沖縄の民家
中村家住宅 | 国指定重要文化財 (昭和47年5月15日指定) 沖縄県中頭郡北中城村大城106 建築年代/江戸後期(19世紀前半) 用途区分/豪農 指定範囲/主屋・アサギ・前ノ屋・籾倉・フール・(附)ヒンプン・石垣 公開状況/公開 沖縄本島中部で世界遺産に指定される中城城跡近くの大城集落に所在する豪農家建築である。沖縄戦により本島の近世住宅建築が殆ど失われてしまった現在、当住宅は沖縄を代表する民家建築と云えよう。農家のものとは思えぬほどに立派な石塀を屋敷前面に築き、その奥のヒンプンと呼ばれる目隠し塀に付属する中門を潜り前庭に至ると正面に主屋、右手に座敷、右手に高倉が配置されている。前庭は石敷となっており、風情としては中国の屋敷構えのようであるが、内部の造作はやはり日本の家である。 ▼個別解説ページへ(制作中) |
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上江洲家住宅 | 国指定重要文化財 (昭和47年5月15日指定) 沖縄県島尻郡久米島町西銘816 建築年代/享保11年(1726) 用途区分/地頭職 指定範囲/主屋・前の屋・石牆・ヒンプン 公開状況/公開 沖縄本島の西方90kmに浮かぶ久米島に所在する旧士族屋敷である。久米島は具志川間切と仲里間切から成り、当家は具志川間切の中心集落であった西銘に住した。 ▼個別解説ページへ(製作中) |
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高良家住宅 | 国指定重要文化財 (昭和63年5月11日指定) 沖縄県島尻郡座間味村慶留間 建築年代/19世紀広範 用途区分/船頭頭 指定範囲/主屋・ヒンプン・石垣 公開状況/公開 ▼個別解説ページへ(製作中) |
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銘苅家住宅 | 国指定重要文化財 (昭和52年6月27日指定) 沖縄県島尻郡伊是名村伊是名902 建築年代/明治39年(1906) 用途区分/士族(夫地頭職) 指定範囲/主屋・アサギ・メーノヤ・ヒンプン・石垣 公開状況/公開 沖縄本島の北方に浮かぶ伊是名島に所在する士族住宅である。伊是名島は琉球第二王統・尚氏の祖・尚円公の出身地で、当家は尚円公の叔父に当る系統である。王の祖先を祀る伊是名玉御殿の祭祀を司るとともに「銘苅大屋子」という夫地頭職を世襲した特異な家柄で、その様は伊是名集落の中でも際立つ屋敷構に顕れている。集落内で一般的な野面積とは異なる精巧な切石積の屋敷前の石垣はその最たるもので、ウフヤと称する主屋の他に座敷(アサギ)、畜舎(メーノヤ)等の建物群も実に魅力的である。 ▼個別解説ページへ(制作中) |
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宮良家住宅 | 国指定重要文化財 (昭和47年5月15日指定) 沖縄県石垣市大川178 建築年代/江戸後期 用途区分/士族(間切頭職) 指定範囲/主屋・ヒンプン・石垣・築地塀 公開状況/公開 沖縄本島の西方400kmに位置する石垣島の中心部に所在する士族住宅である。琉球王府の治世下において石垣島は石垣間切、宮良間切、大浜間切の3つの行政区に分けられており、当家は宮良間切の頭職を務めた家柄。本土で云えば村の庄屋のような存在である。住宅は王都・首里の士族住宅を模して建てたと伝えられ、琉球王府から先島地方において禁止されていた瓦葺を咎められ何度も茅葺に改めるように勧告されたことが古文書に残るなど、地方役人の住居としては過分なものであったという。 ▼個別解説ページへ(制作中) |
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新垣家住宅 | 国指定重要文化財 (平成14年12月26日指定) 沖縄県那覇市壺屋1-28-32 建築年代/江戸末期 用途区分/陶工 指定範囲/主屋・作業場・離れ・登窯・(附)石牆・ふーる 公開状況/窯屋屋のみ公開、他は非公開 ▼個別解説ページへ(製作中) |
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與那國家住宅 | 国指定重要文化財 (平成19年12月4日指定) 沖縄県八重山郡竹富町竹富536 建築年代/大正2年(1913) 指定範囲/主屋 公開状況/公開 先島地方の石垣島の沖合6kmに浮かぶ竹富島東集落に所在する農家建築である。重伝建地区に選定される竹富島は、珊瑚石の石塀に囲まれた赤瓦葺の寄棟造平屋建の伝統的な琉球民家が点在し、四季を問わず色鮮やかな花々が咲き誇る美しい所である。当家は明治中期に島内の本家から分家して現在地に居を構えたと伝えられ、住宅は規模や年代が格別というわけでもないが、フーヤと称する主屋にトーラと称する炊事棟が別棟で建ち、防風林や豚小屋など戦前の標準的な住宅の屋敷構えを残している。 ▼個別解説ページへ(制作中) |
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津嘉山酒造 | 国指定重要文化財 (平成21年6月30日指定) 沖縄県名護市大中1-14-6 建築年代/昭和3年(1928) 用途区分/酒造業 指定範囲/主屋・麹屋 公開状況/公開 沖縄本島北部の中心都市・名護の旧市街に所在する住宅兼酒造施設である。創業者の津嘉山朝保氏は国頭郡で初めて泡盛の製造免許を取得した人物で、現在も「国華」の銘柄で僅かながらに醸造は続けられている。屋敷は昭和初期に整えられたもので、外塀や正門には近代工法が取り入れられながらも、主屋については沖縄の伝統様式を踏襲している。主屋に玄関や離れが附属していたり、座敷の小壁に漆喰壁が多用されている点は、封建制から解き放たれた庶民の憧憬が反映した故であろう。 ▼個別解説ページへ(制作中) |
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久護家住宅 | 県指定文化財 (昭和48年3月19日指定) 沖縄県名護市屋部175 建築年代/明治39年(1906) 用途区分/豪農 指定範囲/主屋・ヒンプン・井戸・福木囲 公開状況/非公開 本島北部の名護市郊外に所在する豪農住宅である。当住宅は昭和45年に名護市に合併された旧屋部村の久護集落にあり、当家の屋号「久護」がそのまま集落名になった程の旧家である。本姓は岸本氏を称し、江戸時代には名護間切の地頭代(内地の庄屋に該当)を数代に亘って務めており、地元では富裕で知られる家であった。屋敷地は700坪程もあり、敷地の東側に主屋が建つ。以前には主屋の東側に離れ屋、西側に台所が付属し、雁行形に建物が配置されていたが、戦後、老朽化のため取り除かれた。 ▼個別解説ページへ(制作中) |
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上江門家住宅 | 八重瀬町指定文化財 沖縄県島尻郡八重瀬町安里198 建築年代/不明 用途区分/ 指定範囲/主屋・ヒンプン・豚小屋・ 公開状況/非公開 |
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金城家住宅 | 登録有形文化財 (平成17年7月12日登録) 沖縄県糸満市真壁223 建築年代/明治24年(1891) 用途区分/ 登録範囲/主屋・石垣・井戸・フール 公開状況/飲食店舗として活用中 屋敷正面に高さ1.7m、長さ30mにも及ぶ琉球石灰岩製の石塀を築き、屏風塀を隔てた先の主屋は、敷地よりも基壇を築いて若干土地高を上げて建つ。1番座、2番座を飲食空間として活用、3番座の位置を台所として軽食をいただけるようになっている。 |
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渡久山家住宅 | 登録有形文化財 (平成19年10月2日登録) 沖縄県石垣市大川340 建築年代/大正14年(1925) 登録範囲/主屋・フリヤー・石垣・井戸 公開状況/非公開 八重山諸島の石垣島、石垣間切に所在する住宅である。集落全体が南方の海に向かってやや傾斜気味であるところ、特に当住宅の辺りは傾斜が深く、石垣を積み雛壇状に平地を造成して屋敷地を確保している。それ故であろうか一般に南へ門戸を開く沖縄の伝統的な屋敷配置に対し当住宅では東に入口を配置し、更に目隠塀も主屋前に独立して構えず、屋敷周囲の石垣に接続した矩折形の特異な姿となる。主屋は大正年間の建築ながら伝統的な座敷配置で、眼前に狭いながらも庭園を設ける点は珍しい。 ▼個別解説ページへ(制作中) |
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入嵩西家住宅 | 登録有形文化財 (平成19年7月31日登録) 沖縄県石垣市新川151 建築年代/明治44年(1911) 用途区分/農家 登録範囲/主屋・石垣・井戸・マイグスク 公開状況/非公開 八重山諸島の石垣島の石垣間切に所在する住宅である。石垣島の集落は意外ながらも整然と碁盤目状に屋敷割が区画されており、屋敷の周囲を石垣で囲み、南側に門を開き、目隠塀を立て、その背後に南面して主屋を構える姿が一般的である。当住宅も、そうした伝統的な屋敷配置が踏襲されており、主屋も明治末期の建築ながら典型的な琉球民家の様式である。また屋敷の周囲を廻る切石積の石垣は結構に立派なものである。主屋前の屏風塀は一般にヒンプンと呼ばれるが当家ではマイグスクと称している。 ▼個別解説ページへ(制作中) |
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久場家住宅 | 登録有形文化財 (平成23年7月25日登録) 沖縄県沖縄市胡屋5-831 (移築) 旧所在地・沖縄県沖縄市室川 建築年代/大正13年 登録範囲/主屋・ヒンプン 公開状況/非公開 昭和60年に「沖縄こどもの国」の中に設けられた「沖縄市立ふるさと園」に移築された農家建築である。桁行15mにも及び、沖縄に残る民家建築としてはかなり長大な建物で、床を構える1番座、仏壇を設ける2番座、台所に続く3番座が横一列に並ぶ典型的な琉球民家の間取りである。屋敷入口の目隠し的役割を果たす屏風様の石垣(ヒンプン)も当住宅に在ったものを一緒に移築したものであるが、主屋西側の離れ屋は新築、東側のマチフール(厠兼豚小屋)は他家のものである。 ▼個別解説ページへ(制作中) |
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目取真家住宅 | 登録有形文化財 (平成24年2月23日登録) 沖縄県中頭郡北谷町上勢頭830-2 建築年代/明治23年(1898)・平成17年(2005)移築 用途区分/ 登録範囲/主屋 公開状況/平日公開 【北谷うちなぁ屋】 敷地内には旧崎原家のフールも移設されている。 |
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喜久村家住宅 | 無指定・公開 沖縄県島尻郡久米島町宇根5 屋号を上比嘉殿内と称する旧家。 |
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仲原家住宅 | 無指定・公開 沖縄県島尻郡久米島町真謝 建築年代/昭和35年(1960) 用途区分/教育者 残存建物/主屋・石垣・フーヤ 教育者であり歴史家でもある仲原善忠の生家。 |