春季彼岸会
4月8日 釈尊降誕会
5月未定日 身延山輪番奉仕 七面山登詣(もしくは11月)
7月13日~15日 お盆棚行
7月27日 施餓鬼供養会
8月13日~15日 お盆棚行
9月20日~26日 秋季彼岸会
10月1日 日蓮聖人お会式
10月未定日 一部経読誦会 写経会
12月23日 星祭り祈願祭 大黒祭 餅つき大会
12月28日 大掃除 清掃奉仕
この他に毎月10日と19日にお経の会、そして常時、写経の受付けもしています。来春には茅ヶ崎の日蓮宗寺院合同で「佐渡団参」があります。どれもこれも大事な行事です。知りませんでした・・・って言わないで下さい。毎回ご案内しています。

行事案内

上記参照 皆様の行事ご参加をお待ちします。

南無妙法蓮華経