おわりに やっぱりフランスはすてきなところ!

おわりのごあいさつ

 驚きとハプニングの連続だったフランスでの生活も、あっという間に月日がたち、予定の滞在期間を終えた夫とわたしは、無事日本に帰ってきました。

 渡仏前にフランスの情報を得ようと読んだ本には、「フランスは個人主義が発達している」「フランス人は英語を話してくれない」などなど、不安になるようなことがいろいろ書かれていて、そういう国でちゃんとやっていけるだろうかと心配でした。でも実際に暮らしてみると、抱いていたマイナス・イメージはすぐに消え去りました。ブルターニュの人たちは親切な人が多く、困っていると、ごく自然に手助けしてくれます。道に迷って、車の中で地図を広げていると、わざわざフロント・ガラスをたたいて、「どうしたのか?」と聞いてくれたマダム(彼女はたどたどしい英語で一生懸命、道を説明してくれました)。ポストに郵便を入れようとすると、「どちらの投函口(←市内と市外とふたつある)に入れるかわかるか?」と聞いてくれたムッシュー(それぐらいは、わたしにもわかっていたのですけど……)。スーパーで、どのヨーグルトを買うか迷っていたら、「このヨーグルトがおいしいわよ」といろいろ説明してくれたマダム。フランス語がさっぱりわからなくて、当惑してしまうこともありましたが、慣れない外国で親切にされるのは、やはりうれしいものです。

 たしかにカルチャー・ショックもたくさん受けました。犬のふんを飼い主が決して拾わないことや、さまざまな手続きに異常に時間がかかることや、他にもいろいろ。おかげで帰国するころには、少々のことでは驚かなくなっていました。

 わずか1年の滞在でしたが、貴重な経験となりました。ホーム・ページで書ききれなかったこともたくさんあるのですが、帰国を区切りに、ひとまずこれで終わりにしたいと思います。

 これまで読んでくださったみなさん、本当にありがとうございました。

 最後に、ホーム・ページの作成作業をしてくれた、やまねこ翻訳クラブのベスさんに心からの感謝を。

(文:2000年6月)

 

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