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雄阿寒岳  新ハイキング社選 300名山

2016年07月23日 天曇り&ガスの捲く空を見つつ出発。山頂は晴れ、雲海を望む。

4:10宿発 途中コンビニで朝食 4:33発
  阿寒湖温泉街を東進。街のはずれにある駐車場から国道240号に出て脇の歩道を歩く。
途中に5:04「滝口まで2.8km地点」の看板。ここからしばらくまっすぐな道。北海道らしい。
5:35滝口入口着。その下手側にある滝見橋まで足を伸ばすが、さて滝はいずこ?? 上流側が舐め滝状ではあるが。

                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可

左:5:05滝口まで2.8km地点  中:5:35滝口入口  右:5:42滝見橋から上流を見る

5:49滝口入口に戻り、周回バスは12:05とある。その先の駐車場に2−3台駐車。夫婦連れが準備中。
登山届けを出して、5:58登山口発。生暖かい風のながれる阿寒湖畔を進む。
太郎湖への水門の手前で振り返ると、登山ポスト脇にあった水門が見えた。

                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:5:56登山ポスト近くの看板  中:6:06太郎湖への水門   右:6:07水門から登山ポスト脇水門(最左端)方向  

阿寒湖の水は登山ポスト脇を流れる小さめの川と、いったん太郎池に落ち、それから滝見橋に流れる大きめの川(両川は滝見橋上流で合流する)の2河川があるよう。

登山ルートは、上写真中の大きめの水門上を渡り、右手に折れて川の流れに沿って下り、太郎湖の縁に出て、右回りに1/5周して、こんどは、次郎湖に向かって左手にルートを登る。

そうして、次郎湖の水面から20−30mの高見につくと、そこには雄阿寒岳登山口0合目。左手下方に次郎湖が見え、下る道もある。
なぜここが0合目かは判らず。10分ほど休憩。6:26−35。途中の看板に「倒木有り&迂回路有り」のお知らせも。
樹林の中の最初やや急〜のち緩やかな道を登り、6:49−1合目通過、樹林帯の緩やかな道を進む。

                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:6:26登山口0合目   中:6:49同1合目  右:6:53 1合目近くの登山道

結構急になった坂を登って、道はUターンし、倒木地は、2-3分迂回路を進み、10m先の登山道に戻り、緩くなった道上にある7:19−2合目を通過する。
さらに傾斜が緩やかになり、大きめの岩の下が空洞になっている場所を横目に見つつ、いったん小谷を下って登り始めにはシャクナゲが1本。

                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:7:19 2合目、左方向は山頂方向   中左&右:7:31さるなし?の花   右:7:38ハクサンシャクナゲ

やがて7:48−3合目を通過するとだんだんと急になり、木の根っこが露出する「足下注意」の道となる。見とおしもきかない道を淡々と登る。
所々気休めのイベント:8:04ギンリョウソウが出ていたりする。

                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:7:48 3合目    中:8:01根っこの急登    右:8:04ギンリョウソウ 

8:21と、8:37樹間に見晴らし。昨日の阿寒富士が見えたりするとしばし足が止まってしまう。3合目から250m登った地点に4合目(推定で8:25頃)があったはずだが気がつかず。

                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:8:25雲に浮かぶ雌阿寒岳   中:8:43 マイマイカブリ?    右:8:45コメツツジ

同じく150m登った5合目(=1190m付近)の見晴らしには8:47着。
5合目と言っても8合目当たりに相当する高さ。ここまで740mを登り、山頂まであと180m差。
ここでしばし休憩。昨日の阿寒富士を眺める。その南側に雲海が広がるのは確認できたが、その大きさは山頂で驚愕に変わる。

                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:8:47雌阿寒岳方向      中:同拡大 雲に浮かぶの図    右:阿寒富士拡大  

5合目には、花がいくつか。ショウマの仲間(ヤマブキショウマ?)・シモツケソウ等々。
9:10発、1分もたたないうちに、久しぶりのリネンソウ、当然しばし撮影タイム。

                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:9:08ショウマの仲間    中:9:08シモツケソウ(エゾマル)   右:9:12リネンソウ  

4-5分むと左手上方にスカイライン。結構平坦に見えるのだが、地図で確認すると、ここより120m高い1300mの稜線。この向こうに目的の山頂があろうとは・・。
体感的には、水平&緩やかな下り坂を進み、足下の花を眺めつつ登り返して山頂の真西方向当たりにつく。

                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:9:17 稜線を見上げる    中:9:23ハイオトギリ?   右:9:24 さんかよう??それとも?  


眺めの良い位置に着く。阿寒湖がほぼ見渡せるが、この時間、雄阿寒岳の中腹にはガスがまとわりついているらしく、手前の湖面は見えない。
左手側には昨日歩いたスキーゲレンデが膨れた三角形の形をしており、そこから剣が峰〜雌阿寒までが懐かしく思えたりする・・(昨日の話=すごい老化現象)。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
9:30 左手に雌阿寒岳、中央〜右は阿寒湖の眺め   

阿寒湖温泉街はよく見え、拡大すると昨日早朝にその前を通過したカムイコタンの建物群が見えたりする。
9:33−6合目。1200m付近。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:9:31阿寒湖温泉西部分の拡大
  画面中央の(ホテル:あかん湖鶴雅ウイングス)の直左にアイヌコタン(赤→):オンネチセ(黄→)の三角屋根。
中:パンフレットの拡大 茶色の部分がアイヌコタンで、その最左端にオンネチセ、赤矢印はフクロウ?。
右:7/22朝の入口からの風景 中央最奥の門の向こうに三角屋根のオンネチセ、赤矢印はフクロウ?。

盛りを過ぎたチドリの花や、訳の判らない丸い葉っぱ(虫こぶ?)を見つつ7合目通過。

  9:45−7合目 小灌木帯の上に出て、回りの見晴らしが良くなったところでザレ道登り。
振り返ると雌阿寒岳の南は雲海の下だが、北は晴れている。この南の雲海は、山頂に着いてもそのまま存在。

                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:9:49見晴らしから振り返る  右:同左の右手方向 歩いてきた道を振り返る向 

9:56−8合目着。その昔、気象観測所のあった場所とのこと。頭の上はピーカン。右も左もピーカン。
ただ、南〜南西の眼下は雲一色。つまり、この山頂だけ雲の上。前方に雄阿寒岳の山頂らしきが見える。
稜線沿いに進むかと思いきや、道は20m下り、10m登り、20m下る。降りきった所は火口跡らしき凹みと、そそり立つトンガリボウシの岩(マグマのかたまったものかしらん)が有ったり。
10:05−9合目、ガイドブックには、ここから眼下に兄弟沼が見えるはずだが相変わらずの雲の下。

                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:9:56八合目 観測所の遺構   中:同、山頂が見える   右:10:06 9合目から南方向の雲海

8合目からこのあたりは高山植物のある領域。ゆっくり目に登り、10:15山頂着。

                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:9:59タルマイソウ 左中:10:09ハナニガナ? 中:コケモモ 中右:イワウメ 右:10:28イワギキョウ

山頂には、1−2合目当たりで追い抜かれた夫婦連れがのんびり。少々話したのち、山頂から眺められるパンケトーを撮る。
ペンケトーは樹木の影で全体が見えなかったが、山頂のヤブををゴソゴソ漕いで池全体を収める。

周りを見渡すに、南方〜北東側は雲海の眺め。北〜南西は眼下に雲が無く、快適に見わたせる。
残念ながら阿寒湖は山頂西方の1355mピークによって隠されていて最北端あたりのところしか見えない。5分後、くだんの夫婦連れが下山開始。
山頂を去りがたく、登山口12:05発のバス時刻をパスしてしばし座り込む。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:10:17二等三角点 中:10:18ペンケトー 右:パンケトー  

そのうち、パンケトーの向こう(=北東方向)に斜里岳が薄ぼんやり眺められるようになってきた。
山頂に到着した中標津在住の方は「今日どうしようかと思ったが来て良かった。2ヶ月ぶりの晴れ。」とか
近隣(釧路?)の方からも同様の意見が飛び交う。
どうも道東の夏は、晴れは期待できなさそうな話が続く。今年だけかいつもそうなのかは??・・・・
このご意見(=曇り空)は、翌日も東北海道を抜ける昼まで続き、改めて実感する。


                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:10:40:中写真の左側の雲の下:屈斜路湖の外輪山・藻琴山1000m 約23−24km先 
中:10:46パンケトーの向こうに見える山は?   右:中写真の画面中央やや右:斜里岳1547m 約55km先  

山頂にいること30分の10:50 重くなった腰をようやく上げ、下山開始。

11:02−9合目の鞍部から見る南方は一面曇り。兄弟沼はやはり見えず。
11:17−8合目通過。
すれ違った2人連れが、「ルートが変わっている。昔はもっと細い道だった」・・・とのこと。
11:19 7-8合目に帰り着くと、登りの時には雄阿寒岳にまとわりついていた雲がとれ、「くっきり阿寒湖」になっている。ピンぼけで写真をGETする。

雌阿寒岳〜雄阿寒岳の南には雲が満ち、その北側は晴れている。
山頂で見たのは、屈斜路湖との分水嶺沿いに、西の阿寒湖側は晴れ、東の斜路湖側は雲海で、斜里岳まで続いていた。
どうもこの付近が「晴れ−曇り」の境目であることがうかがえる。

10:27−30、エゾマルバシモツケソウの咲くエリアには虫や蝶が食事中。

                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:11:10ギンボシヒョウモンとクロルリハナカミキリ?   中:11:24ハナムグリ   右:11:28コヒオドシ

この先ほぼノンストップでひたすら下り、13:00ごろ、2合目を過ぎた当たりで倒木場。
帰りは迂回路を通らず、倒木をくぐると10秒ほどで通過してしまった。

13:42ようやく登山口に下山。見上げると朝は白一色だった山頂方向が見える。 
くだんの夫婦連れがのんびりと散策中。30分以上前に着いたがいい景色なのでしばし留まっているとのこと。バスの時間が気になる身としては何ともうらやましい限り。

                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:13:00倒木 下をくぐれそうだったので通過 右:13:43登山口から見上げる雄阿寒岳(山頂はみえない)

13:50登山口出発。まっすぐな国道は日差しが強く熱い。
道路の左手には木陰が多いが、残念ながら歩道がない。木陰に入るとスピードを緩め涼む。
路肩の花を撮りつつ。

                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:ホザキマンテマ(帰化植物)    右:ハマフウロ?エゾフウロ?

14:30過ぎ、温泉街に戻り、郵便局で軍資金を調達。観光案内所で摩周湖行きのバス時刻を聞くもちょうど出た頃。持参した時刻表4月号には記載の無い臨時バスがあるようだ。
14:50宿に帰着。
15:00発。預けてあった重い荷物を担ぎ、ゆっくり目でバスターミナルに向かう。
表通りを避け、裏道を抜け、15:11消防署前に出て、15:22バスターミナル着。
バス停でビールで一休み。ここからながめる雄阿寒もいい感じだが、ほぼすべてピンぼけ&カメラブレで・・

   16:00発のバスで、釧路に向け出発。乗客は15人程度。往時より少なめ。
バスは阿寒湖を離れて平地に降りてゆくと、曇天の下。くすんだ色の眺めを見つつ、ひたすら走るバスに揺られる。
17:55釧路バスタ−ミナル着。
少々雨がぱらつく中、徒歩5分で今宵の宿。たまった洗濯物を洗い、部屋いっぱいに干して、汗を流し、宿併設の騒がしい飲み屋で夕食。明日の宿を決め、ゆっくり目で就寝。


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