日蓮宗妙厳山信隆寺(茅ヶ崎市) | トップへ |

ひとこと

寺報第27号より

初冬の候。 今の季節が一番好きです。実りの秋・・・食べ物は美味しく、お酒も美味しい(笑) 人恋しい季節と言われるのも何だか好きです。本当なら落ち葉焚きをして焼き芋でも焼きたいところです・・・今は焚火も出来ませんからね・・・「あ~焚火したい!」 誰か私の心を暖めて下さい。なんてね♡

さて・・・見かけましたよ、またもや年配の道徳知らず。シリーズ化出来そうです。駅前の道で車の中から見た光景です。見たところ七十前後のオジサマ。歩きながら美味しそうに缶ジュースを飲んでいたのですが、飲んだ後に空き缶を道端の自転車のカゴにポイット捨てました・・・「え~~~」道端アンジェリカもびっくりですよ。今時なら「びっくりぽん」ですよ。自分の自転車のカゴにゴミが捨てられたらどうするのでしょうかね?何とも思わないのだろうか? 今度、ついて行って庭にゴミを捨ててあげましょうか・・・などと考えてしまいます。(やりませんが・・・)相手がどんな思いをするのか考えたことがないのでしょうね。あの方は若い者や子供にものを教えられるのでしょうか?イヤイヤやめて頂きたい・・・あなたがもう一度子供からやり直して下さい・・・とお願いしたいものです。すごく小さいことですが、人は一人で生きているのではないから大事なことです。互いのことを思いやり、協力しあって生きていくのです。万物全ての存在が必要の物であり、全てが繋がっている・・・まして人と人は互いに支え合ってやっと生きていられるのです。不必要な人間など存在しないのです。お釈迦様に聞いてみましょう。


妙法蓮華経方便品第二

法華経の中での第一声 静かに瞑想から出られて、弟子の中でも智慧第一といわれる舎利弗にむかって仏の智恵というものは甚だ深く無量にあると語り始めます。悟りを開いて以来四十余年の間、説いた教えは、人々を悟りの道へ導くための方便で、本当の仏の智慧というものはもっと計り知れなく、理解しがたいものであると説きます。そしてこの世のすべての物が繋がっているとし、十如是を語るのです。
「いわゆる諸法の如是相・如是性・如是体・如是力・如是作・如是因・如是縁・如是果 ・如是報・如是本末究竟等なり。」

この十如是、焚火を例にとって説明すると、
「相」とは、そのものの姿、薪、木の枝、割った木。
「性」とは、性質、内に秘めているもの。火をつけると、灯るが自身は灰になるなど。
「体」とは、「相」と「性」をあわせもった本質。薪は人が火をつけ利用する。
「力」とは、潜在的な能力。力のある火、多種の火を灯すことが出来る。
「作」とは、作用 働き。「力」が発揮されたとき、他にも及ぼすもの。まわりを明るく暖かにする。熱する。
「因」とは、ものが生起し変化する直接的原因。薪にマッチで火をつけるなど。
「縁」とは、助縁、すなわち原因を助ける間接的原因。火を灯すには人の手も必要だし、燃えるには酸素が必要。
「果」とは、「因」と「縁」によって生じた結果。明るくなり、暖かくなるが灰になる。
「報」とは、その結果が具体的に現れること。まわりが明るくなることによって、見えなかったものが見えたり、冷たかったものを暖かにする。(心も)
「本末究竟等」とは、第一の「相」から第九の「報」までが一貫して等しく存在するということ。物の存在が全て繋がりあっているということ。

この「十如是」は、物だけでなく、私たち人間にも具わり、それぞれの存在を支えあっているのです。私という姿、外見(相)があり、性格(性)があり、その2つをあわせもったのが私であり(体)、色々なことが出来る可能性をもつ(力)、他人を喜ばせ、感動させ、怒らせ、傷つけ(作)・・・他を感動させたりできる要因(努力や実践)逆もしかり(因)、その要因を助成してくれるもの(家族、先生、友人、水、食物、服など)(縁)、それによって他に与える影響や自身への結果(果)、動によって生じた変化や周囲との関わり、得られたものなど(報) これらが総じて全て関わり合い繋がっていること、この世のすべてのものが具わっている十の種類の存在の仕方、方法(本末究竟等)このように、すべての事物の生起、存在はこの「十如是」の法則に従っているということです。これが一切の万物の真実ありのままの姿であり、仏さまはこれを悟られたのです。これを悟ることによって、宇宙の森羅万象すべての事柄・事象・現象・作用・動き・営みがわかるようになられたのです。これが方便品の中のテーマである「諸法実相」というものです。

ありとあらゆる物がこの「十如是」を備えているが故に、これらのつながりをすべて悟られている仏さまの目からこの世界を見ますと、すべてのものは平等に存在する、差別 がないのだ、という絶対平等の世界、いわゆる仏さまの世界がそこに存在するのです。そして結びに「みずからまさに作仏すべしと知れ。」(自分自身が仏となれることを知りなさい。)と説きます。

震災の折に「絆」という言葉が心に響きましたが、もう一度思い出しましょう。私たちは絆でも繋がっています。

行事報告

10月1日
日蓮大聖人お会式が行われました。今年は雨にやられてしまいました。主催側としては来られる方に申し訳なく、心痛むところです。何よりも晴れることを願っていますが、中々そうも行かず・・・すみません。 しかし皆様はいつも元気でお手伝いしてくださいます。ありがとうございます。
私の中ではこのお会式は一番の行事です。全檀家の皆様に参拝願いたい大行事です。終わったあとに参加者名簿を見ながらまだまだ力不足だなあと肩を落とします。私たちの為に命をかけてこの国を救おうとした日蓮聖人報恩の供養祭に是非ともご参拝下さい。日蓮聖人の供養塔婆を立て、法要に参加して一緒にお題目を唱えて下さい。「南無妙法蓮華経」と、一心に・・・
10月9日
一部経読誦会 写経会が行われました。
皆様一生懸命に写経しておられました。精神統一には良い時間ですね。お上人が十人以上来られて一日中お経をあげて下さいました。お経は毛穴からも功徳が入ってくるようです。体全身にお経を浴びて、自身でもお経を書く修行は素晴らしいですね。また来年!
11月6日~7日
身延山久遠寺輪番奉仕~七面山登詣
今年は参加人数が少なくて輪番が行えませんでした。とても残念です。皆様のご参加をお待ちしております。少ないながらも楽しく七面山登詣は行って来ました。いつもの参道を息を切らせて登り、上では精進料理を美味しく頂き、二の池、奥之院を参拝し、北参道周りで、いつもと違う道を下りました。中々辛かったです。到着時には真っ暗になってしまいました。もちろん私の足は悲鳴をあげるほどの筋肉痛です。(体重が重いもので)
実は、毎年、身延山を出発して身延山奥之院を登り、嶺づたいに赤沢に抜けて、七面山参道を駆け上り、奥之院、北参道、角瀬からまた身延山へ戻る三十六キロの山岳マラソン「修行走」というイベントが開催されています。とてもハードなマラソンですが、これがとても人気があり、全国から強者が集まります。ちなみに昨年の走破タイムは 優勝タイム. 男子四時間一分  女子 四時間五十六分です。信じられません。天狗か・・・七面山だけでも無理です・・・というか私なんか平地でも無理です(笑)今年は私の知り合いも出ます。応援しています。怪我のないように・・・「修行走」で検索してみて下さい。

行事案内

12月23日 星祭り 餅つき大会
別紙参照
12月28日 大掃除
お寺の大掃除にご協力下さい。仏様に感謝をこめて奉仕活動です。誰でも参加できます。・・・というか、 どうか 大掃除のお手伝い、お願いします。
元旦 元旦祝祷会 鏡割り
一年の幸せを願って乾杯!!!

南無妙法蓮華経