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保谷バッファローズ観戦記
2005年 VOL.149
月曜日の昼下がり。窓の外はグレープフルーツのような雨が降っている。ここんところ、本格的な梅雨模様になってきたけれど、今年は土・日の天候に恵まれている。ところで、最近、僕は事務所のソファーで昼寝をするようになった。いかん。いかん、いかんな。昼間に電車に乗って、座れると寝てしまい、舌を噛みそうになる。い、いかん。
日曜日。早稲田大学野球教室があって、その後、懇親会に出席した。そこで改めて痛感したが、もう二十歳前後の若者と話をするのはつらいね。なんかね、彼らをヨイショしているような感じの話し方になるんだよね。どうしても。学生も同じように思っているだろうけど。それにしても夕闇の野球場に黙々とトンボをかける部員の姿は、祭りのあとのようだった。
帰り道。細かい雨が降っていた。僕は自転車だった。疾走した。一人芝居をした。雨が強くなってきた。
グレープフルーツのような雨が降って来た。
7月2日(土)  
東西ジュニア大会2回戦 <クラスC> バッファローズ 対 サンショウクラブ
 
1
2
3
4
5
6
7
8
R
サンショウクラブ
     
バッファローズ
2X
     
14
久我(4回)−水井
 ベスト8だ!準々決勝進出!!
ひと月振りの公式試合だった。試合に臨む緊張感が薄れているかと思い、健広でのアップ時に、あえて厳しい顔と態度で接しようとしたが、元々笑っているような顔なので、うまくいかなかった。けれども、僕の見る限り、子供たちは静かな気合と共に落ち着いて試合に入って行った。それはメンバー発表時の返ってくる“声”でわかった。感じるものがあった。なぜだろう。ささいなことに成長を見るときがある。
1回表。サンショウクラブはサードフライ。三振。三振。久我はいつもの調子だ。球が少し高いかなと感じたが、2ストライクと追い込んだら三振を取りにいっているのだろう。しかし、それが裏目に出ることもある。急がないことだ。
1回裏。バッファローズは1番山岸倒れた後、2番西崎はユニフォームをかすめるDBで出塁。ピッチャーは動揺したのか、久我四球、水井DB,大塚もよく選んで、四球で押し出しの先取点。みんな打ちにいった結果の四死球だ。続く6番佐々木がショートへ高いバウンドのゴロを打ち、内野安打。貴重な2点目だった。2回表。三振。三振。ピッチャーフライ。久我は普通の調子に見えるが、最近スピードが増したように思う。
2回裏。サンショウクラブのピッチャーが代わった。スピードはあったが、先頭の近藤はよく粘り、四球を選んだ後、3塁へ進む。1死後、山岸四球。2死後。打者は久我。完璧な当りで外野手のはるか頭上を超え、左中間を抜けていった。ホームラン!本当は3塁でストップをかけたんだけど。ピッチャーだからね。息が乱れていたら、ピッチングのリズムが狂ってしまう。試合の終盤で1点勝負ならわかるが、次は状況を考えよう。3回表。しかし、三振、三振と取る。その後エラーと左打者にレフトオーバーに打たれ、2点返された。やはり微妙に影響していると思う。
3回裏。5番大塚から始まり、四球。佐々木四球。新城の叩きつけた打球は高いバウンドでファーストの頭を超えて行き、相手守備の連携ミスもあり、一気にホームまで帰ってきた。3点追加。これでバッファローズはイケイケになった。近藤四球。笠輪ライトの頭上を越すヒット。山岸・西崎・久我出塁のあと、水井ヒット、佐々木のきれいなセンター前ヒットで7点を上げた。勝負は決まったが、バッファローズは時間切れまで手を緩めなかった。4回裏。新城の痛烈なレフト前ヒット、山岸の左中間ヒットと続き、最後は西崎が得意のセンター返しのバッテイングで14点目を上げ、試合終了となった。
次は準々決勝戦。相手は優勝候補ナンバー1と呼び声高い新堀ジャイアンツだ。思い切っていこうぜ!
だけど、暴走はやめようぜ!(w)
不動橋グラウンドにて。
2005年 VOL.150
「鳩サブレ」が鎌倉のお菓子ということは、前回のライターナベのお話の中で紹介された。私なども、帰省の際に東京のお土産は、と考えたとき、案外思案する。「ひよこ」が好評なので時々買って帰るが、そもそもは福岡のお菓子。少し前、福岡出張のついでに中津へ足をのばし、福沢諭吉記念館へ行った。そばに土産物屋があって、1万円札を型取った“せんべい”を売っていた。確か6枚入りで1,000円。6万円が1,000円とは買い得だと思い2箱買った。子供がありがたくかじっていた。東京のお菓子でひと言いわせていただくなら、訳あって、「藤むら」の羊羹か「ヨハン」のチーズケーキというところです。
さて、Aチームが公式戦2勝目を挙げた。対戦相手がファイターズということもあって、私の世代にとって、至って個人的ではあるが、大変うれしい。尾崎代表も終盤は思わず力が入ったいい試合だった。
7月3日(日)  
防犯大会 1回戦 <クラスA> バッファローズ 対 東伏見ファイターズ
 
1
2
3
4
5
6
7
8
R
ファイターズ
   
バッファローズ
X
   
宮本(6回)−林
 故障者が多かったこのチームに、この日は林も若も何とか復帰し、いわばAのフルメンバーで戦えることになった。この日キャプテンの林は、じゃんけんに勝って後攻を選んだ。その直前まで先攻を選ぼうと思っていたのに何故かそうしてしまった。サヨナラの予感がはたらいたのかも知れない。
 1点を先攻された初回裏の攻撃。先頭の本橋(愁)がフルカウントからセンターへきれいにはじき返した。続く武藤がレフトオーバーの二塁打。B番林がライトへヒット。3連打ですかさず1点を返し、なおも木屋、馬緤にもヒットが出て、この回打者8人、5安打で一挙4点を挙げた。見事な先制攻撃だった。この後、先発の宮本が踏ん張る。4回まで打者15人に対し被安打1、4奪三振、2与四球と相手打線を翻弄した。試合は緊張感ある展開となった。5回にゲームが動く。ファイターズ先頭打者にライトへ2塁打、続く打者に三遊間を抜かれ1点返される。打者は二巡目を過ぎ宮本の球に合って来た。なおも1アウト3塁で次の@番打者にレフトオーバーされこの回2点目が入り、打者は一気にホームを狙う。レフトの辺が一生懸命球を追い、ショートの馬緤に速い球で中継、馬緤は林へバックホーム。ランナーは三塁を大きく過ぎて突っ込むのを止めた。林からサード武藤へ送球、タッチアウト!。どの送球もミスのない、いい中継プレーだった。この後もヒットを打たれたが後続をキャッチャーフライに仕留めた。
 その裏、1アウトから、辺が内野フライエラーで出塁、木屋デッドボール、石塚センター前ヒットで満塁のチャンスとなる。ここで宮本がセカンドゴロ、バックホームがセーフとなり1点追加点を挙げた。なおも満塁、続く馬緤のセカンドゴロで2アウトとなる間に、もう1点追加した。結果として、チャンスにゴロを打って着実に点を挙げたこの2点が効いた。最終回も3安打され1点差まで追いつめられたが、最後の打者をセカンドフライに打ち取り、試合を決めた。
 この日は多少のエラーはあったが、皆よく守った。全てのポジションへ球が行ったが、練習でやっている基本のプレーが出来ていたのではないだろうか。そして、宮本は最後まで丁寧によく投げた。
 負けたゲームには必ず敗因があり今後の課題が見えてくる。いわば負けゲームこそ勉強になる。だが、勝ったゲームにはこれといった訳はない。敢えて言えば、みんなが“自分の役割をきちんと果たした”、“みんなが一丸となれた”、“勝ちたいという気持ちが強かった”ということではないだろうか。勝ちゲームの、この“感じ”をじっくり味わい、自信につなげていって欲しい。
 この日、健康広場に戻ってからの練習は、これまでとは違う一つ上の取り組みが出来ていたように思う。
ガンバレAチーム。(m)
北原グランドにて。
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