Kiss の特徴　その１　プログラムAE

プログラムAE（フルオート）ではストロボオンの状態ではシャッタースピードは最初1/90秒に固定されます。海の透明度や明るさにもよるのでしょうが、日本の暗い海では絞りはレンズの開放付近に設定されます。光の届きにくい深場などで絞りを開放まで開いても光量が足りない場合にはシャッタースピードが1/90秒から徐々に遅くなっていきますが、絞りは開放の状態なので極端なスローシャッターにはなりません。この点が後に出てくる絞り優先AEとの違いです。

マクロ撮影では十分な被写界深度がとれないため、特殊な場合を除きほとんど使い物になりませんが、ワイド撮影ではこのモードでもそこそこ撮れます。15mm フィッシュアイ や 20mmなどのF2.8クラスの明るいレンズであれば何ら問題ありませんが、ズームレンズなど暗いレンズの場合はほとんどが絞り開放になってしまいます。このモードでもスナップ写真には十分ですが、フォトコン狙いの力作を撮るには無理があります。カメラやハウジングの使い方になれないうちはこのモードでよいと思いますが、撮影者の意図を反映した写真は撮れないので慣れれば次へステップアップしたほうが良いと思います。

キッスの場合他のモードにもいえるのですが、すべてバックの調光を基本に設定されるようで、光量が足りない場合ストロボの発光を強くするような設定にはなりません。