2/1/2026/SUN
バチカン美術館の至宝100(VACICAN MUSEUMS: 100 WORKS NOT TO BE MISSED)、バチカン美術館編、中野勉訳、KADOKAWA、2020
バチカンへは行ったことがない。そもそもイタリアに行ったことがない。たぶんこれから先も行くことはないと思うので、図鑑で美術館めぐりをした。ハードカバーではないものの480ページ以上の大部な本で、誰もいない展示室の写真や展示物を拡大した写真も多いので、現地へ赴くよりも丁寧に観覧できるかもしれない。
読みはじめてまず驚いたのは、バチカンが古代エジプトや古代ローマの文化遺産を豊富に持っていること。美術館は19世紀半ばに創設されたもので、コレクションはそのずっと前に始まったという。イエス以前の、ユダヤ教に関連しないコレクションが、カトリックとどう関係があるのかは書かれていない。
もう一つ、驚いたことは、近現代の宗教画も収集していること。シャガールやダリなど。マティスについては、彼が晩年に制作した礼拝堂を模した一部屋を設けている。
本書の見どころは、何といってもシスティーナ礼拝堂を飾る壁画の拡大写真と数々の聖遺物だろう。現地で双眼鏡を使ってもこれほど間近ではきっと見られない。
変わったところでは法王に献呈された自動車、シトロエン・リクトリアC6。内部は謁見の間と同じように豪華な装飾が施されている。これが100番目の至宝。
いつまで見ていても飽きることのない豪華な写真集。