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価格 1,500円(税込み)
単行本 283ページ
出版社 ブックマン社
発売日 2010年2月16日
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トップページ>自己資本比率
この自己資本比率は、銀行融資に非常に影響を与えますので、
是非理解しておいてください。
1.自己資本比率とは?
貸借対照表は、総資産=負債+資本で表されていますよね。
この資本(以下、自己資本という)を総資産で割り、
100をかけた比率のことをいいます。
自己資本比率(%)=自己資本÷総資産×100
これによって、企業の健全性がわかるということです。
なぜなら、自己資本が大きいほど、負債(他人資本)に頼らずに、安定した経営をして
いくことができるからです。
2.普通の会社の自己資本
通常の会社の自己資本の中味は・・・
資本金、資本準備金、利益準備金、剰余金(任意積立金、当期未処分利益)
の4区分が、自己資本を形成しています。
これらを総資産で割ることによって自己資本比率が算出できます。
3.銀行の自己資本
ところが、銀行の自己資本比率は
自己資本比率(%)
=(基本的項目+補完的項目−控除項目)÷リスクアセット×100
という算式で計算します。
一見、何だこりゃ?と・・・。一つずつ説明していきます。
@基本的項目(Tier1)
最も基本的な資本のことで、普通の会社の自己資本とほぼ同じ内容のものです。
A補完的項目(Tier2)
これらは、普通の会社にはないものばかりです。
・有価証券の含み益の45%
・不動産の再評価益の45%
・一般貸倒引当金
・劣後債、劣後ローン
B控除項目
銀行間の資本の融通分(意図的な株式などの持ち合い分)
※ここまでで注意したいのは、Tier2は、Tier1の金額を上まわっていても、
Tier1の金額を限度とされるということです。
Cリスクアセット
資産の種類によって、リスク・ウエイトを掛けた額の合計。
資産の種類
|
ウエイト%
|
具体例
|
国債、現金など |
0
|
国債を1億保有してても、もってないのと同じ |
信保付融資 |
10
|
1億融資しても、1000万のみ資産計上 |
抵当権付住宅ローン |
35
|
2000万融資しても、1000万のみ資産計上 |
プロパー融資 |
75
|
1億融資したら、そのまま1億資産計上 |
あたりまえのことですが、自己資本比率を上げようとすれば、
@〜Bの分子項目を大きくするか、
Cの分母項目を小さくすれば、銀行の自己資本比率は高くなっていくのです。
特に、分子項目@は不良債権処理に追われ、最終利益が出にくい状況にあり、
大きく増やすことは難しいですよね。
また、Aは、株価、不動産の下落状況からすると、
含み益や再評価益は出にくく、増やすことは難しい。
となると、銀行としては分母対策を重点的にやっていく
という方針をとらざるをえません。
ですから、法人には信用保証協会付の融資、個人の住宅ローンに力を入れるわ
けです。具体例をみていただければ、一目瞭然です。
ここで注意したいのは、利息収益は、そのまま計上できるということです。
信保付融資の場合で考えると、自己資本比率の計算上は、
資産として10分の1しかカウントされないけれど、
利息収益は100%計上できるんですよ。
ちょっとおかしいと思われるかもしれませんが・・・。
4.BIS規準とは?
国際決済銀行(BIS)が定めた基準で、国際業務を行う(海外に支店がある)銀
行の自己資本は8%以上、国内業務だけを行う銀行は4%以上を維持すること
が、求められています。
ただ、「銀行の自己資本比率は8%以上が望ましい」とある大臣が発言して以
来、実質的には8%以上が基準となっているのが、現状です。
5.BIS規準の根拠
ないです(笑)8%以上が健全で、8%未満が不健全とは断言できませんよね。
8%で線引きした具体的根拠は実はないんですよ。
仮説として、バブル全盛の日本の銀行の世界的ランキングは、
ほぼ日本の銀行が独占していました。
そこで、日本の銀行の弱点はないかと外国で検討した結果、
日本の銀行の過少自己資本に目をつけ、そこを規準にしたとも言われています。
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