第131回かなざわ史跡コンサート
中世の響き・安らぎと陶酔
日時/平成16年12月5日(日) 14:00〜
会場/聖霊修道院聖堂
出演/つのだたかし(リュート)
主催/金沢浪漫紀行実行委員会
共催/(財)金沢芸術創造財団、金沢市、金沢市教育委員会
演奏者プロフィール
楽器豆知識
史跡案内
【プログラム】
■イタリア | |||
Roma | トッカータ | G.G.カプスベルガー[1611年出版] | |
ガリアルダ | |||
Firenze | 麗しのアマリリ | G.カッチーニ[1602年出版] | |
Milano | 優雅な舞曲 | C.ネグリ[1602年出版] | |
輝く星 | |||
白い花 | |||
幸運な男 | |||
Monaco | トッカータ | M.ガリレイ[1620年出版] | |
Venezia | ニンファの嘆き | C.モンテヴェルディ[1638年出版] | |
Bologna | パッソメッツォ | 作者不詳[1600年頃] | |
シチリアーナ | |||
美しい金髪 | |||
マドリガル | |||
コレンタ | |||
− 休憩 − | |||
■イギリス――――ジョン・ダウランドのメランコリー[1562-1626] | |||
Solitude | プレリュード | ||
−孤独− | 涙のパヴァーヌ | ||
Court music | ジョン・スミス卿のアルメイン | ||
−宮廷− | ダウランド氏の真夜中 | ||
ハンソン卿夫人のパフ | |||
運命 わが敵 | |||
もっとも神聖なるエリザベス女王のガリアード | |||
Mr.Dowland's Spirit | 戦争のガリアード | ||
−ダウランド氏のスピリット− | もし私の嘆きが | ||
ウィロビー卿のご帰館 | |||
ファンシー |
※演奏曲目については変更になることがあります。
ナビゲーター 海野 洋司(作曲家・演出家−金沢浪漫紀行総合プロデューサー) 活動分野は作詞をはじめ、企画、演出、TV、出版と多岐にわたる。企画・演出の分野では、ミュージカル、リサイタル等、多方面で活躍、芸術祭等の受賞多数。NHK「ニューイヤー・オペラコンサート」の構成と訳詞を多年にわたり行う。作詞では、NHK「みんなの歌」で好評を得、音楽の教科書にも多年にわたり採用されてよく知られる「小さな木の実」、「白い道」、「動物園に行こう」や、名曲アルバム「母が教えてくれた歌」、「故郷の春」など。作詞作品集として「気まぐれエッセイ−第1、2、3、4、5集−」(音楽の友社刊)等があり、第4集には“北斗”が掲載された。日本脚本家連盟理事、日本放送作家協会会員、日本作詞家協会会員。 |
【演奏者プロフィール】 つのだ たかし ドイツのケルン音楽大学リュート科を卒業。ヨーロッパの中世・ルネサンス・バロック音楽を中心にコンサート、録音の活動をしている。 独奏、歌曲の伴奏の他に、ユニークな音楽スタイルをもつ古楽器バンド「タブラトゥーラ」、宗教曲を演奏する「アンサンブル・エクレジア」を主宰し、イタリア、カナダ、イギリス、エジプト、韓国、インド等世界各地で公演を行う。自らプロデュースするレーベル「パルドン」から「リュートつのだたかし」「サリーガーデン」他、メジャーレーベルから「静かな音楽」「アルフォンシーナと海」他多数のCDを発表。 「日常生活の中にそっとさしだされるような」と評されるぬくもりのある演奏で、古楽という枠を越えて幅広い聴衆の支持を得ている。 |
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【楽器豆知識】 リュート 撥弦楽器の一種。起源は中近東で、中世のアラビア人がヨーロッパにこれらの楽器を持ち込んだことから独自に進化を遂げ、現在のリュートになったといわれる。16〜18世紀を中心にヨーロッパ全土で愛用され、「楽器の王(女王)」とも呼ばれていた。 胴体の背面(木の細板をはぎ合せて作る)は丸く隆起しており、ギターのような横板をもたない。7つかそれ以上のフレットをもち、糸倉は指板から後ろへ曲っている。 時代によって大きさ・形状・弦数は変化したが、ルネサンス期には6コース10弦(最高弦だけ単弦であとは複弦)の楽器が多い。バロック期に向かって弦数は増え、10〜13コースものリュートも作られた。 弦を優しくなでるように演奏し、音量が小さいながらも温かく心癒される特有の音色を奏でる。 |
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【史跡案内】 聖霊修道院聖堂 金沢聖霊総合病院の一角に、1931年(昭和6年)にできた聖霊修道院聖堂はある。 設計者はスイス人の建築家マックス・ヒンデル。大正末から昭和の初めにかけて15年間、日本各地で教会建築を手がけたうちの一作になる。白壁、チロル風の鐘楼、ステンドグラスをはめ込んだアーチ窓が、中世ヨーロッパの建築物に見られるロマネスク様式の美しい外観を構成している。 内部の連続したアーチ、アーチと柱で仕切って大まかに3つの縦長部分に分けた、「三廊式」と呼ばれる形式などがその特徴とされる。本場では主に石だった建築材を、ここではすべて木に移し変えながら、遜色ない様式美を伝えている。 平成8年、金沢市の指定保存建造物となった。 |
【会場案内図】 [拡大] ![]() (金沢市長町1-5-30)
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(第131回かなざわ史跡コンサート プログラム、チラシより参照)
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