最後の手紙

烏兎の庭 - jardin dans le coeur

第五部

小春日和の空

2015年2月

2/8/2015/SUN

比べてわかる 現代兵器図鑑 (Compared and Constructed Modern Weapons, 2012)、Martin J. Dougherty、学研パブリッシング、2013

軍艦や軍用機の写真集や図鑑は多い。本書が類書と違うところは、さまざまな兵器の性能や機能を解説したうえで、主要な機種を比較していること。

たとえば、戦闘機では5機種を並べて、戦闘行動範囲、航続距離、最高速度、機関砲の携行弾数、ハードポイント(爆弾やミサイルを吊り下げる部位)などが数値と図で比較される。

時代により、紛争地域の地政学的環境は異なる。そのため、兵器に求められる機能や性能も変わる。そうして国際関係の情勢が変わるたびに、新機種や派生機種が開発されることになる。

「最新」と銘打ってはいても、戦闘機のF15や攻撃機のA10をはじめ、60年代から70年代にかけて開発された兵器が多い。どれも、小学生のころに図鑑でみた。新型機を開発するのではなく、現行機に改良を加えて運用している。

ベトナム戦争で絨毯爆撃を行ったB-52は次機種の開発に費用がかかりそうなので、改良を加えてまだ数年運用するらしい。運用期間は50年以上になる。

それだけ冷戦期には兵器開発競争が激しかったことがわかる。


2/22/2015/SUN

Whisper Whisper、国分友里恵、ビクターエンタテインメント、1996

入手したのは2012年の夏。最近になって、歌詞が気になり、繰り返して聴くようになった。

繰り返して聴いているのは2曲目、「愛したいのに」(国分友里恵作詞、岩本正樹作曲)

「鬱」に陥ったときの気持ちが細やかに記されているその辛さを経験したことのある人なら、誰に話してもわかってくれないこの気持ちを、よくここまで言葉にしてくれた、しかもメロディーにのせて、と共感することだろう。この歌詞が、国分の実体験を反映しているのか、創作なのかは、わからない。

そんなことは、どちらでもいい。「わかっている、共感してくれる」人がいることを知るだけでも、ため息が少し軽くなる。この歌のなかの言葉では、「手を伸ばし/握りしめた/このときめき」。

抜け出したいのに抜け出せない苦悩。それでも、遠くに、微かに見えている希望、そして、この手で、何とかしてつかみたい平穏な心

短い歌のなかに、共感できる深い思いがこめられている。

気に入った曲はほかにもある。「6. 虹をかけよう」は、筒美京平作曲、吉田美奈子作詞。