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14個のBマークの白い帽子が空高く舞い上がりました。バッファローズCチームが初優勝しました。今、物語が始まりました。
幕が開きました。皆さま。これからのこの子たちをしっかりと目を見開いて、見ていてください。
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知事杯西東京市大会決勝戦 <クラスC> バッファローズ 対 栄ホークス |
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ホークス |
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バッファローズ |
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X |
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久我(5回完投)−水井 |
バッファローズCチーム!初優勝!!
みんなで守りきった決勝戦。久我1失点完投!今大会のMVPに!!
決勝戦前日の夜。ちょっと、ドキドキしていた。めずらしく寝つきが悪かった。早く明日の試合が来てほしいような、もう少し、今の気分を味わっていたいような。そんな自分が自分でよくわからなかった。明日、子供たちに会ったら、なにを言おうか。眠りに落ちる前、「そうだ。ひばりが丘グラウンドへ出発する前に、帽子投げの予行練習をしよう!」と思った。
理由は上手く言えないが、“確信”だけはあったのだ。
決勝戦はホークス先攻。バッファローズ後攻でプレイボール。1回表。1番打者サードゴロ。サード大塚からファースト西崎へ。確実に、基本通りにワンバウンド送球したが、イレギュラーし、ボールはすべるように流れて行く。西崎が上から押えつけるように捕った。1アウト。試合の行方を決めたプレーだったかもしれない。よく捕った。ほんとに。2番打者の当りは内野安打になり2塁に進むが、けん制で挟み、アウトにする。3番打者はショート横に痛烈な打球。山岸が地面すれすれのところですくい上げ、3アウト。西崎の好プレーがショート山岸のファインプレーを呼んだのだろう。バッファローズのリズムになったと思ったが、1回裏は三者凡退。3人とも振り遅れている。どうしてだろう。そんなスピードはないように見えるが。フォームに惑わされているのかな。2回表。先頭打者内野安打。盗塁で無死3塁になる。1点は仕方ない。しかし、ここから久我が、チームが踏ん張る。次打者は三振に取る。続いてセカンドフライ。2アウト。3アウト目は再びショート山岸がセンターに抜けようかというハーフライナーをダッシュ良く打球に走り、ギリギリのところで捕った。大ファインプレーだった。
2回裏。先頭の4番水井四球出塁。盗塁で2塁へ。続く5番大塚がレフト線へ2ベースを放ち、水井生還!先取点!大塚は3塁に進む。6番西崎の内野安打で2点目。これで一気に行くかと思ったが、西崎は2塁アウトになり、後続も倒れた。これが決勝戦の呪縛だろうか。しかも、タイミングが微妙に合っていない。
3回表。先頭に2ベースを打たれ、盗塁で無死3塁になる。もう、1点ぐらいは仕方ない。が、久我は次打者を三振に取る。続く打者の時、ワイルドピッチになり、ボールを逸らしたが、水井は落ち着いて本塁カバーに入った久我にトス。タッチ。
余裕でアウトだった。3アウト目は三振でこの回も無得点に押えた。
3回裏。先頭の佐々木。2ストライクから良く粘り、四球。いい出塁だ。盗塁・内野ゴロで2死3塁になる。ここで久我が右中間へ会心の3ベースを打った。1点追加。4回表。右中間に2ベースを打たれ、今度は無得点とはいかなかった。しかし、最小失点の1点に抑えた。4回裏。大塚がライト線にこの日2本目のヒットを放ったが、後続がなく無得点。
いよいよ最終回の守備に入った。一人目、ファーストフライ。「1アウト!」人差し指が空を指す。二人目、三振。「2アウト!」木霊のようにグラウンドに声が響く。三人目、ピッチャー左横へ鋭い当たりのゴロ。久我が飛びつき、捕った!あわてずに体勢を立て直し、ゆっくりと、慎重に、丁寧にファースト西崎へワンバウンド送球。それはスローモーションの再生画像を見ているように、西崎のグラブにボールが吸い込まれた。バッファローズ優勝の瞬間だった。
気が抜けなかった。緊張感ある素晴らしい試合だった。試合を追ってみると、ひとつ間違えば危なかったのだが、なぜか不思議に僕はハラハラしなかったし、心配もしなかった。外野の新城・近藤・笠輪もよくカバーに走り、ボールを追っかけた。集中力。気持ちの強さ。投手を含めた守りの勝利だ。練習の成果だろう。答えが出た。
バッファローズはこの春から色んな形の試合を短期間の内に経験している。そして結果を出して来た。これは今後に(来年も、再来年も)非常に大きな、大きな意味があると思う。みんな、おめでとう!(w)
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