第129回かなざわ史跡コンサート スペシャル
 世界的名手の顔合わせ 中国五千年の響き

日時/平成16年10月24日(日) 14:00〜
会場/金沢東別院
出演/姜建華(二胡)、郭敏(揚琴)


主催/金沢浪漫紀行実行委員会
共催/(財)金沢芸術創造財団、金沢市、金沢市教育委員会


  演奏者プロフィール   楽器豆知識   史跡案内

【プログラム】

花好月圓 (デュオ) ―――――――― 任光、彭修文
彩雲追月 (デュオ) ―――――――― 広東音楽
空山鳥語 (二胡) ―――――――― 劉天華
二泉映月 (二胡) ―――――――― 華彦鈞
競馬 (二胡) ―――――――― 黄海懐
蘇州夜曲 (二胡) ―――――――― 服部良一
夜来香 (二胡) ―――――――― 黎錦光
− 休憩 −
新婚別 (二胡) ―――――――― 張暁峰、朱暁谷
紅河の春 (揚琴) ―――――――― 李航涛、劉希聖
ハンガリー舞曲第5番 (二胡) ―――――――― ブラームス

※演奏曲目については変更になることがあります。

ナビゲーター 海野 洋司(作曲家・演出家−金沢浪漫紀行総合プロデューサー)

 活動分野は作詞をはじめ、企画、演出、TV、出版と多岐にわたる。企画・演出の分野では、ミュージカル、リサイタル等、多方面で活躍、芸術祭等の受賞多数。NHK「ニューイヤー・オペラコンサート」の構成と訳詞を多年にわたり行う。作詞では、NHK「みんなの歌」で好評を得、音楽の教科書にも多年にわたり採用されてよく知られる「小さな木の実」、「白い道」、「動物園に行こう」や、名曲アルバム「母が教えてくれた歌」、「故郷の春」など。作詞作品集として「気まぐれエッセイ−第1、2、3、4、5集−」(音楽の友社刊)等があり、第4集には“北斗”が掲載された。日本脚本家連盟理事、日本放送作家協会会員、日本作詞家協会会員。


【演奏者プロフィール】

 姜 建華(ジャン・ジェンホワ) 二胡


 中国、上海に生まれる。10歳の時、叔父から二胡を学び、13歳から海外活動を開始。1974年北京中央音楽学院に入学、安如砺、蘭玉菘に師事。
 1978年、指揮者小澤征爾が中国訪問の際、姜建華の演奏する"二泉映月"に感動し、タングルウッド音楽祭、ボストン響、サンフランシスコ響、ベルリ ン・フィルなどのソリストに招き、高度なテクニックと深い芸術性の両面で高い評価を得た。
 1986年サントリーホールのオープニングで安生慶作曲「風影」を小澤征爾指揮、新日本フィルと演奏。1988年カザルスホール、1990年カーネギーホール100周年記念コンサート、1992年東京・王子ホールのオープニングコンサートに出演。国内外のオーケストラとはもとより、三味線奏者の本條秀太郎、りんけんバンド、林英哲、葉加瀬太郎、加古隆など幅広い分野の音楽家と交流を行っている。
 2002年日中国交正常化30周年を記念、上海大劇院で初の二胡リサイタルを行い、あらためて二胡の可能性を中国にもたらしたと話題を呼んだ。
 ビクターより7枚目のCD「故郷熱情」は中国、日本でリリース、2003年日本ゴールドディスク大賞特別賞を受賞。同年12月には、NHKドラマ「大地の子」のテーマ曲等を収めた、新しいアルバム「オーシャン・ロード・トゥー・チャイナ」をリリース。


 郭 敏(ゴウ・ミン) 揚琴

 中国、広東生まれ。中国音楽家協会会員。広東音楽院にて系統的な揚琴の奏法を学ぶ。数々のコンクールで入賞、一躍注目を集め、中国トップクラスの演奏家による特別編成の楽団に参加。中国を訪問する世界各国首脳たちの前で演奏を披露。1987年来日。各地でソロ・コンサートを行う。
 1989年より東京芸術大学で民族音楽を学ぶ。新星日本交響楽団〈揚琴の伝統と現代〉、アジア作曲家連盟主催による〈アジア音楽祭in横浜〉に出演、東京FM「シルクロード・音夢紀行」「民族音楽を訪ねて」、NHK「花の舞台」、「名曲アルバム」、「スタジオパーク」などの放送に出演。映画音楽、CM音楽にも積極的に出演するなど幅広く活躍している。



【楽器豆知識】

 二胡(にこ)


 中国のリュート属弦鳴楽器の総称。ヘビ皮あるいは板を張った共鳴胴に棹をさしこみ、弦(2−4本)のあいだにはさんだ弓の張力を調節しながら擦奏する。調弦は5度がもっとも多い。胴の形は円形、六角形、半球形などがみられ、音色や音域も多様である。劇や語り物の伴奏音楽、器楽合奏などその用途はきわめて広い。「東洋のバイオリン」とも言われるように、二胡独特の暖かみのある音色は、人間の声ともっとも近く、主にメロディーを演奏する楽器となる。

 揚琴(ようきん)

 東アジアのサントゥール系統の弦鳴楽器。台形箱型の胴体の表面に数本ずつ組にして平行に張ったスティール弦を、両手に持った竹製のばちで打奏する。弦数は大きさによって異なる。民謡、地方芝居、語り物の伴奏や器楽合奏に使われ、朝鮮半島には18世紀に伝来し宴楽に使われた。音色は清らかに澄み渡り、2組以上の音を鳴らすことができるので、中国楽器やその他さまざまな楽器と素晴らしいハーモニーを奏でる。

  

【史跡案内】 金沢東別院

 京都東本願寺の北陸の拠点で真宗大谷派金沢別院といい、地元では「別院さん」と呼ばれ親しまれている。

 その歴史は、古く戦国時代までさかのぼり、一向一揆の拠点になったこともある。江戸時代に入り、「東末寺」として再建されたが、その後何度も火災に遭い、そのたびに復興されてきた。

 大きな門の天井に描かれた、木村杏園の龍図が素晴らしい。

  

【会場案内図】 [拡大



(金沢市安江町15-52)

【交通案内】
 JR北陸本線 金沢駅東口より東へ 徒歩7分

  
(第129回かなざわ史跡コンサート プログラム、チラシより参照)

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