和歌山の民家
増田家住宅 | 国指定重要文化財 (昭和44年3月12日指定) 和歌山県岩出市曽屋173 建築年代/宝永3年(1706) 用途区分/農家(大庄屋) 指定範囲/主屋・長屋門 公開状況/非公開 日本で唯一大塔建築を残す根来寺の南方に所在する豪農屋敷である。当地は県北部を横断する紀ノ川の中流部に位置し周囲は肥沃な田園地帯である。当家はかつて駿河今川家の家臣で、主家滅亡後は地侍として当曽谷村に住み着き、藩政期においては代々山崎組の大庄屋を務めたという。屋敷正面に構える海鼠壁の長屋門は洗練された意匠で農家の表門としては明らかに異端である。また背後に控える主屋も県内最古の民家建築で、瓦葺の農家建築としては全国でも最初期の遺構とされている。 ▼個別解説ページへ(制作中) |
|
中筋家住宅 | 国指定重要文化財 (昭和49年2月5日指定) 和歌山県和歌山市禰宜148 建築年代/嘉永5年(1852) 用途区分/大庄屋 指定範囲/主屋・表門・御成門・北蔵・内蔵・長屋蔵 公開状況/公開 (3月〜11月の土日祝日) 和歌山市の東郊、紀の川南岸の平坦地に所在する大規模な大庄屋邸宅である。当家は江戸中期から大庄屋を務め、武士的待遇である「地士」をも拝命した由緒を持ち、その規模と重厚感は県内民家の中でも群を抜く。屋敷地は紀の川の氾濫原にあるため東・南に濠を廻らせ、若干の嵩上げしている。屋敷地の南側に桁行30mにも及ぶ長屋門を設け、その背後に前庭を挟んで本瓦葺きの重厚な主屋が建つ。主屋には20畳敷の大広間や「望山楼」と称する御三階、座敷庭の池泉に張り出す高欄付きの縁などを設えるなど、封建的な時代性を考えると破格とも云える造作となっている。 ▼個別解説ページへ(制作中) |
|
妹背家住宅 | 国指定重要文化財 (昭和44年3月12日指定) 国指定史跡 (昭和45年4月5日指定) 和歌山県紀の川市名手市場641 建築年代/享保3年(1718) 用途区分/地士頭・大庄屋・本陣 指定範囲/主屋・米蔵・南蔵 公開状況/公開 県北を東西に横断する紀の川中流域の名手市場に所在する大庄屋邸宅である。大和街道に面し、度々藩主が来駕したことから名手本陣とも呼称される。当家は中世の土豪の系譜を引き、紀伊八庄司の一つに挙げられた程の名家で、江戸時代に入って紀州藩が成立した際にも地士頭としての待遇を受けた。屋敷は前面に白壁の練塀を廻らせ表門を拓き、その背後に主屋を配置する邸宅型の形態をとる。主屋の背後に附属する座敷は非常に格式高く、建築年代を考慮すると破格の造作であったと思われる。 ▼個別解説ページへ(制作中) |
|
温山荘 | 国指定重要文化財 (平成22年6月29日指定) 和歌山県海南市船尾370 建築年代/大正4年 用途区分/実業家別邸 指定範囲/主屋・浜座敷・茶室 公開状況/公開 ▼個別解説ページへ(制作中) |
|
鈴木家住宅 | 国指定重要文化財 (昭和44年3月12日指定) 和歌山県有田郡金屋町中峯309 建築年代/天明5年(1785) 用途区分/農家 指定範囲/主屋 公開状況/非公開 温州蜜柑の産地として知られる有田町の東方に位置する金屋町の山中に所在する農家建築である。有田川の支流である五名谷川に西面する傾斜地の中腹に屋敷林と納屋で隠れるようにして建つ茅葺の主屋は棟を高く上げ、屋根に勾配を取る建前。これは台風銀座である当地域の瓦葺民家が風に対する備えとして棟高を低く抑える傾向とは反対に雨落ちを優先させた結果であろう。元禄5年以来の位牌があり、庄屋役を務めたという旧家ではあるが、主屋の規模は桁行6間、梁間5間の中規模なものである。 ▼個別解説ページへ(制作中) |
|
濱口家住宅 | 和歌山県指定文化財 (平成22年3月16日指定) 和歌山県有田郡広川町広字南市場1292-1 建築年代/宝永4年(1707) 用途区分/商家本宅(醤油醸造業) 指定範囲/本宅・本座敷・三階蔵・土蔵3棟・煉瓦塀4棟 公開状況/非公開 醤油発祥の地・湯浅町の南にある広村は江戸期に幾度も津波に見舞われたことで知られる。津波の到来を予想した庄屋・浜口梧陵が稲田に火を放って村民に避難を促したという逸話は海外の教科書にも掲載される程であるが、その広村には安政期に築かれた堤防が今も残り、その際に建つ当住宅は梧陵と共に堤防を築造したという積善の家である。梧陵家が西濱口を称するのに対し東濱口を名乗った当家は、近世初頭に千葉県銚子で醤油醸造を行い全国持丸長者鑑の上位に名を連ねる程の豪商であった。 ▼個別解説ページへ(制作中) |
|
桃井家住宅 | 岩出市指定文化財 (昭和42年1月20日指定) 和歌山県岩出市曽屋160 建築年代/宝暦4年(1754) 用途区分/大庄屋 指定範囲/主屋 公開状況/非公開 ▼個別解説ページへ(制作中) |
|
南丘家住宅 | 紀の川市指定文化財 和歌山県紀の川市粉河3310 建築年代/江戸末期 用途区分/餌差役(藩主鷹狩りの餌調達役) 指定範囲/主屋・離れ・蔵 公開状況/時々に公開 ▼個別解説ページへ(制作中) |
|
春林軒 | 紀の川市指定文化財 和歌山県紀の川市西野山419-4 建築年代/文化元年(1804)頃 用途区分/医師 指定範囲/ 公開状況/公開 【華岡青洲生家】 曼荼羅華の実を素にした全身麻酔薬の開発し、世界で初めて乳癌の除去手術に成功した医聖・華岡青洲の住居兼病院、医学校跡である。道の駅「青洲の里」の附属施設として公開されており、邸内には往古からの主屋と蔵の他、平成10年に発掘調査の結果に基づき復元された多くの附属建物群から成っている。 ▼個別解説ページへ(製作中) |
|
萱野家住宅 | 九度山町指定文化財 和歌山県伊都郡九度山町九度山1327 建築年代/明和2年(1765) 用途区分/里坊 指定範囲/ 公開状況/公開 ▼個別解説ページへ(制作中) |
|
井上家住宅 | 登録有形文化財 (平成8年12月20日登録) 和歌山県和歌山市北野620-1 建築年代/江戸時代末期・昭和16年移築 用途区分/農家(庄屋) 登録範囲/主屋 公開状況/非公開 昭和16年に和歌山市永穂から移築した庄屋住宅である。和歌山市北方の高台に移築されており、遠目からでも豪壮な建物であることが判る。予備知識無く、訪れた際は主屋と屋敷規模が不釣り合いなことに疑問を抱いたが、昭和期に移築されたと知り、納得である。 ▼個別解説ページへ(制作中) |
|
多田家住宅 | 登録有形文化財 (平成18年10月8日登録) 和歌山県和歌山市和歌浦中2-10-8 建築年代/明治初期 用途区分/商家 登録範囲/ 公開状況/非公開 |
|
和田家住宅 | 登録有形文化財 (平成19年7月31日登録) 和歌山県和歌山市和歌浦中1-2-20 建築年代/明治36年(1903) 用途区分/ 登録範囲/主屋・土蔵・塀 公開状況/非公開 ▼個別解説ページへ(制作中) |
|
梅本家住宅 | 登録有形文化財 (平成19年7月31日登録) 和歌山県和歌山市和歌浦中1-2-18 建築年代/大正2年(1913) 用途区分/ 登録範囲/主屋・土蔵・納屋及び車庫 公開状況/非公開 ▼個別解説ページへ(制作中) |
|
中筋家住宅 | 登録有形文化財 (平成10年12月11日登録) 和歌山県和歌山市禰宜316 建築年代/明治20年(1887) 用途区分/大庄屋分家 登録範囲/主屋・長屋門・西蔵・離れ座敷及び東蔵・便益棟 公開状況/非公開 国指定文化財の大庄屋・中筋家から安政年間に分家。本家の南西に屋敷を構える。長大な長屋門に連なる便益棟は聞き慣れない呼称であるが、便所・風呂・物置が一体と建物。 |
|
長多家住宅 | 登録有形文化財 (平成21年1月8日登録) 和歌山県和歌山市井ノ口119-2 建築年代/明治前期 用途区分/農家(庄屋) 登録範囲/主屋・土蔵・土塀・門長屋 公開状況/非公開 国指定重要文化財に指定される旧中筋家住宅から旧熊野古道沿いを少しばかり北へ進むと、田園の只中に桁行23mにも及ぶ長大な長屋門を構えて一際目を引く屋敷構えの農家が見えてくる。全体的に装飾的な要素は抑えられ簡素な造作ではあるが、紀州の青石と称される緑泥片岩を用いた石垣で屋敷地全体を嵩上げする様子は紀州に典型的な屋敷構えである。門内に掲げられた解説板によれば、元々は足利一族の武士であったが、天文2年(1533)に土着して帰農、以後は庄屋職を務めたとのことである。 ▼個別解説ページへ(制作中) |
|
岡家住宅 | 登録有形文化財 和歌山県伊都郡九度山町入郷字西上ノ山288-1 建築年代/明治4年(1871) 用途区分/農家 登録範囲/主屋・中門・門屋・部屋・西蔵及び米蔵 公開状況/非公開 |
|
初桜酒造 | 登録有形文化財 (平成18年8月3日登録 和歌山県伊都郡かつらぎ町中飯降85 建築年代/大正初期 用途区分/酒造業 登録範囲/主屋・仕込蔵・囲蔵 公開状況/非公開 ▼個別解説ページへ(制作中) |
|
小林家住宅 | 登録有形文化財 (平成16年2月17日登録) 和歌山県橋本市古佐田1-237 建築年代/江戸末期 用途区分/商家 登録範囲/主屋・土蔵 公開状況/非公開 |
|
前田家住宅 | 登録有形文化財 (平成16年7月23日登録) 和歌山県橋本市高野口町名倉392-1 建築年代/江戸後期 用途区分/薬種問屋・大庄屋 登録範囲/主屋・新書院・中書院・土蔵 公開状況/公開(日曜のみ) ▼個別解説ページへ(制作中) |
|
双青閣 | 登録有形文化財 (平成16年11月8日登録) 和歌山県海南市阪井字西青田806 建築年代/大正9年(1920)・昭和43年(1968)移築 用途区分/旧藩主別邸 登録範囲/主屋 公開状況/外観公開 ▼個別解説ページへ(製作中) |
|
栖原家住宅 | 登録有形文化財 (平成16年11月8日登録) 和歌山県有田郡湯浅町栖原913-1 建築年代/寛政9年(1797) 用途区分/漁業家・木材業・薪炭業 登録範囲/主屋・土塀・土蔵 公開状況/非公開 【栖原角兵衛屋敷】 代々、角兵衛を名乗った栖原家は、初代が房総の漁場を開拓、5代が蝦夷で漁場開拓、6代は樺太・宗谷間の定期航路を拓いたという漁業家である。 |
|
旧戸田家住宅 | 登録有形文化財 (平成28年11月29日登録) 和歌山県有田郡広川町広347 建築年代/大正後期 用途区分/製網業 登録範囲/主屋・隠居棟・大座敷棟・網工場・西蔵・東蔵 公開状況/非公開 ▼個別解説ページへ(制作中) |
|
佐竹家住宅 | 登録有形文化財 (平成27年3月26日登録) 和歌山県御坊市御坊103 建築年代/明治年間 用途区分/ 登録範囲/主屋・離れ 公開状況/非公開 ▼個別解説ページへ(制作中) |
|
伊藤家住宅 | 登録有形文化財 (平成27年3月26日登録) 和歌山県御坊市御坊33 建築年代/大正前期 用途区分/商家 登録範囲/主屋・離れ 公開状況/非公開 ▼個別解説ページへ(制作中) |
|
堀河屋 又兵衛家住宅 |
登録有形文化財 (平成26年10月7日登録) 和歌山県御坊市御坊85 建築年代/江戸後期 用途区分/林業家 登録範囲/主屋 公開状況/非公開 ▼個別解説ページへ(制作中) |