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保谷バッファローズ観戦記
2004年 VOL.110
Hard Rain 7月29日(木)。2:30pm。時折、降りしきる激しい雨が地面を叩きつける。僕は都心の某町最寄りの駅から西武ドーム球場に急いだ。見ておかなければならない。記憶に残さなければならない試合だったからだ。
そして、そこはまぎれもない“熱闘!西武ドーム”だった。
7月29日(木)  
第26回くりくり少年野球選手権大会〜西武ドーム〜 1回戦バッファローズ対板橋区若木ドラゴンズ
 
1
2
3
4
SD
6
7
R
ドラゴンズ
11
バッファローズ
5X
12
柴原(5回)−水井
激闘!サドンデスを制す!投げ抜いた!柴原。攻守の主役だ!平山。みんなの執念が乗り移ったー!逆転打!松下。 
落雷が鳴り響いた。しかし、それは勝利の歓声にかき消されていた6:15pm。思いもよらない試合展開になった。終わった瞬間、僕は言うべき言葉を探したが見つからなかった。5:50pm。4回終了。7対7 時間切れ引き分け。サドンデス。無死満塁。バッファローズは柴原にすべてを託した。ドラゴンズの攻撃。ひとりめ。ピッチャーゴロ。ホームホースアウト。1アウト。ふたりめ。ピッチャーゴロ。2アウト。水井からファーストの馬場への送球は間一髪セーフ。ダブルプレーならず。三人目。ショートゴロ。ランナーと交錯し、平山ジャッグル。あせった1塁送球はショートバウンド。馬場捕球できず、その間にランナーふたりがホームへ帰ってきた。四人目。レフト正面のライナー。戸松身体に当て、大きく弾いてしまう。2点追加され、計4点。やられた、と思った。流れが悪すぎる。五人目。ショートゴロ。0点のはずが、4点とは・・・。ため息が出た。
バッファローズの攻撃。1塁ランナー戸松。2塁ランナー久我智。3塁ランナー馬場。打者七井。セカンドゴロ。ホームホースアウト。1アウト。続く柴原レフトフライ。久我智タッチアップ。1点返す。しかし、2アウト1・2塁。とうとう追い詰められた。打者平山。セカンドの頭上をゴロで越え、ライトに達するヒット!戸松返り、2点目。送球の間に2死2・3塁になった。打席にはサヨナラ男遠藤。ピッチャーワイルドピッチ。1点差!遠藤は粘って四球を選び2塁へ進む。2死2・3塁。この四球が大きかった。打者は松下。松下の打球は高く弾んでサード正面へ飛んだ。グラブの先を打球が越えていく。ショートがカバーに入っている。ボールが手につかない。握り直して、懸命に1塁へ送球。松下ヘッドスライデイング!セーフ!ボールは1塁手のはるか頭上を越えていた。3塁を回っていた遠藤は両手を高く上げ、跳ねるようにホームベースに帰ってきた。

試合はドラゴンズ先攻で始まった。先発柴原。先頭サードゴロ。2番もサードゴロ。松下1塁へ暴投しランナー2塁。3番は快音を残してセンターへ低いライナー性の飛球。遠藤が倒れながらナイスキャッチ!4番もサードゴロで0点に抑える。バッファローズ後攻。先頭平山センター前ヒットで出塁したが、遠藤、松下、水井倒れ無得点。2回表。5番ファーストゴロ。6番センターヒット。7番三振。8番ピッチャーゴロ。柴原はここまでコントロール良く、低めにボールが集まっていた。2回裏。試合が大きく動いた。この回先頭の5番馬場ショート内野安打、エラーで2塁へ。6番久我智右中間ヒット。7番戸松の打席でワイルドピッチで先取点。戸松は四球を選ぶ。8番七井セカンドゴロ。9番柴原左中間2塁打で2点追加。先頭に戻り、平山会心の当りでライトオーバーのホームラン!大きな飛球だった。2死後、松下が左中間2塁打で1点追加。計大量6点を上げた。3回表。いきなりホームランを打たれ、徐々にバッファローズのリズムが狂っていく。その後、ヒット、エラー、四球と交互に繰り返され、守りが浮き足だった。同点にされた。ベンチのタイムを二度取ったほど、長い守備だった。試合時間が残り少なくなった。3回裏、2死後。柴原・平山連続四球を選ぶ。遠藤左中間へ大きな当り、レフトが追いついたが、グラブからボールがこぼれた。再び突き放す貴重な1点。試合は時間を1〜2分残し最終回へ突入した。その表。無死3塁のピンチでショートゴロ。ここで平山がピックオフプレーを見せ、3塁ランナーを挟み、水井がタッチ!間を置かず2塁へ送球。タッチアウト!2アウト。この瞬間、僕は勝った、と思った。選手もそう思っただろう。ほっとした空気が、四球を与え、ボークを取られ、同点のヒットに繋がった。その裏。1死後、馬場。三遊間をきれいに抜いた。2死3塁になり、戸松の打球はいい当りでショート深くへ飛んだが、惜しくもアウト。サドンデスになった。両チームのショートが鍵をにぎった試合だった。
お互いに粘り強い試合だった。健闘を称え合おう。
今回は文字が多かった。西武ドーム球場にて。
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