第126回かなざわ史跡コンサート
〜千年の時を超え響く、アラブの調べ〜
日時/平成16年7月18日(日) 14:00〜
会場/心蓮社
出演/常味裕司(ウード)
主催/金沢浪漫紀行実行委員会
共催/(財)金沢芸術創造財団、金沢市、金沢市教育委員会
演奏者プロフィール
楽器豆知識
史跡案内
【プログラム】
ロンガ・ヒジャーズカルクルド(トルコ)
セマイ・バヤティ(エジプト)
光輝く街(イラク)
ジプシーの香り(チュニジア)
ほか
※演奏曲目については変更になることがあります。
ナビゲーター 海野 洋司(作曲家・演出家−金沢浪漫紀行総合プロデューサー) 活動分野は作詞をはじめ、企画、演出、TV、出版と多岐にわたる。企画・演出の分野では、ミュージカル、リサイタル等、多方面で活躍、芸術祭等の受賞多数。NHK「ニューイヤー・オペラコンサート」の構成と訳詞を多年にわたり行う。作詞では、NHK「みんなの歌」で好評を得、音楽の教科書にも多年にわたり採用されてよく知られる「小さな木の実」、「白い道」、「動物園に行こう」や、名曲アルバム「母が教えてくれた歌」、「故郷の春」など。作詞作品集として「気まぐれエッセイ−第1、2、3、4、5集−」(音楽の友社刊)等があり、第4集には“北斗”が掲載された。日本脚本家連盟理事、日本放送作家協会会員、日本作詞家協会会員。 |
【演奏者プロフィール】 常味 裕司(つねみ ゆうじ) 1960年、東京生まれ。日本では数少ないウード演奏家。 民族音楽センター在籍中、アラブ音楽に出会う。スーダンのウード奏者ハムザ・エル=ディン氏のもとで演奏法を学び、89年、93年、00年、04年にチュニジアへ渡りアラブ世界を代表するウード奏者アリ・スリティ氏(チュニス国立音楽院ウード科教授)に師事、本格的にアラブ音楽を学ぶ。 93年のチュニジアでは、チュニス国営TV、メディナフェスティバルにてチュニジアの若手ウード演奏家モハメッド・ズィン・エル・アービディーン氏と共演。日本においては、アラブ・トルコ古典音楽を中心にソロ活動およびアラブ古典音楽団、自己のグループを主宰し、様々な演奏家、舞踊家、パフォーマーと共演。 これまでに大阪花博、浜松楽器博物館、琵琶湖芸術祭、京都建都1200年コンサート、奈良新薬師寺、戸隠五社奉納演奏、かなざわ史跡コンサート、大使館主催コンサート、国連大学、中東学会等でのコンサートで演奏を行う。またチュニジアより来日した女性楽団「エル・アズィフェット」との共演など、音楽を通した文化・国際交流も盛んに行っている。 最近では、シルクロードを音で旅する"東西琵琶物語"(ウード・リュート・中国琵琶・琵琶の共演)の企画にたずさわり、全国的にコンサートを展開している。 |
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【楽器豆知識】 ウード 西洋梨形の木胴の表面に響孔があり、フレットのない棹に曲頸をもつ撥弦楽器。調弦は4度を基本とする。ペルシアに起源し、7世紀にはすでに西アジアで使われていた。 10世紀以降アラブ音楽でより重要視され、古来多くの理論書がこの楽器をもとに音律論を展開した。おもに地中海、イタリア半島をへて12世紀以降南ヨーロッパ(スペイン)、東ヨーロッパで変形され用いられたが、中世以降のラウテやリュートはそのなかでも重要なものである。 またウードの祖バルバット(ペルシア)は中国、日本の琵琶の祖でもあるため、ウードと日本の琵琶は同源から発生した楽器ともいえる。 |
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【史跡案内】 心蓮社 心蓮社は、慶長17年(1612)に休誉露月上人により金沢塩屋町に開かれた名刹である。 寛永14年(1637)、三代藩主利常公より現在地に二千坪たらずの替地をたまわり、移転、移築したが、文化12年(1815)、大衆免石屋小路から出火した大火で類焼、堂宇は悉く灰尽に帰したと言われている。以後、本堂などは再建されたが、庭は江戸時代のままである。 寺宝には国の重要文化財「絹本著色阿弥陀三尊来迎図」、また芭蕉十哲の立花北枝、藩政改革の先駆者・寺島蔵人の墓などがある。市の名勝に指定される庭園は「めでた造り」と言われる遠州流庭園である。 |
【会場案内図】 [拡大] ![]() (金沢市山の上町4-11)
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(第126回かなざわ史跡コンサート プログラム、チラシより参照)
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