2016年07月22日 天気 午前中ガス・中腹〜山頂は晴れたりガスったり 左6:12今宵の宿 中:6:13アイヌコタンの入り口 右: 6:18 国道240号を横切る
スキー場への舗装道を進むと、左右の藪にウバユリが林立。アオサギが飛び立った養魚場を過ぎ、少し登って行くと6:40スキー場ゲレンデロッジ近くの登山口。 此処には登山ポストがある。台帳を見ると、そのほとんどは白湯山展望台までだが、台湾・中国籍もちらほら。 ゲレンデを登るが途中で道をロスト。それでもゲレンデの左手よりを登って行くと案内看板が現れる。7:06登山口。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 左:6:40スキーロッジ近くの登山ポスト 中:6:51ゲレンデ途中から振り返る阿寒湖 右: 7:05スキー場登山口
水平になったり、登ったりくだったりしながら進むと、7:24ボッケの1つめが現れ、7:31ボッケの2つめ。 7:36ボッケの3つめ:ここは、直径50cmほどのドロドロの土から、ボコン、ボゴン、と泥が跳ね上がる音と、蒸気がゴー、ゴーと音を立てていて、湯気がわき上がる。 ここにはぜんぶで5つあるとのことだが、あとは帰りに・・・・(時間不足で、結局見れず仕舞い)。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 左:7:19ボッケの案内:危険なのでルート変更(巻き道の案内) 中:7:24 1つめ 右: 7:31 3つめ
急になった道をしばし登ると、ようやく7:46展望台着。7:47発。 しかし、霧が発生しているゾーンに入ったためか、湖の近くのためか、霧がいっこうに晴れない。今日は晴れのはずなのだが。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 左:7:43上を見ると構造物がある 中:7:45近くから 右: 7:46展望台の案内標識
木製回廊の歩道を数100m進むと終点。露が着いた草を避けつつ・・・。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 左:7:48展望台から木製回廊 中:7:56朝露 右: 7:57アサツユ
露道を下ると林道に出る。道は下り坂になり、8:08林道分岐。ゆるやかに道は下り、8:31登山口駐車場着、8:40発。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:8:08林道の分岐点 左手の道(展望台方向)を下ってきた。
中:8:29登山口駐車場の分岐点 左手は下ってきた林道。右手の道は登山道。登山ポスト有り 右:8:31登山道 拡大図 カウンターも有り。「火山に関する注意事項」もあり。 ここから宿まで林道経由だと6km?。来た道を戻ると1.5H。どっこいどっこいか。 登山ポストから800m先にある登山口に8:58着。ここから、9:12−1合目、9:20−2合目までは緩やかな樹林帯の登りだが、そのさきはすこし傾斜がある。 所々シャクナゲが咲いているが、盛りを過ぎていてめぼしいのはない。 そのうち、花の咲いた笹がハイマツの下草として有る道を進む。来年はこのあたりの笹は壊滅して歩きやすくなっていることだろう。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 左:8:58登山口=0合目 中:9:20 2合目 右:9:40ハイマツ帯の登山道3-4合目間
9:43−4合目右手にボッケらしきが見える。 ハイマツのトンネル、広場を過ぎ9:51−見晴らしにでる。前方に鋭利な三角形の剣が峰が現れる。が、土が硬いのか足跡が不明瞭に。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 左:9:43 1042m峰の中腹に有るボッケ(970m地点) 中:9:43−4合目標識 右: 9:51見晴らし場
左手の高見の方向に禿げた地点が続いていたので、こちらにル−トをとるが、草むら&樹林帯に突き当たってしまう。その先にはふみあとが皆無に。 やむなくもと来た道を下り、左手にあった踏み跡を下ると正規道に合流。本来のルートは、今まで登ってきた来た道なりに(やや登り気味にトラバースしつつ左手に緩く曲がる感じで)進んでいた。 その後、そのトラバース道を進み 9:57−5合目着。標識を見て一休み10:05発 道はトラバース道から右手に折れ、正面に見え始めた剣が峰の左手斜面をトラバースする事になる。10:18−6合目あたりで、初めて阿寒湖が見えるようになった。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 左:9:57 5合目の標識 中:9:57 5合目からの剣が峰 右:10:16 6合目近くからの阿寒湖
ハイマツの被さる塹壕状の登山道を進み、6合目の標識を過ぎ、さらに登ると、シモツケソウやイソツツジなど花が多くなる。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 左:10:31エゾノマルバシモツケソウ 中:10:31 イワブクロのつぼみ 右: 10:34エゾイソツツジ
10:39−7合目近くで樹林帯を抜ける。左手の稜線から阿寒富士が顔を出す。ガスが舞ったり晴れたりと期待が持てる一瞬だったが・・。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 左:10:39 7合目標識 右:10:41 ガスの晴れた阿寒富士を確認
足元にメアカンフスマらしき花が見られるようになった。阿寒湖の観光案内所で貰った「雌阿寒岳登山ガイド」には、6枚花弁(おしべ10本?に見える)の写真が有ったので、足元を探すと1輪だけあった。しかし、その他の花は5枚花弁。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 左:10:42−49 6枚花弁(おしべ12本)&5枚花弁のメアカンフスマ
中:10:44エゾノマルバシモツケソウ+コヒオドシ 右:10:47ガンコウラン 8合目手前で後続の方に追い越される。前方には雌阿寒岳と阿寒富士が見える。正面の稜線を登り詰めれば8号目だ。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 左&中:10:51 左から阿寒富士、雌阿寒岳、稜線に続く登山道 右:10:52ヒメイワタデ
10:56−8合目は、中マチネシリ火口の外輪山に相当する稜線にあり、山頂まで1.5kmとある。 稜線の向こう(西側)はガスが舞っていてはっきりしないが、雌阿寒岳方向はくっきり。 この先、山頂を見ながらのはげ山(外輪山)歩きが続く。 20分ほど進んで振り返ると、8号目の標識の10−20m向こう(剣が峰方向)には気象観測用の構造物が見える。 剣が峰の右には雄阿寒岳が半分だけ雲間に見えてきた。 11:09頃 9合目らしき柱を見る。標識はなく柱のみ。先ほどまでガスでよく見えなかった西側は大きなカルデラを形成しているのが見え、歩いてきた稜線が判る。 剣が峰の右には雄阿寒岳がチラっと見える。約5分登ると、「火口から500m」の注意標識が現れる。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 左:10:46稜線上の8合目標識 中:11:09後ろを振り返る 右:11:14、火口まで500m標識
11:24稜線分岐着 コヒオドシ蝶らしきが休んでいるのを追いかける。そうして山頂11:34着。 北側の中マチネシリ火口とカルデラ&外輪山の様子がわかり、ガス間にその火口から噴煙が上がっているのが見える。ただ、雄阿寒岳は厚い雲に隠れる。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 左:11:24稜線分岐 左中:11:26 蝶々 右中:11:34山頂標識 右:11:34中マチネシリ火口
南に目をやると、ポンマチネシリ火口の全貌が見える。東側には、旧火口の噴煙が豪勢に上がっている。登山ポストにおいてあったパンフレット「火山に関する注意事項:釧路市阿寒町行政センター作成」によると、96−1火口(活動が活発な火口)とある。その奥には本日の目的地:阿寒富士がみえるが、ややガスっている。旧火口の手前には緑色した丸い池「青沼」がある。 さらに西にはゴウゴウと音を立てている赤沼火口の噴煙がみえるが、噴煙が出ているのは底ではなく、火口壁の中腹あたりに噴煙口がある。 その火口から噴煙が下の赤沼に向けて流れ落ちている。かと思いきや今度は上に流れたり、真横に噴き出したりと風向きによってぐるぐる変わる忙しさ。ただ、赤沼そのものは山頂付近からは眺められずじまい。 パンフレットによるとこの3っつを併せて「ポンマチネシリ(=雌阿寒岳)火口」としている。 では新火口は?・・・赤沼火口の西300mの雌阿寒岳稜線上にできた火口だが、稜線の向こう側なので見ることができない。いまはおとなしそう。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 左:11:43旧火口と阿寒富士 中:11:45 青沼 右:11:46上方に噴煙が上がっているときの赤沼火口。
11:46山頂発 約7−8分下った所でストックを忘れたのに気がつき山頂まで引き返す。ロスタイム15分。 旧火口の噴煙を浴びつつ、滑りやすいザレ道を急ぎ足で下り、12:12阿寒富士分岐点(八合目)着。およそ1300m地点。 コマクサやタルマイソウの咲くザレ道を下り、12:22阿寒富士分岐(ケルン)着。およそ1256m地点。ここで、右足小指&薬指の潰れた豆の手当&えさ補給中、2人連れに先を行かれる。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 左:12:12阿寒富士分岐点(八合目) 左中:12:15くたびれた花 右中:12:19阿寒富士近望 右:12:22阿寒富士分岐(ケルン)
12:35発、標高差約220mの阿寒富士の登りは砂山登り。とにかく歩きにくい。小幅に、たまにはステップを切りつつ。おおよそ30分後ちょっとした岩陰に着くと、傾斜が緩くなり、砂地から岩の上に変わり、歩きやすくなる。 13:07阿寒富士着。山頂は1等點、雌阿寒岳は半分ガスで覆われて眺めが悪い。そういえば今日は雌阿寒岳の西半分はガスの中。オンネトーは結局眺められず。阿寒富士は、東半分が崩れていて、眼下に荒々しい地形が眺められる。写真撮り中に1名が上がってきた。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 左:13:07阿寒富士 一等三角点本点No.42 中:雌阿寒岳を眺める 右:13:09 富士の東斜面
南方向に別のピークが見えるので、少々遠征。2分後についたピークからは、山頂でたむろする3人が見え、東方向には別のピーク(南岳1217m)が見える。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 左:13:09南方向のピーク 中:13:11阿寒富士山頂を振り返る 右:13:11東方向の南岳
帰路、足下の3題。いずれも盛りを過ぎてはいるが山頂の花々。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 左:13:12 メアカンキンバイ 中:13:12 メアカンフスマ 右:13:12 コマクサ
13:20頃、山頂発。砂山故下りはスピードが出る。当然膝にも来る。先行2名はもう阿寒富士分岐(ケルン)付近、もう1名は下り道半ばあたり。 1人はオンネトー、2人は雌阿寒岳温泉登山口へ。オンネトー回りだと時間がかかるとのことで、雌阿寒岳山頂経由。そのうちの一人と前後して登る。 13:32阿寒富士分岐点(ケルン)発。稜線分岐まで標高差約200m、13:43阿寒富士分岐点(八合目)を通過、難関は旧火口の噴煙。西風が強く、登山道に煙が直接降り注ぐ最中。滑りやすい登りを、たまには息を止めたり、亜硫酸ガスを吸ったりしつつの数分・・・結構つらい。 ようやく噴煙を抜け、深呼吸できるところからポンマチネシリ火口全体を眺められる所まで上がってきた。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 左:13:25阿寒富士から4−5分下ったところからの俯瞰。先行3人が見える 右:13:56火口の全体
13:58稜線分岐着 阿寒湖・剣が峰が見える。ここから宿まで4時間。18時着か。宿に電話して「遅くなる」と連絡。 これからほぼノンストップで下る。 14:09−9合目通過、 14:26−8合目通過、 14:33−7合目通過、 14:44−6合目通過 6号目の手前で、一瞬ガスが晴れ、雄阿寒岳が見えたが数十秒で隠れる。撮影が間に合わず。 14:52−5合目 5分休み 、 15:07−4合目通過、 3−4合目の中間近くで、樹間に雄阿寒のてっぺんだけを眺める。朝はガスで気がつかなかった(のか、背中側だったのでふりむかなかっったのか)・・・さて。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 左:13:58稜線分岐から阿寒湖・剣が峰方向 中:14:40 6合目付近 右:15-:12 3−4合目の中間
15:17−3合目通過 2合目見逃して記録漏れ 15:32−1合目通過 15:42−0合目登山口 通過 15:47−400m 通過 15:52−800m=登山口駐車場、18分休み。水ぶくれの手当&えさ補給 16:10発 ここから林道をさかのぼり、16:37−1.5km分岐通過、16:46頃林道終点から山道に入り、 16:54展望台着。しかし、周りはガスで朝と同じ白一色。16:55発。 17:30スキー場ゲレンデにでる。湖は見えるが、その上は一面の雲。17:40ゲレンデロッジ前登山口。下山届記入。 脇目も振らず車道歩きし、17:59ようやく宿着 結構急ぎ足で下ったので足が棒に。ざっと入浴後、まめの手当てをして、今宵の酒をコンビニに求め、19時から遅番グループの夕食。 天ぷらがうまい。1泊夕食で5550円也にしてはなかなか。ほっけもいい味だし・・。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 左:17:32ゲレンデからの阿寒湖 右: 19:25夕食
明日の予定を確認し、また荷物を預かってもらうことに。 朝4時発12:30帰着、12:55発のバスで釧路へと計画したのだが・・・。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 左:稜線分岐付近で撮影した6花弁と5花弁のメアカンフスマ。 右:7合目付近で撮影した6花弁
メアカンフスマは、花弁が5枚で、おしべの本数は長短5対の10本。花弁の付け根と、長いおしべの付け根が重なる。 稜線付近の6花弁花&5花弁花は、共におしべ10本。6花弁は花弁とおしべのつけねがずれている所があったりする。 一方、7合目近くの6花弁は、おしべ12本。花弁とおしべのつけねは見える範囲で重なっている。はてさて、観光協会のパンフレットはどちらが良いのやら・・・。
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