銀行融資での資金調達・資金繰り支援。元銀行員で、銀行取引コンサルタント上田真一の公式サイト
借りるぞ 銀行融資!
銀行取引コンサルタントの秘策
 もう資金調達、資金繰りで悩まない!
銀行融資を上手に引き出す方法 教えます
プロフィール



メディア実績 20件突破
セミナー開催予定・実績

無料メールマガジン


 広告掲載(有料)

書籍


  価格 1,500円(税込み)
  単行本 283ページ
  出版社 ブックマン社
  発売日 2010年2月16日

銀行融資の基本知識
割引手形
手形貸付
当座貸越
証書貸付
支払承諾
代理貸付
借入申込書の書き方
銀行提出書類
銀行の貸出権限
担保・保証人
借入チェックポイント
 リ・スケジュール
資金繰り円滑化借換保証
ビジネスローン
信用保証協会の活用

財務分析入門
 貸借対照表の見方
 損益計算書の見方

銀行を取り巻く経営環境
 自己資本比率
 貸し渋り
 銀行の儲け方
 銀行の自己査定
 安全な銀行の見分け方

コンサルティング
 顧問契約
 単発コンサルティング
コンサルティング料金

その他メニュー
 相互リンク
各種お問い合わせ
 メールはこちらまで
  クリックすると、メールが立ち上がります。
 メールからご連絡ください。
 お問い合わせフォームへ
  電話 082-942-6002
 (月曜〜金曜 10時ー18時)
  FAX 082-942-6002
 (年中無休24時間受付)
特定商取引法
 トップページ>借りる前に知っておきたい、銀行融資5科目>割引手形
 借りる前に知っておきたい、銀行融資5科目

銀行では、資金使途により一年以内の短期貸出、一年超の長期貸出とに分けて融資し
ています。そして下図のように、融資科目により区分されているんです。

短期資金 割引手形、手形貸付、当座貸越
長期資金 証書貸付、支払承諾


ですから、一年以内の運転資金であれば、割引手形、手形貸付、当座貸越で対応しま
す。また、一年を超える期間の融資であれば、証書貸付、支払承諾で対応します。
 一応、当ページでは代理貸付を単独で説明していますが、支払承諾の中に含んで考
えて結構です。

 これらの銀行の勘定科目によって、融資が実行されてるわけです。
 ここでは、それぞれの勘定科目、融資形態によりどう違うのか?
を説明していきたいと思います。この5科目こそが銀行融資の基本なのです。



 割引手形

1.どんな融資か?

 売上(現金か手形のどちらかしかない)のうち受け取った手形を担保に、銀行で融資
を受ける形式をとる。
ただ経験上、この割引手形は、『融資を受ける』という意識が希薄な経営者、
経理担当者が多いので、認識を変える必要がある。

 なぜなら、割引手形を銀行に断られると『なぜだぁー?銀行は、けしからん!』と
担当者を攻め立て、挙句の果てに支店長や本部に言ってやる!とすごむ人がいる。
 すごんでみても結論は、くつがえることはまずないし、
印象が悪くなるだけ損なので、やめておくように!!


2.利息計算は?

  手形金額×金利×割引日数÷365日 で計算される。

  例えば、10,000,000円の手形で、振出日が3月1日、支払期日が5月31日の
手形を持っているとする。そして、融資実行予定日を4月1日とする。また、金利は3%と
する。
 すると、割引日数は、融資実行日4月1日〜支払期日5月31日の61日となる。
 これらを、算式にあてはめると・・・
 10,000,000円×3%×61日÷365日=50,137円 となる。
 また、この50,137円は、融資実行時に利息前取りとなるので、実際に融資される
金額は、10,000,000円から50,137円をひいた金額が指定口座に入金される。


3.極度枠とは?

 銀行は、通常割引手形を頻繁に依頼される取引先に対して、
極度枠(限度枠と考えてればいいでしょう。)を設定して、融資する形式をとります。
 この極度枠を設定する際にも、根拠となる計算式があるんですよ。
 その算式は・・・
  平均月商×手形比率×手形サイト

 一見、何だぁ〜?と思われる方も多いでしょう。
 まず、平均月商ですが、これは、年商÷12か月 で簡単にできすよね。
 次に、手形比率なんですが、少し説明します。
 通常、企業の売上は、この世の中に現金と手形の2つしかないのです。

 じゃあ、小切手や振込はどうなんだ?と思う人もいるかもしれません。しかし、手形以
外はすべて現金と考えるんですよ。
 そこで、売上の中にどのくらい手形でもらうものがあるかを示すのが、
手形比率なのです。

 最後に、手形サイトですが、利息計算で説明した振出日〜支払期日の期間を言いま
す。
 利息計算の説明で考えれば、振出日は3月1日、支払期日5月31日ですから、
3か月ということになります。

 じゃあ、基本がわかったところで、具体例で考えましょう。
 年商1億2000万、手形比率50%、手形サイト3か月の会社の極度枠は・・・
 算式にあてはめてみます。
 平均月商1,000万×手形比率50%×手形サイト3か月=1,500万
 となりますよね。
 この会社に対しては、1,500万の枠を作っておけば大丈夫ということになります。
  さらに、わかりやすくこの1,500万の枠の根拠を図を使って説明しましょう。

手形金額
振出日
支払期日
融資実行日
銀行割引残高
5,000,000
3/1
5/31
3/20
5,000,000
5,000,000
4/1
6/30
4/20
10,000,000
5,000,000
5/1
7/31
5/20
15,000,000
※5/31支払期日で3/20に割引した5,000,000の支払期日到来
10,000,000
5,000,000
6/1
8/30
6/20
15,000,000

 ただ、上記説明で注意してもらいたいことがあります。
 あくまで、前期決算時の売上、回収条件で計算しているため、今期に入って売上が増
加するとか、手形回収の増えたりという事態があるかと思います。
 その場合には、事前に『前期の数字はこうだが、今期は割引枠を増やして欲しい』
と銀行に相談しましょう。
 その時、気の利いた銀行員なら、『何か新たな手形回収先がありますか』と聞いてくる
はずです。


4.審査基準

@手形銘柄
 振出人に信用力があるかないかがポイントとなります。言い換えれば、振出人が支払
期日に決済できる能力があるかないかを審査します。

A買戻しができるか(財務基盤はしっかりしているか)
 もし、手形の振出人が支払期日が到来し、決済できずに不渡りを出してしまった場
合、 割引をした会社が、その不渡手形を買戻し(極端にいうと、弁償)
しなければならないのです。
その買戻す財務状態かどうかを審査しているんですよ。

 上記@Aの2点を銀行はみているのです。
 よく銀行員が「総合的に判断して今回は割引はできません」
(私はこう言ってました)とやんわりと断ることがあります。
これは、@Aいずれかの理由なのですが、言えないんですよー。

 例えば、@の理由ではっきり断ったとします。割引依頼した会社が振出人に
「おまえんとこの手形は銀行は割らないと言ったぞー、どうしてくれるんだー」
と言われた場合、銀行が振出人の信用を傷つけたとして、
守秘義務違反に問われかねないからです。

 もしも、銀行員が特に自分の会社の状態が悪いわけでもないのに、
断るということは、振出人に問題があるかもと考えてください。
 どうしてだ!?と必要以上に銀行を責め立てるのは、気持ちは理解しますが、
印象が悪くなるだけ損ということを覚えておきましょう。


5.振出人の信用調査

@振出人が割引依頼した銀行と取引がない場合
 帝国データバンク東京商工リサーチなどの信用調査会社のデータを取り寄せる
か、手形振出銀行へ直接『信用調査書』か電話にて聴取していますね。
 この時の電話ですが、銀行同士といえども、必ず一旦電話をきりかけ直します。
そうでないと、第三者にベラベラしゃべっては、守秘義務違反になりますからねぇ。

A振出人が割引依頼した銀行と取引がある場合
 取引のある支店の融資課へ状況確認をします。また、重ねて信用調査会社のデータ
も参考にしています。


6.手形の不備について

 いくら割引してもらいたいといっても、手形に不備があったら、割引してもらえません。
 以下に注意すべき箇所を書いておきます。

   ・印紙の金額はあっているか
   ・印紙に割印はしてあるか
   ・振出日は記入されているか(よくぬけてます!)
   ・支払期日は記入されているか
   ・受取人と第一裏書人は一致しているか
   ・手形金額を漢数字で書いてある場合、漢字が間違ってないか
    ⇒壱、弐、参、拾がになっていないか注意!!

 〈もしも、ぬけてる箇所があったら・・・〉
  手形・小切手法では、受け取った人が『白地補充権』をもっています。
  ですから、勝手に振出日などは受取人が記入してもかまいせん。
  ぬけてるのは、わかるけど、それでも不安な方は銀行員に聞いてから記入するとい
  いでしょう。  



 無料メールセミナー 6日間の「銀行取引基礎講座」 開催中!
 銀行取引の基礎が丸わかり!6日間の無料メールセミナーです。
 これから起業しようという人も、銀行からの反応がイマイチという経営者も、銀行員を
 「貸す気」にさせるポイントをわかりやすくお伝えしています。
 配信内容は以下の通りです。
1日目:銀行取引の目的を明確にしましょう
2日目:御社のメインバンクはどこですか?
3日目:銀行が求めている提出資料とは?
4日目:融資申込みはいつがいい?
5日目:銀行交渉は誰がするべきか?
6日目:銀行取引をしていく上で気をつけたいこと

氏名 ※
姓: 名:
E-Mail ※

※申込み後、当所のサービス、情報提供のためにメールを送信させていただく場合がございます。






戻る
戻る




当事務所の全てのサイトにつき、無断の転写・転載は厳にお断り致します。
中小企業の資金繰りを支援する〜上田経営コンサルティング事務所
〒730-0803広島市中区広瀬北町3−11 和光広瀬ビル 4階  電話兼FAX 082-942-6002