双青閣
Souseikaku



登録有形文化財 (平成16年11月8日登録)
和歌山県海南市阪井字西青田806
建築年代/大正9年(1920)・昭和43年(1968)移築
用途区分/旧藩主別邸
登録範囲/主屋
公開状況/外観公開

双青閣は灌漑用池として築造された亀池の浮島に建つ。
亀池は宝永7年(1710)に紀州藩の土木技術者として著名な井沢弥惣兵衛為永によって、僅か3ヶ月の工期で築造された溜池である。ちなみに弥惣兵衛は、紀州藩主であった徳川吉宗が8代将軍に就任したことから、幕府の役人に取り立てられ、埼玉県を流れる利根川と荒川を結ぶ見沼代用水の開削工事でも功を成した人物である。
一方、双青閣は和歌の浦に所在していた紀州藩の御殿屋敷の建物を移設したものとされているが、そもそも2階建の建物である点からして、かなり特異な要素を持つたてものであったことが窺える。