大和郡山の遊郭街
[大和郡山の城郭と遊郭#2:遊郭編]
(Red light district, Yamato-Koriyama, Nara)

-- 2011.09.28 エルニーニョ深沢(ElNino Fukazawa)
2015.06.14 改訂

※注意:このページは写真が多く、読込みに時間が掛かります。
★---暫くお待ち下さい(Wait a minute)---★

 ■はじめに - 

 ★このページは<大和郡山の城郭と遊郭#1>城下町編の続編です。

 当ページは2011年9月28日に書き始めましたが、間も無く私は2011年12月2日(金)21時15分に脳出血で倒れ、2011年12月初~2012年2月末迄「檻の中」で入院生活を送りました。それ迄大阪市在住だった私は2013年3月19日から沖縄に永住し、今再び当ページの完成を目指して居ます。脳出血前と後では私の環境が大きく変わって居ます。

                (*_@)

 私は03年10月18日04年5月25~26日04年10月15日04年12月3~5日に大和郡山市に”はるばる”来て居ます。来る時は近鉄西大寺駅前か法隆寺参道前のレンタサイクルを利用します。近鉄郡山駅にはレンタサイクルは在りません。


















 ■大門湯(おおもんゆ)と性病科の医院

 (1)大門湯(おおもんゆ)

 大門湯(おおもんゆ)(柳4)は銭湯です。大和郡山市には柳1~5丁目とは別に柳町が在ります。柳1~5丁目は北から1~5丁目が並ぶ細長い区域です。
 実は大門湯は「だいもんゆ」だとばっかり思って居ました。私も一応は「だいもん」(※5)と「おおもん」(※5-1)の違いは知って居ます。「だいもん」は城郭「おおもん」は遊郭です。後もう一つ読み方が在って「おおと」(※5-2)は「大きな海峡」を表し、昔は明石大門(あかしおおと)などと言って居ました。
 でも誰だって城郭跡だと思うでしょ、大和郡山市は郡山城で持って居るのです。城郭跡には大門跡(だいもんあと)の石柱も在ります。だから、てっきり大門湯は「だいもんゆ」と思って仕舞ったのです。その点、東京の吉原は遊郭のみで城郭は無いですから「おおもん」で決まりですが、大和郡山の場合は城郭と遊郭の両方が存在するので先ずその点をはっきりさせる必要が有るのです。この辺が地元民では無い私の弱点です。答えは大門湯は「おおもんゆ」、即ち遊郭なのです。地図を仔細に見ると柳4の直ぐ近くには郡山八幡神社が在り、柳5の隣は遊郭街の東岡町(→後出)なのです。

 [ちょっと一言]方向指示(次) この投稿記事を書いた「2007/05/17(Thu) 15:22」には、大門湯を「だいもんゆ」だとばかり思って居ました、即ち城郭です。別に仮名は振って無いですが、大門は通常は「だいもん」と読むのです。だから「嘗ての大和郡山城の大門跡付近に在るのです。」と書いて居ます。私がこの記事を書くに当たり(=2011年9月)、ネット検索で「おおもんゆ」と出て来たこと、更に2004年に集めた大和郡山市の資料(△1)(→後出)を読み直したからです。つまり私は2011年9月迄「だいもんゆ」と思って居ました。

 でも難しい話は後にして、取り敢えず大門湯(おおもんゆ)の紹介から。大和郡山に初めて来た03年10月18日に、余所者の私が大和郡山の町をレンタサイクルで回って居て、思わず風呂(=銭湯)に入ってみたく成ったのです。こういう気持ちに成る事は滅多に有りません。でも、この日は入りませんでした...(>_<)。
 左下が大門湯(おおもんゆ)で煙突の「大門湯」という字も読めます(03年10月18日撮影)。

 左の写真で、煙突の下方部分の拡大が右の写真です。道路標識に「柳四丁目」と書いて在り、その下の交通標識には「駐停車禁止」と在ります。
 そして電柱の背後にはが見えます。柳の色に合わせて緑色をした電柱にはレトロな照明が在ります。フーム、ここは夜に成ったら中々雰囲気が出ると思います。

 次にここへ来たのが、年が変わって04年5月25日です。この日初めて大門湯に入りました。上の写真の連子窓からも判る通り銭湯と言うよりも”旅館風”なのです。お金を払って直ぐ脱衣所かと思いきや廊下を通って脱衣所に行きます。男風呂の脱衣所からは女風呂の脱衣所へ行けます、カーテンがして有りましたが。サウナや水風呂や子供風呂も在ります。
 そして私が一番気に入ったのは露天風呂が在ることです。カメラを脱衣と一緒に仕舞ったのが悔やまれました。

 そこで次の日、即ち04年5月26日に又もや来て大門湯に入りました。左は立派な大門湯の煙突です、今度は煙突だけを撮りました。
 そして右が大門湯の露天風呂です。広さは大人4~5人で満杯に成ります。この露天風呂は温泉では無いですが、非常に気持ちが宜しいですゾ!
 もっと写真を撮りたかったですが、男とは言え皆さん裸ですので、この1枚で我慢しました。
 風呂から上がり服を着て自動販売機のコーラを飲みました、旨い!
 本当はビール(←アルコール類は大門湯には無い!)を飲みたかったですが、私もレンタサイクルを借りて居ますので飲めません!
 大門湯には古風な文化を感じます。先程の廊下を通って脱衣所へ行く構造とか、脱衣所から女風呂に行ける構造とか、この構造は古い江戸時代の名残と言えます。江戸時代の湯屋(=銭湯)は初めは全て混浴でしたが寛政の改革1793(寛政5)年)で男女の別が出来ました(△5のp149)。しかし場末の町は尚も混浴湯屋が多かったと言います(△5のp152)。江戸時代の湯屋文化(=銭湯文化)を知るには、やはり式亭三馬作の『浮世風呂』(△6)を読むことでしょうが、まぁ手っ取り早くは▼下▼をお読み下さい。
  「言葉遊び」と遊び心(The 'play of word' and playing mind)

 2004年12月5日(日)には「大和郡山の城郭と遊郭」という題で私が大和郡山の町を案内させて戴きました。例会が解散した後、1人で大門湯に入りました。近鉄の郡山駅に着く途中で飲み屋に寄りビールを飲みましたが、最高に旨かったです!!

 (2)植山医院 - 性病科の医院

 遊郭街には”必ず”と言って良い位在ります、性病科の医院が。植山医院(東岡町19)です(左下の写真、04年10月15日撮影)。表札の字体が格好好い(←植山醫院)ですね。この写真で真ん中の診療科目を拡大したのが右下の写真です。

 診療科目は
  性病科
  内 科
  皮膚科
  産婦人科
です。性病科が最初に書いて在り好感が持てます。日曜と祭日が休診日です。

 植山医院は現在(=2015年6月14日)も営業していて、ネット検索で出て来ます。今はクラミジア感染症(※10、※10-1)や淋病(※10-2~※10-4)は飲み薬が有るそうでインターネット通販で販売して居ます、便利な時代に成りましたね!!{この行は2015年6月14日に追加}


 梅毒(※10-5)はどうなんでしょうか?、【脚注】に在る様に江戸時代は梅毒のことを瘡(かさ)と呼んでました。それで瘡神を祀る神社(=瘡神大明神)が在ります。植山医院は現代版瘡神大明神です、アッハッハ!
 ところで梅毒にはマラリア療法(※10-6~※10-9)という「マラリアに罹らせて梅毒を治療する”究極”の治療法」1930年頃から1950年頃迄行われました。











    {以上は脳出血前の2011年9月28日に書いたもので、脳出血後の2015年1月24日に最終更新しました。}

 ■洞泉寺町



 冒頭で述べた様に脳出血の為にここで中断し、以下は脳出血後2015年1月24日から書き足したものです。




































 ■東岡町




























 ■






 ■

 

 ■

 

 ■結び - 

 どうでしたか、







φ-- おしまい --ψ

【脚注】
※1:











※5:大門(だいもん)は、[1].大きな門。外構えの大きな正門。総門
 [2].大きな家柄。大家。
※5-1:大門(おおもん)とは、 [1].大きな門。だいもん。
 [2].邸宅・城郭などの第1の表門。正門。
 [3].遊郭の入口の門
※5-2:大門(おおと)とは、[1].大きな門。大戸。
 [2].大きな海峡。万葉集3「ともし火の明石―に入る日にか」。



※7:曲輪/郭/廓(くるわ)は、[1].城/砦など、一定の区域の周囲に築いた土や石の囲い。
 [2].遊女屋の集まっている所。遊郭。遊里。





※10:クラミジア(chlamydia[ラ])は、オウム病/鼠径(そけい)リンパ肉芽腫症/トラコーマなどの病原体で、従来大型ウイルスと考えられて居たが、種々の性状から代謝系の一部が欠損した細菌と見なされるに至った微生物。細胞内で2分裂増殖し特異な生活環を持つ。人及び鳥類に病原性を示す。
※10-1:クラミジア感染症(―かんせんしょう、chlamydia infection)は、日本で最も多く見られる性感染症で、病原体はクラミジアトラコマチス。尿道や女性では子宮頸管(けいかん)に炎症を起こす。放置すると不妊症/新生児の肺炎/結膜炎などの原因に成る。<出典:「学研新世紀ビジュアル百科辞典」>
※10-2:淋病/痳病(りんびょう、gonorrhea)は、淋菌に因って起る尿道粘膜の炎症。主に性交に依って伝染し、感染後2~3日で放尿時に痒感/疼痛を覚え、又、尿意促迫を起す。初めは粘液性、後には膿様の分泌物が尿と共に出て、その中に多数の淋菌が含まれる。女性では子宮/卵巣等の炎症に進展し、不妊の原因と成る。淋疾。トリッペル
※10-3:トリッペル(Tripper[独])は、淋病のこと。
※10-4:淋菌/痳菌(りんきん、Neisseria gonorrhoeae[ラ])は、淋病の病原菌。膿(のう)の多核白血球(膿球)内に2個の腎臓形の球菌が相対して存在し、時に数10個を見る。ナイセリア属のグラム陰性双球菌。鞭毛なく非運動性。
※10-5:梅毒/黴毒(ばいどく、syphilis)は、性病の一。トレポネーマ・パリズム(スピロヘータ)に因って起る慢性感染性疾患。患者の陰部/口腔粘膜から、又、先天的には母体から感染。第1期は病菌侵入部に初期硬結を、次いで無痛性横痃を生じ、第2期は全身に菌が分布して発疹を生じ、第3期は皮膚/内臓/筋肉/骨などにゴム腫を生じ、第4期は麻痺性痴呆症/脊髄癆(せきずいろう)などを起こす。コロンブスのアメリカ到達、シャルル8世のナポリ攻撃(1494~95年)以来欧州から世界に広がり、日本では1512年既に記載が在る。瘡(かさ)。唐瘡(とうがさ)。瘡毒(そうどく)。シフィリス。ルーエス。
※10-6:マラリア療法(―りょうほう、malariotherapy)とは、マラリアに罹らせて発熱させ、神経系統の梅毒を治療する方法。
※10-7:マラリア(malaria)は、ハマダラカの媒介するマラリア原虫の血球内寄生に因る伝染病。赤血球内で増殖・分裂して血球を破壊する時期に発熱。隔日に高熱を発する三日熱、最初の発作から2日平温が有って4日目に高熱を発する四日熱、及び不規則な熱帯熱(悪性マラリア)に分れる。瘧(おこり)。黒水熱。
※10-8:ハマダラカ(羽斑蚊・翅斑蚊、anopheles)は、ハエ目カ科ハマダラカ亜科の総称。翅に黒斑が有り、物に止まる時は後脚と腹部とを上げて体を斜めにする。はマラリア・バンクロフト糸状虫などを媒介する。アノフェレス(anopheles)。
※10-9:マラリア原虫(malaria protozoan)は、コクシジウム目の胞子虫(ほうしちゅう)類。マラリアの病原体。4種在ってそれぞれ起す症状が異なる。何れもハマダラカに因って伝染される。プラスモディウム。










    (以上、出典は主に広辞苑です)

【参考文献】
△1:『ふるさと大和郡山 歴史事典』(大和郡山市文化財審議会編、大和郡山市発行)。





△5:『江戸入浴百姿』(花咲一男著、三樹書房)。

△6:『日本古典文学大系63 浮世風呂』(式亭三馬作、中村通夫校注、岩波書店)。










●関連リンク
参照ページ(Reference-Page):感染症や免疫関連の用語集▼
資料-最近流行した感染症(Recent infectious disease)

補完ページ(Complementary):大和郡山城について▼
大和多聞城と大和郡山城(Tamon and Yamato-Koriyama castle, Nara)





脳出血後の2作目(ページの改造)▼
赤エイの御利益(Divine help of STINGRAY, Kinki)
脳出血後からウチナーンチュ(沖縄の人)に成る迄▼
2013年・那覇空港を遊ぶ(Play the Naha Airport, Okinawa, 2013)





大門湯(おおもんゆ)を大門湯(だいもんゆ)だとばかり思って居た▼
こんな女に誰がした-悲しきパンパン(Who did to such a woman ?, sad pompom)



東京吉原の大門(おおもん)▼
浅草、もう一つの風景(Another scene of Asakusa, Tokyo)




式亭三馬の『浮世風呂』の触り▼
「言葉遊び」と遊び心(The 'play of word' and playing mind)






大阪堺の瘡神大明神▼
初歩的な神道の神々(The gods of rudimentary Shinto)




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