寺報第35号より
合掌。残暑 酷暑の候・・・今年の夏は暑かったの?冷夏なの?ダム枯渇?大雨被害続出・・・極所気候なのでなんだか分りませんね。日本も愈々亜熱帯気候になってきました。庭でキウイ・パパイヤ・マンゴーが鈴なりになる日も近いかな。ネギやホウレンソウが無くなってしまわないかしら・・・ビールは美味しくなるけどお酒がピンチ(笑)なんてね。
食糧自給率が30%を切っている日本で気候変動がこれだけあると私はとても危機感を感じるのですが、皆さんはどのように思いますか?
ミサイルを撃ち続ける隣国とそれを良いように利用しようとする赤い大国、ひっそりと何かを狙っている露の国。何かの拍子に食料輸入が止まったら日本は何日間、存続出来るのでしょう?お百姓さんに頑張ってもらって今ある田んぼや畑を皆で守らなければ。今からでも日本を農業国に変えなければ!と言いたいのは私だけ?日本は国土が狭いから無理ですか?フランスやイギリスは100%を超えてるのに。最後は水と食料ではないのかなぁと、言いつつ今回は皆様に下記の言葉をお勧めします。
食法 (食前に唱えます)
天の三光(さんこう)に身を温め 地の五穀(ごこく)に精神(たましい)を養う みなこれ本仏(ほんぶつ)の慈悲なり
たとえ一滴の水 一粒(いちりゅう)の米も功徳と辛苦によらざることなし われらこれによって心身の健康をまっとうし 仏(ぶっ)祖(そ)の教法(おしえ)を守って四(し)恩(おん)に報謝(ほうしゃ)し 奉仕の浄(じょう)行(ぎょう)を達せしめたまえ 南無妙法蓮華経 頂きます
食後にはお題目三辺唱えます。これは、お坊さんが修行中の食事前に唱える「食法」という言葉です。天の三光とは、太陽・月・星。五穀は米や麦を中心とした穀物。四恩とは父母や国・国主、人々、仏様やその教えに対する恩です。食べ物を頂くことに於いて、地球の恵みと神仏や先祖に感謝し、同時にお陰様の力を知り、それに伴う人と人との繋がりを理解して、身と心を健康に保ち、そして今度は他へ報謝することを教え説く言葉です。私も子供の頃は家の壁に貼って唱えていたのを思い出します。団参や七面山でも唱えますね。皆様、是非是非、使ってください。子供の情操教育にはとても良い影響を与えます。大人だって改めて言葉の意味をかみしめても良いと思います。私も含めて、何も分っていない大人が多すぎますし・・・それともう一つ。お釈迦様、日蓮聖人が私たちに伝えたかった教えの中にこのような言葉があります。
但行礼拝(たんぎょうらいはい)の言葉(人を敬う心)
我れ深く汝等(なんだち)を敬う 敢(あ)えて軽慢(きょうまん)せず 所以(ゆえ)は何(いか)ん
汝等(なんだち)皆(みな)菩薩(ぼさつ)の道を行じて 当(まさ)に作仏(さぶつ)することを得(う)べし
私はあなた方を尊敬します けっして軽しめるようなことはいたしません あなた方はやがて菩薩の道を実践して仏になられるでしょう(人は皆 いつか仏になる可能性を持っています 心に仏の種が必ずあるのです だから私はその未来の仏様を敬うのです)
と言う意味の言葉で、これは法華経の二十番目の常不軽菩薩品に示された教えです。互いに人の心を敬いなさい。皆が仏の子なのですから・・・
と言った意味でしょうか。素晴らしいですね。手を合わせ、お互いにお互いを尊敬し合う世の中になっったら・・・本当の平和が訪れるかも知れません。核など無くとも・・・ このお経は法華経の中ではとても大切な教えの一つです。お寺でもこの部分の写経の用意がされていますので、写経にも挑戦してみてください。
行事案内
- 秋季彼岸会・動物霊供養会 9月19日(火)
- 彼岸の入り前ですが、14時から彼岸法要。15時からお寺にある動物供養塔(ペット霊園)にてペット供養祭を行います。お骨を預かっているペットの供養も致しますが、お骨が無くてもお名前をお塔婆に書いて供養をすることも出来ます。事前にお申し込み下さい。
- 7月27日 新盆・盂蘭盆・施餓鬼供養
- ご案内させて頂いております施餓鬼供養 とても大事な行事です。他人を思いやる心を育む教えが隠されています。お子様にも参加して頂けますと親や先祖を大切にする心が育まれ、大人になっても家族や人とのつながりに感謝を持てるようになると思います。
年中行事として是非ともご参拝下さい。
- お会式 (日蓮聖人の七百三十六回目の忌日) 十月一日(日)
- お寺の三大行事 第七三六遠忌法要です。是非ともご参加下さい。
「私のお寺は日蓮宗」日蓮聖人を開祖とし、お釈迦様の教え法華経を信奉し、南無妙法蓮華経と、お題目を唱えます。
このことをきちんと子や孫に伝えて下さい。(余談)昔ながらの風習もそうですが、伝わるべきことが全然伝わっていない現状です。宗教というものが特に無く、自然崇拝で暮らしていた日本に仏様の教えが伝来し、八百万神の精神が語るが如く、あらゆるものに感謝の心を持つ日本人の心にぴったりとはまり、定着してから千数百年の時が経ています。そうしてこの国を作り上げ、伝え続けてきたものがこの百年、いや数十年でどんどんと失われています。先祖は嘆き、未来の子孫はこの時代を笑い、蔑むことでしょう・・・ 一万人へのアンケート・世論調査の結果を重大と受け止める方が、百年~千年、数億人の統計や伝承を何故に軽んじるのでしょうか? 温故知新などと言いながら古いとか迷信だとかで捨て去ってゆく摩訶不思議な時代の私たちは何処へ行こうとしているのでしょうか・・・ ちなみに摩訶不思議は仏教用語です。
- 部経会・写経会 10月27日(金)
- お坊さんがお経を読んでいる中で集中的に写経が出来る素晴らしい機会です。お経は聞いているだけで毛穴からも功徳が入ると言われます。その中での写経は大変に有り難いものでご自身の守りにもなります。
基本、無料です。但し納経(写経したものをお寺に納める場合)は千円です。持ち帰って仏壇に納めたり、ご自身の守りにする場合は不要です。
現在、期間限定で七面山の本堂の天井に納経する特別な写経が用意されております。これに限っては納経料が三千円かかります。永遠に七面山のお堂に納められる貴重な機会です。私も家族で納経します。
- 伊豆団参 11月7日(火)詳細未定
- 韮山反射炉~下田(了仙寺参拝)~赤沢日帰り温泉~俎岩を予定します。
日程も内容もまだ本決まりでなく、変更の可能性が多々ありますが、日帰りですので気軽に参加して下さい。バスでのんびりと歴史を探りながら参拝してみましょう。初めての方々大歓迎です。これを機会にお寺に近づいてみませんか?待ってます。決まり次第掲示板に張り出します。お会式の時期には決まっていると思います。
おしらせ
- 平成33年(オリンピックの年)に日蓮聖人 ご生誕八百年 龍口法難七五〇年
- 来る平成33年(オリンピックの年)に日蓮聖人 ご生誕八百年 龍口法難七五〇年を迎えます。これに向かい日蓮宗では様々な行事が行われておりますが、殊にこの近辺では龍口寺が賑わいを見せております。先般も竹灯籠と音楽イベントが行われましたが、映画会社の協賛(きみの声をとどけたい)もあり、大変に盛上がっていました。信隆寺からも情報を発信していますのでチェックして下さい。
次回のイベントは9月12日の法難会。11月21日龍口テラス開催予定。竹灯籠!綺麗!
- お会式 お手伝い急募!
- お会式の実施に際し人手が足りていません。中々に忙しく自分の事で精一杯で時間が無い時代だと思いますが、お経の中にも給仕奉公の功徳が説かれています。陰徳を積むことも出来ると思います。お手伝いに来て下さると嬉しいです。
南無妙法蓮華経