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保谷バッファローズ観戦記
2002年 VOL.46
「とにかく、野球が好きだから、いつまでも野球をしていたい」早乙女剛基のコメントです。"とにかく"と"いつまでも"が効果的な文章だ。いや、そんなことを言いたいのではない。この一行を読んでふと、もう遥か昔に忘れっちまった気持ちを思い出した。いまでは汚れっちまった悲しみに………だ。何を言っているのか。"野球"をどんな言葉にも置き換えてもいい。サッカーでもテニスでも文学でも化学でも。これが砲丸投げややり投げだったら、どうだろうか。「いつまでも砲丸を投げていたい」いないよな。そんな奴。「いつまでもやりを投げていたい」いるな、たぶん。では円盤投げやハンマー投げではどうか。110mハードルや三段跳びはどうか…。いや、あの、そんなことを言いたいのではないのだ。好きなことを素直な心で続けられる自分の世界を作ってほしい、ということです(世界もそうであってほしい)。素直は"ソッチョク"とも読める。
僕の仕事の知り合いに非常に興味深い人物(お客さん。僕より年上。女性)がいる。すみません、Eさん。少しだけ書かせて頂きます(彼女はBuffaloesのHPを毎日チェックしているらしい)。怒らないで下さい。彼女と始めて会って、名詞交換したら「ワタナベさんね。ナベちゃんね」と言われた(世の渡辺さんは誰もがそう呼ばれる)。今は色々あって、ナベヒロと呼び捨てにされている。とほほ。
ある日。彼女からメールが届く。すべて英文。何の事かさっぱりわからない。仕方ないのでほっとく。一時間後に電話がある。いきなり「読んだの?」「見ただけです」「どうなの」「どうなのって、なんですか、これ」「議論している暇はないの。とにかく、それをリライトして、タイトルとサブをつけて、明日の昼いちまでに送って。日本語でね」ガチャン。人の話は聞かない。またある日。彼女からメールが届く。ザッと眺めて怒られる前に即電話する。「フランス帰りですか?」「あら、わかった?」「ええ、ボンジュールだけは。え〜と、ところでこれは仕事ですか?」「ばかね、そんなわけないじゃない」ガチャン。英語に仏語もできる。
バッファローズニュースを読んで「前回は村上春樹風で、今回は椎名誠風?」「ええ、まあ」「そういうのをね。器用貧乏っていうのよ。そんなことやってると自分の文章が書けなくなるわよ」ガチャン!
世の中は広い。こんな人初めて。もっと面白い話があるけど…。それを書くと仕事がなくなるので。 都会も悪くないな、と思う時がある。今行っている仕事場から歩いて2〜3分の所に芝公園がある。芝園橋から御成門まである広大な公園だ。日比谷通りがその公園を左右に分断している。この季節(10月の後半)のよく晴れた日にぶらぶら散歩するととても気持ちがいい。緑も豊かだ。通り沿いを新橋方面に公園を歩いて行くと増上寺がある。『これが増上寺か、結構大きいな』と思う。ただ、それだけ。東京プリンスホテルがある。なんとなく寂びた印象を受ける。ホテルの位置付けが中途半端なせいか、重みがない。『なんせプリンスだもんな』と思う。そのすぐ後ろに東京タワー。すごく近くに見えるけど、東京タワーまで400mと書いてある。あれは小学3年生の時だったか、努力・根性・忍耐との文字が刻んである東京タワーのミニチュアをお土産に買ったことを思い出す。それ以来、行ったことがない。もう少し歩くと「みなと図書館」がある。こじんまりして静かでいい図書館だ。人も少ない。『みなとが港でなくて良かったなあ』と思う。図書館の裏側に第一小校庭ぐらいの広場がある。ベンチで寝ている人。本を読んでいる人。ホームレスらしき人が三人で銀杏を拾って、乾燥作業をしている。高そうな犬を連れた上品そうなおばあさんが散歩している。真面目そうな高校生がテニスボールでキャッチボールをしている。ある平日の日常的風景。けれども、うまく言えないけれど、心が馴染んでくるような風景がそこにはある。日本人も悪くないよな、と思う。それだけの話なのだけど。
10月12日(土)  
長瀬旗争奪西東京市大会1回戦バッファローズA対栄ホークスA戦
 
1
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7
R
バッファローズ
ホークス
X
投手早乙女(5回完投)
川上の打った白球は高い放物線を描き、木々を越え、ネットの向こう側にある道路を越え、民家の屋根にあたった。同点スリーランホームラン。時間が止まった。それはこの試合とは関係なく、別な次元の出来事だった。だから、どう盛り上がっていいのか、ベンチの選手たちもぎこちなかったように見えた。それは人ごとのような、自分とは無関係な試合をみているような気がした。
「さあ、みんな試合に戻ろうよ。それはそれとしてさ」
1点差で負けたのは、執着心の違いなのか。それが力の差か。早乙女はいいピッチングだった。でもチーム全体が、はじけない。力はあるのだけれど。もどかしさだけが残った。
試合のポイントは3回表の攻撃だった。七井・早乙女の連続ヒットで作った無死1・2塁のチャンスを逸した。これが後々響いた。4回表の同点劇は、無死から早乙女・山田が連続出塁。加藤がセンター前へ打ち、川上に繋げた流れが良かったのだろう。

谷戸二小にて。
 
10月27日(日)
VOL.47
多摩学童秋季大会1回戦バッファローズA対田無テムジンA戦
 
1
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R
テムジン
バッファローズ
投手早乙女(5回)→小松宏(2回)
2回表にホームランを打たれ、先行されたその裏、川上が打ち返したが、他はチャンスらしいチャンスもなかった。6回・7回裏に小達・赤岡に目の覚めるような2塁打が出たが、単発に終わった。悔しいが完敗と言っていいだろう。しかし、バッファローズのみんなの印象は良かった。今,この瞬間を一所懸命、夢中でやっているように見えた。さわやかに終わったと思う。
東久留米第十小校庭にて。
 
この後、"長瀬旗"の閉会式があり、早乙女がチームの年間努力賞の表彰を受けました。
山田にオール西東京選抜選手に送られる記念品が授与されました。

野球教室やお楽しみ会等の行事はこれからですが、この試合で2002年度公式戦の全日程が終了しました。今年、個人的に心に残る試合と言えば(Aチームに限って)、夏のスポーツ財団西東京市大会対ユニバース戦です。田無の向台野球場で行われた準決勝戦は壮絶な攻防の末、最後に1点届きませんでしたが、野球の魅力が凝縮された試合でした(バッファローズは3位)。すごく面白かったし、筋書きのないドラマそのものでした。あの時間は確かに君たちの夏でした。

【バッファローズの新しい仲間たち】
  • 加藤克也(保谷第一小5年生)―身体能力も運動神経もレベルが高そうだ。この冬の練習が大事です。
6年生に中学校ではどうするのかと聞いたら、ほとんどの子が野球をやると言いました。
最後にもう一度、僕から早乙女剛基の言葉を君たちに送ろう。
「とにかく、野球が好きだから、いつまでも野球がしていたい」
バッファローズはいつまでも
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