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その2 絞り優先オート


ニコンのユーザーでは絞り優先オートを使っている人も多いと思いますが、キッスではこのモードは使えないケースが多々あります。浅瀬の自然光撮影あるいは被写体へのアクセントに軽くストロボを当ててやるような場合は良いのですが、バックが暗いとシャッタースピードが遅くなるように設定されます。シャッタースピードの低速側は30秒までなのでとんでもなく遅いスピードになることもあります。ファインダーが真っ暗になったままになるので、カメラが壊れたのではないかと思ってしまうくらいです。同然できあがった写真はブレブレです。マクロ撮影の場合ではスローシャッターは必発なのでまず使えません。

舘石昭さんや水中造形の記事で初心者に絞り優先オートを勧めていますが、これはニコンのカメラが前提です。ニコンの場合シャッタースピードが1/90〜1/60くらいまでしか遅くならないのでバックが露光不足になることはありますが手ぶれの心配はいらないのです。このあたりのことはマリンフォトの2002年1月号の「水中でどっちがつかいやすい?NIKON U vs. EOS Kiss III 」という記事に書かれています。ここでも絞り優先オートでのEOS Kissのスローシャッターが指摘されています。

この記事によるとニコンUではシャッタースピードが1/90秒に固定されるため手ブレを起こさないですむとあります。なるほどやっぱりニコンがいいのかと納得しそうになりますが、チョット待った。それならf8オートとマニュアルでのf8、1/90とはどこが違うのでしょうか?これで露出不足なら撮影者は絞りの変更を余儀なくされるわけですから、Nikon U の場合は絞り優先オートはマニュアル撮影と同じといえるでしょう。結局どっちも水中では絞り優先オートはいらないということになります。しかし、ニコンの上級機種のF100やF4ではシンクロ速度が1/250秒なので2絞り分くらいカメラ側で調節できます。これだと絞り優先オートを使う意味があるでしょう。したがって、絞り優先オートが使えるのは上位機種だけということです。

値段の安いカメラなので出来ないことをとやかくいっても仕方はありません。でも実際に、私はワイド撮影では絞り優先オートを使っています。なぜならキッスではマニュアルモードでは露出補正が出来ないからです。10mより浅い場所ならば絞り優先オートでもほとんどスローシヤッターになることはありません。逆にストロボ撮影では1/90秒までしかシヤッタースピードが使えないため、あまり明るいとf8オートでは露出オーバーになってしまうこともしばしばです。中層でシャッター半押ししてシャッタースピードが1/90で点滅している場合にはオーバーなのでもう半絞りから1絞り絞ってやります。シャッタースピードが1/60となるくらいの絞りで設定してやれば大きなミスはなくなります。必要に応じてマイナス0.5〜1くらい補正してやります。


AV

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