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保谷バッファローズ観戦記
2003年 VOL.71
祝 2003 バッファローズ優勝特別号
9月15日(月)  
5時半頃、強い雨音で眼が覚めた。窓の外は激しい雨で、しばらくぼんやり見ていたが、通り雨と判断し、もう一度、寝ることにした。夜明けのどしゃぶりのような通り雨はめずらしいな、そう言えば、片岡義男の短編に"どしゃぶりの雨のラストシーン"という物語があったな、そうなったら、カッコいいな、と思いながら。
「だから、なんだ。それがどうした。」と言われそうだけれど。(前にも書いたっけ?)
第21回全日本学童軟式野球大会新人戦 東京都予選 西東京市地区大会準決勝戦  <クラスB>
 
1
2
3
4
5
6
7
R
ベアーズ
バッファローズ
X
久我6回―水井
バッファローズ!逆転勝ち!!決勝進出!!!久我6回完投。

バッファローズの選手は、硬かった。
ぎこちなかったと言うか…。意識するな、と言っても、無理があると思うが。
1回表を無難に抑え、その裏。1死後。柴原右中間ヒット、平山四球で1・2塁。これは一気にたたみこむかと思ったが、水井のショートフライで飛び出しダブルプレー。

2回裏も1死後、遠藤四球、七井四球の後、山下にセンター前ヒットが出るが、点が入らない。嫌な展開だった。

それが3回表に出た。
ヒット、エラーで3点先行されてしまう。しかし、その裏。相手投手の乱れに付け入り、7点を奪い逆転する。
この回は久我四球、柴原内野安打、平山四球で無死満塁。1死後、松下が三遊間を破り2点。続く遠藤・七井四球で同点。馬場の1塁へ上がったフライを1塁手が落球し、5点目。なおも久我・柴原が四球を選び、7点。
流れは完全にバッファローズになった。

4回裏。水井。2球目をフルスイング。打球はレフトの遥か頭上へ。大ホームラン。

試合の行方を決める一発だった。
バッファローズはその後、リズムに乗り、セカンド川上のファインプレー等で、5・6回を三人で終わらせた。
久我は落ち着いて最後までよく投げた。

バッファローズ、3勝。都大会へ、あと1勝。
北原グラウンドにて。
9月15日(月) VOL.72
第21回全日本学童軟式野球大会新人戦 東京都予選 西東京市地区大会決勝戦  <クラスB>
 
1
2
3
4
5
6
7
R
バッファローズ
ユニバース
松下7回―水井
みんながヒーローだ。バッファローズ!大逆転!!優勝!!!
新人戦、3年ぶり2度目の都大会出場!!!
松下完投!打っては2ランホームラン!水井、3ランホームランで勝利を引き寄せた!


三年前に優勝したときは、巨人が優勝を決めた日。今年は阪神だった。
0対6から大逆転するとは・・・。4回以降無得点に抑えるとは・・・。それは私たちの想像を超えていた。
3回までのバッファローズと4回以降のバッファローズとはまったく違うチームのようだった。
ユニバースのエースはコントロールも良く、スピードもある好投手だった。
1回表。バッファローズの攻撃は簡単に三者凡退。1回裏。完璧に打たれたのは1本か2本だったが、"ヒットのようなもの"で連打され、5点先行される。ユニバースはおっつけるバッティングを徹底し、狙い打たれたようだった。はっきり言って、この時はあと何点取られるのかと思った。
2回表。先頭の水井にヒットが出るが、後続は三者連続三振。
2回裏。ショートゴロ2本の後、レフトオーバーに打たれたが、3塁打で止めた。ホームに返さなかった。次打者はサードゴロで無得点に抑える。風が変わろうとしている。
3回表。山下・久我四球を選ぶも突破口が見つからない。3回裏。1点を追加される。松下が泣いてしまった。
そのあと、二人のランナーが出たが、水井がいずれも盗塁を刺した。ここでバッファローズに流れが少し傾いた。4回表。水井三遊間ヒット。松下が左中間を破る、ホームラン!2点返す。風が変わったのか。
4回裏。四球で出たランナーの盗塁を三度、水井が阻止する。この瞬間にすべてが変わった。チームの勢いが逆転した。
5回表。馬場四球、1死後柴原センター前ヒットで続く。そして2死後、水井がレフトへ特大のホームラン!
渾身の力を込めて、強引に持って行ったかのような打球が左中間を切り裂いた。これで1点差。
5回裏。柴原がサードゴロをふたつさばき、2アウト。次打者の打球はライトへ。山下がワンバウンドで押え、1塁へ投げる。アウト!ライトゴロにした。山下は猛スピードで飛び跳ねるようにベンチに戻ってきた。なぜか、この試合の、このシーンが一番忘れられない。
6回表。1死後川上四球。好スタートで盗塁成功。2死後。馬場がライトネットへ直接当てる2塁打でとうとう同点に追いついた。
7回表。柴原四球出塁。ここで平山が三塁前にセーフティバント。見事に決まった。水井四球(レフトが後ろのネットにへばりついちゃった。昨年、川上の打席で何度か見たシーン。)で無死満塁になった。
1死後、遠藤が四球を選び、逆転!勝ち越した。続く川上がデッドボールで貴重な追加点になった。
その裏、最後の打者をピッチャーゴロに討ち取り、松下が1塁の遠藤へ。
バッファローズが大逆転し、歓喜の瞬間が来た。
一度、空に向かって、帽子を投げてみたかった、北原グラウンドにて。
バッファローズ、4勝。新人戦優勝。都大会へ。
感動をありがとう。

10月11日(土)より都大会が始まります。
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