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保谷バッファローズ観戦記
2004年 VOL.112
8月1日(日)  
多摩東部リーグ1回戦  <クラスB> バッファローズ対向台リトルライオンズ
 
1
2
3
4
5
6
7
R
バッファローズ
リトルライオンズ
10
4X
20
林(1回1/3)→馬緤(3/3)−木屋
2004年Bチーム初の公式戦。
本日のメンバー。1番セカンド村上・2番サード馬緤・3番ショート若園・4番キャッチャー木屋・5番ピッチャー林・6番ファースト宮本・7番レフト石塚・8番ライト武藤・9番センター久保木。控に高柳(賢)・本橋(文)・秋元・瀬野。お休みは辺・本橋(愁)。
君たちの今はゼロ地点にいる。3回裏途中終了で20点取られた。ここから君たちの野球が始まる。マイナスはない。プラスして行くだけだ。まだまだ“野球”がよくわかってないし、技術も伴っていない。だから自信なさそうなプレーになってしまう。ただ、僕が見た限りでは、運動能力の高い選手が何人もいる。
今は経験不足と、チーム力と言えるほど、ひとりひとりが追いついていないだけだ。
1点、1点積み重ねよう。引き算はない。掛け算もない。足し算だけだ。
3回表の1点は若園・馬緤で上げたが、ふたりがダイヤモンドを駆けていた時はいい顔していた。
かっこ良かった。野球を好きになってほしい。あっという間にうまくなる。もっと、野球が楽しくなる。
がんばれ!バッファローズ!白球を追い駆けろ!保谷第一小にて。
十二、三年程前になるだろうか。八月の初めだった。忘れられない出来事があった。
午後7時頃、JR立川駅を南口から北口に抜けようと、コンコースを歩いていたら、後からいきなり肘のあたりをつかまれた。振り返るとロシアの白熊みたいな中年の外人(男)が汗びっしょりかきながら、ハア、ハア、荒い息をしていた。一瞬わけがわからず、逃げようかと思ったのだけれど、「ヘルプ!ミ――!」と真っ赤な顔をして叫んでいた。いよいよ逃げようかと思ったのだけれど、真っ赤な白熊は手を離さない。
そのうち「フッサ!フッサ!!フッサ!!!」と叫びだした。
「マネー!アル!!マネー、アルー。マネ――、アル〜〜〜。」と小銭入れを差し出した。
ああ、そう言うことね。合点だ!僕は自動券売機まで連れて行き、白熊といちいちお金を確認しながら、切符を買い、乗り場まで教えて上げた。
僕「チューオー ライン、 ファイブ ホーム、 ネクスト セブンステーション!」
白熊「オー!オーケー、オーケー!サンキュー!サンキュー!サンキュー ベリーマッチー!!」
白熊は僕に抱きつきそうだった。そして「バーイ!!シー ユー アゲイン!」と親友のように別れたのだった。僕は北口に向かって歩き出した。なんとなくさわやかな気分だったりした。階段を2〜3歩降りたところで、ザワザワと心が騒いだ。違和感があった。僕は引き返し、もう一度路線図を見た。
あ―――、なんてこった。福生は青梅線だったのだ。僕が教えた5番線は中央線。立川駅から7番目の駅は藤野駅(相模湖の隣駅)。なんてこった。あるいは高尾止まりの電車に乗り、高尾山を見上げながら、真っ青な白熊になって、途方に暮れているだろうか。それとも「ニホンジン、イジワル―!」と怒りで真っ赤な白熊に変身しているだろうか。白熊は福生にたどり着けただろうか、と今でも思うのであった。
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