日蓮宗妙厳山信隆寺(茅ヶ崎市) | トップへ |

ひとこと

寺報第3号より

~ご挨拶~

謹啓 日差しの強さに本格的な夏を感じ、蝉しぐれが暑さをかき立てる頃、皆様には多忙を極め、気力益々充し、御健勝のことと存じます。

先般、当山第二十七世龍昇院日哲上人(木村邦海)遷化に際しまして御鄭重な御弔詞、御香資を賜りまして誠にありがたく、厚くお礼申しあげます。

師父が去りましてからそろそろ二月になろうとしていますが、少しずつ少しずつ家の中が変わってゆきます。

食事の時に師父がすわっていた場所に私がすわり、庭に干される洗濯物の中に師父の服はなく、夕方のテレビには力士の姿が映されなくなりました。夏の夜はいつもより静かで、師父の居ない茶の間に通り抜けるお香の薫りは、止まることのない無常の時を感じさせます。

壇に置かれたお骨に向かい、毎晩家族でお経をあげさせて頂きました。子供達もすっかりお経を覚え、読めるようになりました。それぞれの想いを抱きながらお題目を唱えます・・・

師父は今生では健康な体を持つことが出来ませんでしたので、化を他界に遷した新しい世界では丈夫な体で過ごして頂きたいと思います。これまでたくさんの方々に手を合わせて頂きました。感謝申し上げます。

先日、盡七日忌を迎えました師父の姿は、今生での自由の利かない重い体を脱ぎ捨てて、軽やかな足どりで光の門を通りぬけてゆくように見えました。 皆様のありがたいお心と、お経の力に支えられ、師父は逝きました。晴れやかな笑顔でこちらに手をふり、自由な体で新しい世界に一歩を踏み出して行きました。お陰様の力です。本人になり代わりましてお礼申し上げます。ありがとうございました。

あんなにもたくさんの檀信徒の皆様に送られ、師父は幸せです。生前中より支えて頂きました皆様には恩返しも出来ずに申し訳ございませんでした。何卒ご容赦下さい。

師父の法衣に袖を通すとき、何かを語りかけている様な気が致します。寺族一同、師の意を少しでも継げる様、精進してゆく所存です。

過日、当山道場にて、当山第二十七世龍昇院日哲上人盡七日忌の法要を厳かに行うことが出来ましたこと、茲にご報告申し上げます。本来ならば、一一拝趨の上、御礼を申しあげに伺うべきところ、略儀ながら書中を以って謹んでご挨拶申しあげます。

合 掌
平成二十年七月末日
妙厳山 信隆寺 木村邦佑


お盆の季節がやってまいりました。 

仏様に手を合わせ、ご先祖様の供養を致しましょう。だって私がここに立っていられるのはご先祖様のお陰です。

お施餓鬼の案内にも書きましたが、私達には誰でも(どんな事情があろうとも)必ず二人の親がいます。その二人に二人ずつの親、その四人にまた親がいます。敢えて示すならこのようです。一代(2人)+二代(4人)+三代(8人)+四代(16人)+五代(32人)+六代(64人)+七代(128人)+八代(256人)+九代(512人)+十代(1024人)=十代の合計2046人まだまだ続きますがきりがないので十代までにします。これだけの親たちが私を、私たちを造ってくれたのです。感謝を致しましょう。

上七代、下七代という言葉があります。良い行い、悪い行い共に因縁として七代まで影響します。今のあなたの行いは子へ孫へ因縁として伝ります。

自分の持っている仏性に気づきましょう。