9/2/2018/SUN
フェルメール 光の王国展 2018、そごう美術館、横浜市西区
フェルメール作品の複製画展。いわば原寸大の画集。絵の具の立体感はないものの、世界各地に散らばっているフェルメール作品を一度にたくさん見られるのはうれしい。
室内を描いた作品はほとんど画面左に遠近法で窓を描き、右側に人物を描いている。
構図は厳密に直線で構成されている。この徹底したこだわりは何なのか。
フェルメールがもっとも多く使った色は青だったという。青の顔料であるウルトラマリンは当時、とても高価だったにもかかわらず惜しげもなく多用した。ここにもこだわりがある。
偏執的ともいえるこだわりに画家の美意識を感じた。
青は私の好きな色ではあるけど、フェルメールの青は私の好みと少し違う。フェルメールの青は藍に近い。私の青は緑に近い。
9/3/2018/MON
原田知世のシングル・レコード
週末を過ごした実家で原田知世のシングル・レコードを見つけた。「時をかける少女」と「愛情物語」。
原田知世を好きだったのは1983年、中学三年の夏。
翌年の夏には心変わりして、菊池桃子が一番になっていた。だから原田知世の「天国に一番近い島」以降のシングルは持っていない。
代わりに菊池桃子のデビューアルバム「Ocean Side」を買った。
9/4/2018/TUE
だるい
昨日は夕飯も食べず7時過ぎに寝た。寝つけないかと思い、さだまさし『私花集』を流していたらB面1曲目、「天文学者になればよかった」が始まる前に寝入っていた。
9時間も寝たから今朝の目覚めはよかった。ところが、会社に着いてからだんだんとだるくなってきた。
台風21号が近づいているので15時に退社指示が出て、いつもより2時間早く家についた。
何をするでもなく、ベッドの上で寝転んでいるうちにいつも帰宅する時間になった。
どうも調子がよくない。
今夜も早く寝るつもり。
9/6/2018/THU
引き続きだるい
今週は寝る前にすら本を読んでいない。
ずっとぬるま湯に浸かったようにほんやりしている。
いま22時。もう寝る。
9/19/2018/WED
生存率67%
いびきが気になるので睡眠時無呼吸症候群の簡易検査を受けてみた。
結果はD+。重症のおそれあり。
この病気は8年後の生存率が67%とという。実に三人に一人は亡くなる重病。
発症したのはいつか。うつが悪化した2010年頃とすると、今年でちょうど8年後。
ということは幸運なことに67%の側にいたことになる。
まだ本格的な治療を始めていないから、今日、33%の側に行ってもおかしくない。
この時間が、ほんとうに「終わりの始まり」になるかもしれない。
9/18/2018/TUE
おすすめのちくま文庫
9/19/2018/WED
うつ休み
昨日の夕方からどうしようもなく暗い気持ちになり、今日は会社を休みにしてしまった。
私がいなくても会社は何も困ることはない。ときどき何もすることがなくて、ぼんやりとパソコンの画面をみているだけの時間もあるくらい。
ほかの人が忙しくしているのに自分だけ手持ち無沙汰でいるのは辛い。みんな一緒に多忙ならまだそのほうがいい。
休みたくなるにはそれなりの理由がある。
朝、会社に連絡したあとベッドに戻ると、昨夜7時から9時間も寝ていたのにもかかわらずそのまま昼まで寝ていた。やはり疲れていたのだろう。連休は3日間連続で出かけたから。
午後になっても何かをする気にはなれず、ベッドに横たわったままぼんやりしていた。
こういう日がまだ数ヶ月に一度必要になる。
無職のときや光明の見えない就職活動をしていた時期に比べれば、毎日通う場所があって、しかも少ないながらもお金を稼いでいる現在は充実していると言わなければならない。
さくいん:うつ
9/20/2018/THU
復帰
社会復帰からほぼ2年。会社復帰には程遠い。もうできるともしようとも思ってないけど。
負けたのではない。
もうそういうGAMEからは降りたのだから。
9/21/2018/FRI
動揺
年金がもらえるようになったらすぐもらう。再雇用なんてしてもらわない。
70歳まで生きることができれば十分。
そこまでも、もたないかもしれない。
生存率67%のせいで動揺が続いている。
9/22/2018/SAT
認知の歪み
睡眠時無呼吸症候群(SAS)らしいという認識は、まさに「認知の歪み」。
重病に患った→生存率は8年で6割→もう発症から8年→もう死んでいてもおかしくない→明日死ぬかも
典型的な「過度の一般化」や「結論の飛躍」。
まずは精密検査を受けて、きちんとした治療を受けること。いま悩んでも仕方ない。
S先生にもっともな言葉で慰められ、励まされた。
SASの予防には減量も大事。体重が増える副作用のある薬を一つ減らしてもらった。
減薬は初めてなのでうれしい。
「寛解」に近づいているというポジティブな「認知の歪み」をもたらしてくれる。
さくいん:S先生
9/27/2018/THU
PCN
いまの仕事の前は営業職だった。仕事でいろいろあって病気になった。
今は顧客に会う営業もしていないし、社内で補助的な仕事しかしていない。
それでも会議で”PCN”という言葉を耳にしただけでげんなりした気持ちになる。
今日は疲れた。
9/29/2018/SAT
PCNとは
PCNとは"Product Change Notification"のこと。日本語では「製品変更届」。
部品メーカーがスマホやエアコンのような最終製品メーカーに納入する際に、契約として「仕様書」を取り交わす。そこには寸法から材料、製造工場などが記載されている。製造工程まで細かく記載されて規程されていることがある。
これを取り交わすことを「認定」されたという。納入できる部品として認定されてはじめて製品を納入することができ、商売が始まる。
同じモノを継続して製造することは案外難しい。コストダウンのために材料を変えたり、生産量を増やすために工場を追加することもある。
これらは製品に対する「変更」なので顧客である最終製品メーカーに届け出なければならない。届出だけでは済まない。新しい材料や工場で製造したものが最初に認定されたものと同じ性能であることを証明するデータも揃えなければならない。顧客の方も基幹部品ならばメーカー任せにはせず、自分たちでも認定作業をやり直すことがある。
これを顧客は嫌がる。認定には人もカネもかかるから。こういう場合どうするか。
一つは値下げの提案。安くするから新しい商品を再度認定してもらう。もう一つの方策は届出をせず黙っている。麻雀用語から「ダマテン」(黙って聴牌)などと呼ぶこともある。
「ダマテン」は楽だけれど、品質問題が発生したときに嘘がバレると最悪の場合、出入り禁止になることさえある。第一の方策は正攻法で正直な商いであるけれど、それだけ交渉は難しい。追加認定が終わるまでは現行品を確保しなければならないという困難もある。
PCNを顧客に伝えるときはいつも緊張する。会社の上層部が「ダマテン」を決めた時は、結局、問題が起きたときに苦労するのは営業なので、不安で気分が悪くなった。
こういうピンチをチャンスに変えられる人が営業職として成功して出世もするのだろう。
私は上手にできなかった。首尾よく行っても内心不安で心の疲労、ストレスがたまった。