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保谷バッファローズ観戦記
2004年 VOL.111
みんなの執念で勝ち取った1回戦(大会2回戦)の若木ドラゴンズ戦。本当に、よく戦ってくれました。
再び試合が出きることと、そして何より、「尾崎監督を西武ドームへ連れて行く」という約束が守れたことで、この日はすがすがしい気持ちで保谷を出発できました
7月31日(土)  
第26回くりくり少年野球選手権大会〜西武ドーム〜 2回戦バッファローズ対新座ラディシュ
 
1
2
3
4
5
6
7
R
バッファローズ
ラディシュ
2X
柴原(6回1/3)−水井
惜敗。いたずらな、3本のライトへの小飛球。
柴原の熱投、水井の大ホームランが一矢を報いる。
 結果を先にいえば、柴原が好投し、5回までノーヒットピッチングで相手打線を完璧に押さえた。初回の2点はデッドボール、ワイルドピッチ、内野エラーが重なり、ちょっとした乱れから失点したものだった。一方バッファローズも、相手投手の球をとらえきれず、自慢の打線を爆発させることが出来なかった。どうもこの種の、遅い目の球と制球主体に投げてくる軟投派の投手は苦手のようだ。打ち気ばかりがまさり、タイミングが上手く取れない。終盤に、お互いの意地で得点し、逆転に次ぐ逆転となったが、最後は、ライト前にポトンと落ちる何とも微妙な当たりが続き、一瞬の守備の乱れも起こり、サヨナラ負けを喫した。
 試合が動いた6回まで、柴原は2回以降、三人ずつで片付けてきた。どこかで追加点を許していたら試合の行方が決まっていたかも知れない。だが、ベンチでは、柴原の力投があって勝利への執着が維持できた。何とか得点して流れを呼び込みたかった。バッファローズは、3回・5回に得点圏にランナーを置くも、ここ一発のタイムリー打が出なかった。ゲームはいい緊張感を保ちながら淡々と進んだ。時間はまだまだある。
6回表、先頭の松下がフォアボールを選ぶ。水井の高く弾んだサードゴロにショートバウンドが合わず出塁。次の馬場がセンター前へヒットしノーアウト満塁の絶好機を作る。久我は内野フライに倒れ1アウト。続く戸松がフォアボールを選び、押し出しで待望の1点が入る。七井が三振で2アウト。次の柴原は外角球に泳がされ当てただけのバッティングだったが、ボールはショート後方のおもしろいところへあがった。ベンチでは「越えろ!」と祈った。俊敏な相手ショートがカバーしてグローブへ納まりかけたが、球はこぼれた。2アウトでスタートを切っていた水井、馬場二人のランナーが一気に生還して2点を追加し、逆転した。この後、平山フォアボールを選び再び満塁となるが、遠藤はサードゴロに倒れた。
 6回裏のラディッシュの攻撃。打順は@番から。内野ゴロ二つで、ここもテンポよく2アウトをとるが、B番打者に右中間を抜けるライナーを打たれホームランとなった。同点。続くC番にセンター前、D番にライト前へヒットを連打され更に1点を追加された。
 1点ビハインドでいよいよ最終回7回の攻撃。先頭の松下はボテボテのサードゴロとなったが、焦った相手3塁手が1塁へ悪送球し松下は2塁へ進んだ。そして、ここで水井は、ベンチ、スタンドの応援団全てが期待し、胸に描いたと
おりの大ホームランを放つ。逆転!。この緊迫した場面で、見事としか言いようがない。この後、速球のエースへの交代があり、後続が断たれた。
 1点リードで迎える最終回の守り。息の詰まる攻防となった。先頭のF番打者、ライト前のポテンヒット。G番、同じくライト前ポテンヒット...。H番、1塁ファールフライ、馬場がダッシュして好捕。1アウトをとった。次の@番、これまたライト線への詰まったフライ。この打者からライトの守備へ入った井上が必死で追ったが、打球はラインぎりぎりに落ちフェアーとなった。スタートを見合わせていた1・2塁のランナーは、打球が落ちるのを確信してスタート。井上は球を追いセカンド久我へボールを戻す。ここで瞬間プレーが停まったように見えた。が、打者は2塁を狙おうとして一塁をオーバーラン。状況を伺っていた2・3塁のランナーはこれを見て追い出されるように塁を放れる。瞬間久我は、すぐ側にいるランナーに気をとられたように見えたが、3塁ランナーが塁を出たのに気づき、急ぎバックホームした。この時水井もホームを狙って駆け込んでくるランナーに注意が向いた。久我の手からボールが放れるとき、久我と水井の間に微妙な呼吸のズレがあったかも知れない。バックホームされた球は水井の頭上を越えてしまった。サードの松下が球を追い水井へ戻した時には2塁ランナーも生還し、サヨナラ負けとなった。久我は特に悔いているかも知れないが、これは、7回を戦って5対6で負けたゲームの中の、全てのプレーの一つに過ぎない。みんなで戦った結果の負けである。大勝、大敗のゲームもあるが、いつ、どんな場面でもみんなが集中して、みんなが精一杯の力を出し切らないと、実力が伯仲したゲームに勝利するのは難しい。
 もし、この試合を勝っていたなら、午後の試合はリラックスし、やまびこ打線が爆発、圧勝してベスト4に名を連ねていたような気がする。幸せな夢を見せてくれた、選手みんなの健闘を称えたい。
西武ドーム球場にて。
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