日蓮宗妙厳山信隆寺(茅ヶ崎市) | トップへ |

ひとこと

寺報第30号より

合掌。師走の候。十二月は超が付くほど忙しい・・・一日 三十六時間欲しい。体が二つ欲しい。といった感じでしょうか・・・

つい先日に「あけましておめでとう」と言って年が明け、春のお彼岸で「暑さ寒さも彼岸まで・・・」などと言い、「今年は空梅雨かね~」と、つぶやき、でも夏には「雨が多いね~ 蒸し暑いね~」と愚痴り、秋のお彼岸でまた「暑さも寒さも彼岸まで・・・」などと言い、そのうち野菜の値段があがって、「あら、たっか~~~い・・・」とお怒りになり、急に寒くなったので今年の紅葉はとても綺麗で「あら綺麗!とても・・・」 と和らぐ。 お寺のイチョウも今年は見事に真っ黄色! 風にそよいではらはらと・・・一面黄色の絨毯です。あれ!!! もう一年が過ぎました@@@早すぎます。 アラフィフの私がこんなに早く感じるのですからご年配の方々は超特急で時が過ぎてゆくのでしょうね。これ以上早く時が過ぎたら私の能力ではついて行けません。 先日、母親の十三回忌を行いましたが、あの寒かったお正月からもう十二年が経ったのですね。なんとまあ早いこと早いこと・・・のんびりとしてはいられません。先ずは年末、年越しの準備をしなければ。

あっ その前に星祭り&大黒祭がありました。今年も皆様の守護神様にたくさんお経をあげて一年の御礼を捧げて来年の幸運期を導きましょう。

感謝の気持ちを忘れては絶対になりません。お題目を唱えて仏様 神様ご先祖様 両親 家族 知人友人 近隣 知らない人までにも感謝の心を持ちましょう。「ありがとう」「南無妙法蓮華経」 一人では生きていけないのだから・・・あなたがいるから生きていける・・・
当日は お餅をついて、運気の話 暦の見方のお話も致します。


ところで先月私、ペリリュー島に慰霊に行って参りました。ハードな日程でしたが行けて良かったです。ジャングルを歩いて、砲弾を浴びせかけられた洞窟でお経をあげてきました。道端に戦車や砲弾、洞窟には壊された無線機や炊き出しの跡、一升瓶や手榴弾も転がっていました。生々しい光景です。日本の国土に米兵の足を踏ませないために、祖国を守るために二度と帰れない地で自らの体を盾に戦い抜いた方々に感謝の念を込めて、そして鎮魂の祈りを込めて、お経をあげさせて頂きました。

「戦争はダメだよ」と口で簡単に言っていますが、やはり現場に行き、痕跡を目の当たりにすると改めて戦争の悲惨さを感じますし、戦争という悪魔が人を変えてしまう恐ろしさも感じます。「原爆ドーム」「資料館」「ひめゆりの塔」・・・ やはり私たちは語り継いで行かなければなりません。できれば現場に足を運びたい。そこで何かを感じるはずです。報道が全て正しい情報ではないと言うことを心しておきたいのです。日本人でありながら「君が代」を歌ったことがない人がたくさんいるという事実をご存じですか?今回、ジャングルに向かって斉唱してきました。

これほどに自国を愛せない国民が他にいるのだろうか? 日本統治時のパラオ共和国の人々は「日本人は友達だった・・・」と語ります。現在も親日の国です。ちゃんと事実が伝わり、ねじ曲がった捏造教育が行われていないからですかね・・・

教育と言えば、以前も同じことを言いましたが、「給食費を払っているのだから学校では『頂きます』と言う必要がない」と訴えるトンチンカンな方が実際にいるのです。どうなっているんだ???????日本人。学校もう少し・・・と思うのですが、家庭教育が崩壊している現状を危機感をもって見つめ直さなければならないのではないかと思うのです。親を教育する爺さん婆さんは何処へ行ったのですか? 村の長老は何処へ? のんびりと余生を過ごしている場合じゃないですよ! 昔ながらの伝統を・・・若い世代に伝え残すのが役割のはずです。そうやって人は古代から生きながらえて来たのです。ちゃんと伝えて下さいよ!

日本人の心を・・・

戦後七十年でキレイさっぱり伝統が失われたとあっては、この世代の人間は後世の笑いものです。騙されるなかれ、心まで奪われるなかれ・・・

自分の目で見ましょう。そして考えましょう。

洞窟の中の手榴弾やヤカン


左:小型日本戦車/右:特大米戦車


▽ジャングルを歩いて行くと砲弾が転がっている。やがて崖に掘られた洞窟があり、その中に日本人が隠れて最後まで抵抗を試みた場所がある。崖の上部の黒い小さな穴は砲弾を撃ち込まれた跡。狭い入口から中へ入りお経をあげさせて頂きました。


世界遺産になるほどの美しいエメラルドグリーンの海と満天の星空・・・どんな思いでこの綺麗すぎる景色を見ていたのだろうか・・・二度と帰れない祖国を思い、父や母 そして愛する人のことを思って・・・


行事報告

11月11日~12日 七面山 身延山輪番奉仕
今年も辛い山岳修行に行って参りました。12名の参加です。輪番奉仕も素晴らしかった。日蓮聖人のお骨を間近で見れるのはこのときしかありません。毎回感動します。

左:七面山敬信院にて
右:下山して…辛い後には楽しい時間


聖人の住んでいた庵の跡は見事に苔むしています。悠久の時を感じます。皆さんも一度はお参り下さい。
「うちのお寺は日蓮宗」自分のうちの衆派も分らないようでは困ります。若い方にも教えてあげて下さいね。
忍野八海に初めて行きました。綺麗なんですね~ 筋肉痛の足を引きずりながら散歩してきました(笑)

巾着田の彼岸花も素晴らしかったけど近くで良いとこ、まだまだたくさんありますね。来年の団参はどこにしようかしらん・・・

行事案内

12月23日 星祭り 大黒祭 餅つき大会
12月28日 大掃除
12月31日~元旦0:00 元旦祝祷会


南無妙法蓮華経