♪先の分かんない館内あんなーい。
(JAS○AC未許可)
※最近、舞台(ライヴ、芝居問わず)行く度にこの曲がわたしの頭の中でエンドレスリピート状態。
今まで、大劇場って毛嫌いしておりました。
初めて行った高校のとき、C席3,000円で舞台をやたら遠くに感じて以来。
まあ、そういう不満解消のためにオペラグラスというものがあるんでしょうが、ライヴに来た以上、おのれのまなこで見なきゃつまんなーい!
というヘンなこだわり(?)があるため、使用したことはございません。
そんな大劇場へ、こないだ行って参りましたよ。
場所は明治座、お題目は「さくら」。
去年のNHK朝ドラですが、わたし、たまに見てた母から聞いた簡単なあらすじしか知りません。
そんな程度の知識で得た感想が、
「周りの人が、主人公・さくらに甘すぎ」
(これは「さくら」に限らず朝ドラ特有の問題か……)
「なんか後半わけ分かんなかった」
とかしかなかったんですが、
いやぁ、面白かったです。
朝ドラ版のその後、という設定なんですが、2時間強の中に、さくらと桂木先生(さくらの相手役ですね)の仕事等の個々の展望、ふたりの恋愛の進展、(あと下宿先の沼田屋のすったもんだ)がすっきりおさまっていて、楽しめました。
朝ドラ版もこんなにすっきりしてたらよかったのに……とは、今更言うめえ。
でも続編って、たいてい失敗するじゃないですか。
「わたしの青空2002」なんて、いっそやらなきゃよかったのに状態ですよ。
(ここでは理由はただ一言、「菊川怜」と述べておくにとどめておきたい)
でもこの舞台版って、これがあったおかげで、本編のまどろっこしさも解消するような存在になっているんですよね。
朝ドラ版の視聴者が全員見れるわけじゃない場での続編だったのが悔やまれますがね。
でもそのうち教育TVでやってくれるよ。いつか。
ってわたしは誰に言っているのでしょう?
で、今回のわたしの大劇場の感想。
ぶっちゃけ、「カネ出せば満足できるんだ」ってことでした。
やっぱS席10,000円は違うね!(イタイけど)
セットも、沼田屋まるまる一軒造っちゃって、すごい精巧だったし。
劇場自体立派だし、全体に「カネかかってんなあ」って印象でした。
(作品としてはとても大衆向け。具体的に言うと、笑いがベタ)
ていうか、商業演劇ってどこもこんなもんなの?
普段、芝居つったら小劇場なんで、よく知らないんですが。
昔、人に連れてってもらった歌舞伎や文楽にとっても状況が似てる。
1.舞台に花道まである。
2.2回以上の休憩をはさみ、観客はその間に食事をする。
3.当然、1回の公演自体が長い。
4.そしてロビーにはいろんな売店が揃い踏み。
歌舞伎行ったとき、「観劇って、昔の人にとって、わたしたちがディズニー行くのと同じくらいの、1日まるまる費やすイベントだったんだなあ」と、しみじみ思ったんですが、今回もまさにそれ。
わたしにとって、芝居見に行くといったら、劇場での目的はあくまで芝居。
飲食・ショッピングは劇場を出てから。
って感覚だったんで、なんでも揃うテーマパーク的な劇場は、なんか不思議。
これって日本特有なの?
外国もこんなもん?
ちなみに「館内案内」は、売店の商品紹介ばかりでした。
商業演劇、ってこういうこと??(違……多分)
あ、高野志穂ちゃんすっげーかわいかったです。
眼福ってカンジ。
小澤征悦さんとともに、初々しくて、とても爽やかでした。
いやあ、芝居はやっぱいいよね!!
2・3ヶ月に一度は見に行きてえ!! とつくづく思いました。
先立つものがあればね……(それを言うな!)
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