第122回かなざわ史跡コンサート
 中国民族音楽の名手のデュオ‥華やぎのひととき

日時/平成16年5月8日(土) 14:00〜
会場/大乗寺
出演/姜小青(古箏)、馬平(打楽器)


主催/金沢浪漫紀行実行委員会
共催/(財)金沢芸術創造財団、金沢市、金沢市教育委員会


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【プログラム】

第1部
1.WINTER SKY(古箏ソロ)
2.豊收鑼鼓
3.月の涙
4.アジアメドレー

第2部
1.天山の春(中国木琴ソロ)
2.ウィリアム・テル序曲
3.ムカム散序と舞曲
4.戦台風

※演奏曲目については変更になることがあります。

ナビゲーター 海野 洋司(作曲家・演出家−金沢浪漫紀行総合プロデューサー)

 活動分野は作詞をはじめ、企画、演出、TV、出版と多岐にわたる。企画・演出の分野では、ミュージカル、リサイタル等、多方面で活躍、芸術祭等の受賞多数。NHK「ニューイヤー・オペラコンサート」の構成と訳詞を多年にわたり行う。作詞では、NHK「みんなの歌」で好評を得、音楽の教科書にも多年にわたり採用されてよく知られる「小さな木の実」、「白い道」、「動物園に行こう」や、名曲アルバム「母が教えてくれた歌」、「故郷の春」など。作詞作品集として「気まぐれエッセイ−第1、2、3、4、5集−」(音楽の友社刊)等があり、第4集には“北斗”が掲載された。日本脚本家連盟理事、日本放送作家協会会員、日本作詞家協会会員。


【演奏者プロフィール】

 姜 小青(ジャン・シャオチン) 古箏


 北京出身。二胡奏者である母親の影響で幼少の頃より古箏の英才教育を受け、8歳より著名な古箏演奏家曹正、項斬華、範上娥、張燕等に師事。
 中国少年民族楽器独奏コンクールで第一位、金賞を受賞し、15歳のとき、北京の中央音楽学院に入学。在学中に中国古箏の五大流派の伝統演奏を習得し今日の基礎を築く。
 1985年、中国国内でのさまざまな演奏が認められて、北京市優秀芸術家の称号を得る。翌年、中国政府派遣芸術団の客員として初めての海外コンサートをアメリカで挙行。
 来日後、坂本龍一氏と出会い、アカデミー賞音楽賞受賞映画「ラストエンペラー」のサウンド・トラックに参加、高い評価を得る。現在、日本を拠点に国内外の各地で演奏活動を行なうほか、作・編曲やイベントの音楽プロデュースなども手がけている。


 馬 平(マー・ピン) 打楽器

 北京出身。幼い頃よりピアノを学び、10歳代から打楽器を始める。中央音楽学院卒業後、「中国交響楽団」に入団。1983年、全国優秀音楽作品コンクールで優秀演奏賞受賞。1988年来日。1990年に札幌で開かれた太平洋作曲家会議PCCに参加。数多くの作品を演奏し、高い評価を受ける。東京芸術大学大学院で有賀誠門氏に師事し、成績優秀につき文部省奨学生となる。1994年、同大学修士課程修了。
 現在、木琴ソロ、打楽器アンサンブル、オーケストラ、中国民族音楽、CM等、幅広く活躍中。東京バッハ・カンタータ・アンサンブルのレギュラーティンパニー奏者でもある。



【楽器豆知識】 古箏(こそう)

 箏は中国の伝統的な民族楽器で弦楽器に属する弾撥弦楽器である。
 箏の歴史も古く、2200年以前の戦国時代から伝承され「秦箏」とも呼ばれた。現代の古箏は21弦が最も多く、漢代以前が12弦、唐・宋以後は13弦、明・清では15弦、16弦で、弦には絹糸を用いた。箏は、梧桐の木で作った長方形の音箱に絹の弦を張り、柱で音階を調節しながら、右指先に義爪をはめて弾く。
 1950年以降、改良が施され、弦もスチールが多く使われるようになった。奏法は、両手で弾くのと、右手で弾きながら左手で余韻を付けたり、ポルタメントをかけたりと多彩である。


  

【史跡案内】 大乗寺

 大乗寺は、大本山永平寺と大本山總持寺を本山とする曹洞宗の寺である。

 今から七百余年前、永平寺の三代目の祖師となられた徹通義介禅師が、加賀の守護職富樫家の帰依を受けて、野々市の地に開いた寺がこの大乗寺である。

 大乗寺が現在の地に移ったのは今から三百年ほど前のことで、典型的な七堂伽藍の配置になった。森閑とした修行寺としての風格と寂びた佇まいを尊重され、建物は国の重要文化財や県の文化財に指定されている。


  

【会場案内図】 [拡大



(金沢市長坂町ル10)

【交通案内】
 北鉄バス 81番(泉野出町1丁目行き)
  →「泉野出町1丁目」下車 徒歩10〜15分

  
(第122回かなざわ史跡コンサート プログラム、チラシより参照)

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