戦いの道に身を委ねる

 キャラクターを作成する時に、幾つかのテンプレートを選べます。初心者は「戦士」をまずはやっておけ、と言われるのは、やはり操作の基本を覚えることが出来るからでしょう。別に戦士で始めたからと言って、他のことができないわけではないですから、一緒に魔法などを覚えたところで問題はないのです。
 スキル合計は 700+αまでですから、最終的に上げていくべきスキルは絞り込むことになりますが、何かスキルを下げれば他のスキルを上げることが可能です。多少時間を掛ければ、スキル構成を幾らでも変えられるのが、UOの特徴ですから、戦士で操作の基本を覚えてから他にも手を出してみれば? と皆 勧めます。
 以下は戦士として生きていく時、上げることになるであろうスキルです。
 まず、攻撃をするためのスキル。「剣術」「槍術」「棍術」「弓術」「格闘」の5つで手に持っている武器により、どのスキルが使用されるか決まります。このスキルで命中率が決まります。
 次に戦闘をしていれば自然に上がるスキル。「戦術」「解剖学」「受け流し」「伐採」の4つで、これらはスキルとして使用しなくても戦っているだけで上がっていきます。与えるダメージなどに関わります。
 最後に自分で意識して使用する特殊能力のスキル。「治療」「騎士道」「武士道」「忍術」「追跡」「」「武器学」の6つを挙げています。スキルを使用することでスキル値が上がり、上がればさらに出来ることが増えていきます。

Swordmanship [剣術]

Fencing [槍術]

Mace Fighting [棍術]

Archery [弓術]

Wrestling [格闘]

 難易度制、スキル遅延無し
 「剣術」を教えてくれるNPC:
Blacksmith、Iron Worker、Keeper of Chivalry、Ninja、Samurai、Warrior's Guildmaster、Weapons Trainer
 「槍術」を教えてくれるNPC:
Blacksmith、Iron Worker、Keeper of Chivalry、Ninja、Thief Guildmaster、Warrior's Guildmaster、Weapons Trainer
 「棍術」を教えてくれるNPC:
Blacksmith、Iron Worker、Jailor、Keeper of Chivalry、Monk、Ninja、Warrior's Guildmaster、Weapons Trainer
 「弓術」を教えてくれるNPC:
Boyer、Ranger Guildmaster
 「格闘」を教えてくれるNPC:
Gypsy Banker、Jailor、Mage、Mage Guildmaster、Monk、Weapons Trainer
 「剣術」は"ソード"とか"SS"、「槍術」は"フェンス"、「棍術」は"メイス"、「弓術」は"弓"、「格闘」は"レスリング"と呼ばれることがあります。まあ、そのままといえばそのままですね。
 それぞれに応じた武器を使って戦うためのスキルです。それぞれの武器はどのスキルを用いるのかが決まっています。素手の場合は「格闘」スキルが用いられます。モンスターの場合、武器を持っているグラフィックだとしても、攻撃のためのスキルは「格闘」になます。
 実際に攻撃する時は、ウォーモードにして攻撃目標をターゲットします。デフォルトのキー操作なら「CTRL+C」か「TAB」キーで、ウォーモードとピースモードを切り替えられるはずですね。ターゲットは目標をダブルクリックですが、その要領については こちらを御覧下さい。
 自分のスキルと相手のスキルの双方から攻撃の命中率が決まります。つまり、このスキルは攻撃だけでなく防御の意味もあるということです。お互いのスキルが同じ場合、命中確率の基本は50%となります。難易度制だから、自分と同じレベルの相手と戦うのが成長には最適です。普通に戦っていれば、2次スキルの「解剖学」「戦術」も連動して どんどん上がっていきます。
 このスキルは命中率に関わりますが、実はダメージには関わりません。ダメージを決める時は使っている武器のベースダメージ(ちなみに素手は1-4)に「解剖学」「戦術」、武器によっては「伐採」のスキルが関わります。また、ステータスの STRが高いほど与えるダメージも増加します。あとは装備の武器ダメージ増加のプロパティがあれば、その分上がるほか、ダメージを上げる特殊能力が幾つか存在しています。
 戦士修業・・すなわちこれらのスキルをどのように上げていくか、は一言では書ききれませんので、別項に分けています。そちらを御覧になりたい方はこちら(戦士修業)へどうぞ。
 戦士たるもの、使用する武器を何にするかは永遠の悩みといえます。次に述べるスペシャルムーヴの内容によって選ぶもよし、見た目で選ぶもよし、です。一応「振り速度が速い」というのが、今は一番有利といえば有利ですが、マナリーチ・スタミナリーチは、振り速度が遅いほど性能が上がるようになっています。こうした武器のことを、もう少し知りたければこちら(戦士の装備)へどうぞ。

■スペシャルムーブ(SpM)

 いずれのスキルも、その武器の力を いかに引き出せるかをも意味します。これは「SpM」こと「スペシャルムーブ」の形で現われます。武器には必ず2つのSpMが設定されています。1つ目は「プライマリSpM」と呼ばれ、武器スキルのリアル値が70以上で使えるようになります。2つ目は「セカンダリSpM」と呼ばれ、武器スキルのリアル値が90以上で使えるようになります。武器スキルは、これらの数値にすることが まずは目標となることでしょう。
 ペーパードールでキャラクターの脇にある紫の本をダブルクリックすれば、下のような本が現われます。ここから SpMが確認できます。
 このように現在の装備にあわせた SpMのアイコンがあり、これをダブルクリックすることでセットできますが、このままでは分かりにくいので、アイコンをドラッグして外に出しましょう(要領は魔法の呪文書と同じ)。
 好きなところにアイコンは置けます。マクロでも SpMはセットできますが、セットされた状態を確認するためにも アイコンは置いておく方が良いでしょう。
 外に出したアイコンをダブルクリックすると、アイコンの色が右のように赤く変わるので、どちらがセットされているのか分かり易くなります。一度にセットできるのは、プライマリかセカンダリのどちらか1つだけです。
 セットした状態で攻撃し命中すると SpMが発動します(Moving Shotだけは命中しなくても攻撃時に発動)。SpMを使うためにはマナを消費しなければなりません。戦士にとってダメージを増やし、装備可能な武器を増やす STR、武器の振り速度を決定するスタミナの値ともなる DEXはどうしても上げたいステータスですが、SpMのことを考えると、マナの値ともなる INTも欲しくなります。その兼ね合いに皆悩みながらステータスを調整しているのです。
 SpMで消費するマナについては、色々とシステム的なルールがあります。短時間のうちに連続しようするとマナ消費量が2倍になる・・とか、戦闘系のスキル合計が200以上で消費量は−5、300以上で−10される・・とか。また、装備の「マナコスト低減」も有効で、これらを考慮しながらマナをやりくりすることになるでしょう。

Tactics [戦術]

 難易度制、スキル遅延なし
 教えてくれるNPC:
Blacksmith、Cashual、Gypsy Banker、Iron Worker、Monk、Ninja、Ranger Guildmaster、Warrior Guildmaster、Weapons Trainer
 与えるダメージを増やすスキルで、武器スキルの2次スキルとなります。相手の「戦術」スキルが適切な数値である必要はありますが、普通に戦っていれば それほど気にする必要は無く上がっていきます。スキルが80あればダメージは5割増し、GMだと7割増しぐらいになるため、その効果は無視できません。
 が、どうしても戦士系スキルを削る必要を感じたら、これを削ることになるかと思います。ただ「治療」スキルを上げていないのなら、「解剖学」を削る方が 与えるダメージに及ぼす影響は少ないですね。

Anatomy [解剖学]

 非難易度制、スキル遅延1秒(直接使用時)
 教えてくれるNPC:
Bloodletter、Bloodletter Guildmaster、Fortune Teller、Healer、Healer Guildmaster
 スキルを直接使用すると、ターゲットした相手の STRと DEXを大まかに知ることが可能です。65以上のスキルなら、相手のスタミナが何%ぐらい残っているのかも分かります。スタミナは武器の振り速度を決める要素であるため、対人戦で確認することがあるらしいです。
 武器スキルによる攻撃時に2次スキルとしても作用します。このため直接使用をしなくても、戦うだけで このスキルも上昇するので直接使用でスキル上げをする必要は無いかと思います。2次スキルとしては、スキル値の半分の割合でダメージを増やします。GM以上だとボーナスが+5%付きます(ちょっきり100なら +55%のボーナス)。
 「治療」の2次スキルでもあります。回復量に影響するほか、両方のスキルが60以上で解毒、80以上で蘇生が可能になります。包帯一つで解毒も蘇生も可能になるのですから、これは非常に大きいです。

Parrying [受け流し]

 難易度制、スキル遅延なし
 教えてくれるNPC:
Blacksmith、Iron Worker、Ninja、Samurai、Warrior Guildmaster、Weapons Trainer
 盾で攻撃をブロックします。相手の攻撃が命中したときにブロックの判定は行われ、その確率は盾ならスキル値÷4%(GMボーナス+5%)となります。GMなら 30%ということですね。盾を持っていない場合、そのブロック確率はGMボーナスのみとなるので、ほとんど意味はないことになります。
 またDEXが80未満の場合、足りない分を割合として、ブロック確率が下がるようになってしまいました。例えば DEXが 70なら差は10ですから、ブロック確率は本来の値より 10%減ということになってしまいます。
 このスキルは相手がSpMを使ってきた場合でも、それすらブロックして無効化できることから対人戦では重要視されてきました。対モンスター戦でも、ブロックできるということには大きな安心感があります。GM時の 30%という確率は 実は結構有効だったりします。
 ただし、これは「武士道」を習得していない場合の話。「武士道」を上げている場合、盾を装備していると逆にブロック率が悪くなる・・というかブロックできなくなります。その代わり武器だけを装備した状態でのブロック率が上がります。しかも両手武器を持っている方が若干 確率は良くなります。詳細は「武士道」で。
 武器を使って戦っていればスキル判定が行われて、スキルは上昇します(盾を装備しなくても可)。しかし「武士道」なしで両手武器をメインに使おうと思っている場合など、盾を装備しないならば上げる意味はあまりないので、最終的に減らされるか、最初から上がらないように設定されることも多いでしょう。
 スキル上げを急ぐ場合は、"動物風呂"と称される方法が良く使われます。これは猫や小鳥などの小動物を わざと攻撃した後ピースモードにする方法です。こうすれば、自分の攻撃/反撃で動物を殺すことなく、動物からの攻撃を受けることになります。沢山の動物をこの方法で自分に攻撃させることにより、このスキルの判定が行われる機会を増やせます。スキルが上がってきたら、小動物ではなくヤギや牛・熊などの動物を相手にした方が良いようです。
 このとき自分が使えない武器を持っておくのが有効です。というのも、このスキルの判定は自分への攻撃が命中したときに行われるからです。自分が使える武器=対応する武器スキルが上がっている場合、自分への攻撃の命中率が下がるため、このスキルの判定をするチャンスが減ってしまうのです。特に相手が小動物の場合「格闘」スキルは見込めませんので、自分が使える武器では 攻撃が命中しないことも多いのです。
 困ったことに、この動物風呂をしばらくやっていれば、このスキルは伝説(120)になるまで どんどん上がります。ただし、身に付けている防具の耐久力はボロボロになりますので、これ専用にNPCから鎧を買うなどした方が無難でしょうね。寝マクロと勘違いされないように注意しましょう。

Lumberjacking [伐採]

 非難易度制、スキル遅延3秒
 教えてくれるNPC:
Carpenter
 戦闘目的で"斧"と呼称されることがあります。
 本来は「樹から丸太を切り出すスキル」ですが、斧系の武器を持っているときに、与えるダメージに スキル÷4%(GMだとさらに+5%)のボーナスを与えるという付随効果があります。これを利用している戦士は"斧戦士"と伝統的に呼ばれてきました。
 「騎士道」や「武士道」などの特殊な戦士能力がない昔は、ダメージをアップさせる数少ない手段でもあり、破壊力の代名詞でもあったようです。確かに派手さはないが、一撃の威力が大きいのは今も変わらないと思います。
 このスキルにより、ダメージボーナスを得られる武器は、具体的には Axe、Battle Axe、Double Axe、Executioner's Axe、Hatchet、Large Battle Axe、Two-handed Axe、Ornate Axe となっています。
 War Axeは Axeと付いていますが、斧系とは認識されません。
 形は似ていますが、Halberdや Bardishも、斧系とは認識されません。
 本来の目的どおり、樹を切ることでスキルは上がりますが、上記の斧で戦っていても、武器スキル(「剣術」)の2次スキル扱いで上がります。戦士修行をするのであれば、こちらの方が早いでしょうね。また、樵をするにしても自衛手段は必要ですから、その意味でも斧を使って戦うのは自然と言える気がします。
 きこりという本来の側面は、生産側の方で説明します。

Healing [治療]

 難易度制、スキル遅延5〜15秒
 教えてくれるNPC:
Bloodletter、Bloodletter Guildmaster、Fortune Teller、Healer、Healer Guildmaster
 "包帯"と呼ばれることも多いです。
 包帯(Bandage)を使って、ターゲットした相手を治療します。それゆえに、このスキルを使うことを「(包帯を)巻く」と表現することが多いわけです。スキルを使用し初めて、実際に治療されるまで DEXに応じた時間が掛かります。
 他人に巻く場合、巻き終わるまで近くにいる必要があります。その代わり巻き終わるスピードは自分に巻くときよりも速いという無視できない特徴があります。
 回復には「解剖学」も2次スキルとして関連しており、両方のスキルが 60以上だと解毒、80以上だと蘇生までもが可能になります。包帯自体は布(服なども)を鋏で切る事により、簡単に入手できますから、回復手段としては非常に強力です。戦士なら「解剖学」も上がっているはずですしね。
 最初のうちは巻いても巻いても、なかなか成功しないかもしれないですが、めげずに巻き続けましょう。大きなダメージを負っているほど難易度は上がります。とはいえ、巻くのに 多少は時間が掛かりますので「危なくなる前に巻く」を心がけましょう。魔法を覚える気がないのであれば、このスキル無しで回復をまかなうのは、かなり難しいですし、戦士をやっていくなら包帯を巻くチャンスが嫌でも多くなりますから、スキルも上がっていくと思います。
 他人に巻く場合は自分より遥かに速いスピードで巻き終えるので、複数の戦士が 互いに包帯を巻き合って戦うと、驚くほど強固な戦線維持が可能です。知らない者同士が巻き合いながら強敵を倒す、というのはネトゲならでは醍醐味であり、何と言うか感動できますよ。
 他人に巻いた場合、相手側には「治療されている」というシステムメッセージが出ます。自分の側に これが出ている時は親切な人が 傍にいる証拠なので、その場から動かずに身を委ねて、ありがたく戦いに集中させてもらいましょう。余裕を見ながら、その相手にも包帯を巻いてあげましょう。相手のステータスバーを引き出しておくのが良いですね。
 包帯を巻いている最中にダメージを受けると「指が滑った!」と出て、回復量が下がります。しかし、巻き終えていないのに、さらに巻いてしまうのは考え物です。というのも、新たに巻いてしまうと、それまで巻いていた方はキャンセルされてしまうからです。つまり、いつまでたっても治療されない、ということにもなりかねません。
 一度巻き始めたら、慌てずに包帯が巻き終わったことを示すシステムメッセージを見てから、巻きなおすようにしなければ命に関わることもあります。巻きが間に合わない!と思ったら、一気に離脱して体勢を整えるべきですね。

Chivalry [騎士道]

 難易度制、スキル遅延個別
 教えてくれるNPC:
Keeper of Chivalry
 マラスのルナで教えてもらえる騎士道アビリティを使うためのスキルです。パラディンのテンプレートで始めた場合は、もちろん最初から習得しており、スタート地点もルナになります。
 実際に騎士道アビリティを使う場合、その能力が書き留められた「Book of Chivalry」という白い本を用意する必要があります。この本はルナにいる Keeper of Chivalryから買えるので、スキルを教えてもらった時に忘れずに買い求めておきましょう。
 また、同時に「10分の1税」というのを納めなければなりません。世界各地にあるアンクをシングルクリックして現われるメニューから100gp単位で納めます。ここでお金を納めることにより得られるポイントは、騎士道アビリティを使用するとき、マナと共に消費されます。現在のポイントは Book of Chivalryをダブルクリックして開けば確認できます。
 アンクは ルナの街の2階や、ヘイヴンのウゼラーンの館の他、各地の神殿・イルシェナーのゲートなどに置かれている。
 騎士道アビリティは全部で10個あり、それぞれに難易度が決まっています。スキルが難易度ギリギリだと、発動しないことも多いかもしれないがくじけずに。スキル値に応じた難易度の技を使っていけば、スキルは自然と上がっていきます。
 最初のうちは実利も兼ねて Consecrate Weaponを使うことになるでしょう。それでスキルの上がりが悪くなってきたと感じたら、Enemy of One辺りになるような気はします。カルマが高い方が、効果の上がるアビリティもあります。
 どのアビリティも有用です。HP回復(Close Wounds)・移動(Sacred Jurney:Recall相当)を備え、解毒(Cleanse by Fire)や解呪(Remove Curse:ステータス低下などの効果を消し去る)ができます。戦闘中に使うのは危険だが、自分の周囲にいる死人をまとめて治癒と蘇生(Noble Sacrifice)も可能です。
 エネワン(Enemy of One:特定のモンスターに強くなり、それ以外に弱くなる)とコンセク(Consecrate Weapon:攻撃属性を相手の最も低い属性100%にする)は騎士道アビリティの代名詞とも言え、飛躍的に与えるダメージを上昇させます。使いどころを間違えなければ、エネワンは最終兵器ともいえるもので、これが安定して使用可能な 70ぐらいまでは最低でもスキルを上げたいです。逆にこれが使えれば、GM以上に上げる必要はあまりないとも言いますが・・。
 Divine Furyは回避力を下げる代わりに、自分のスタミナを全回復し、ダメージ・命中率・攻撃速度を上げます。回避を心配しなくても良い「弓術」との相性は抜群ですし、スタミナ回復の緊急手段としても有効といえます(フェルッカでは重宝します)。
 Dispel EvilHoly Lightについては、どちらも攻撃呪文といえますが、正直 自分で戦った方が打撃を与えられるような気はしますねえ。

Bushido [武士道]

 難易度制、スキル遅延個別
 教えてくれるNPC:
Samurai
 徳之諸島に伝わる武士道アビリティを使うためのスキルです。侍のテンプレートで始めた場合は、最初から習得しており、スタート地点は徳之諸島になります。
 徳之諸島に伝わる武器は「武士道」か「忍術」が50以上ないと、使用できない 独自のSpMを備えているものが多いです。また「武士道」は一対多の戦いに長けているという想定なのか、既存SpMの「Wirlwind Attack」に何故かダメージボーナスを与えます。
 「武士道」を習得している場合、盾を装備していると「受け流し」によるブロックの確率が悪くなります。具体的には「武士道」スキル値÷4だけ確率が減るので、GMになると盾ブロックはほぼ不可能になります。
 一方、武器だけを装備している場合にブロックが可能になります。有効な効果を得るためには「武士道」「受け流し」の双方を上げる必要があり、実戦レベルでは最低でも双方GMになっていた方がよさげです。
 どちらもがGMなら、片手武器のみの装備でブロック率は 25.8%、両手武器だとブロック率は 29.3%となります。どちらも伝説になると、両手武器のブロック率は 40%にまで上がります。このブロック率が武士道アビリティ Evasion使用時は さらに上昇して、通常の攻撃どころか魔法やブレス・毒ダメージに至るまで無効化できるようになるのだから、凶悪というほかありません。
 また「武士道」が50以上なら、名誉の徳による「名誉の戦い(名誉の徳を ダメージを受けていないモンスターにターゲットすることで開始できる)」で、攻撃が連続命中するたびに「武士道」スキルに応じたパーフェクションボーナスを得られます。これが溜まると、その相手に与えるダメージが上昇(最大2倍)し、倒した時に HP・スタミナ・マナが回復するようになります。またルート品を決める幸運の判定にもボーナスがあるらしいです。
 侍ならば、積極的に名誉の戦いを挑みたいですね。名誉の徳も、かなり有用なので一石二鳥です。
 90以上あれば、lesser hiryuに命令を出したり 騎乗したりできるようになります。
 実際に武士道アビリティを使う場合、その能力が書き留められた Book of Bushidoが必要です。この本は禅都の侍(samurai)からではなく、書士(scribe)から買うものなので注意しましょう。消費はマナのみで、他に必要なものはありません。
 武士道アビリティは6つですが、どれも強力です。スキルを上げるためには、難易度に応じた技を使っていく必要があり、最初は Honorable Executionということになるでしょうね。止めをさせなかったら『7秒間(またはブロック成功まで) 抵抗値が全て-40、「抵抗」スキル0、SpM(侍の能力も含む)が使用不可』というペナルティを受けるため大変なことになりますが、その攻撃自体の命中率は上がるので、タイミングを見計らいながら使っていくことになります。HPを回復して攻撃速度をアップできるので、上手く入れば無駄な能力ではありません。しかも名誉の戦いでパーフェクションボーナスを得ている場合、Honorable Executionを使うことで、さらに追加ダメージを与えられます(とどめをさせなくても、このダメージボーナスは得られます)。
 暇を見て Confidenceを使うのも良いですね。これの回復量はそれなりにあります。最初は使っているだけでスキルも上がるはずです。この2つを何度も使用しながら、何としても Lightning Strikeが使えるようになるまで修業しましょう。
 Lightning Strikeは武士道アビリティの代表ツートップの1つで、命中率を+45%します(正確には+50%だがシステム上限が 45%なのです)。「武士道」のスキルが高くなるとクリティカルヒットすることもあり、そうすると相手の抵抗値を無視してダイレクトダメージを与えられます。相手の抵抗値次第ですが2倍以上のダメージになることもあります。パーフェクションボーナスを得る意味でも、命中率の急増は非常にありがたいです。実は この能力だけでスキルGMまで持っていけます。
 Lightning Strikeが使える頃には、Counter Attackも使えるようになっています。こちらはブロックに成功した時に反撃するもので、通常の武器の振り速度などに関係なく反撃できます。ブロック率が高い場合、更なる一撃を簡単に与えられるということになりますが、防御系なので Evasionと併用できないのが残念。武器のSpMや攻撃系の侍アビリティはセットできて、カウンター攻撃時も発動します。
 それからしばらくすれば 侍の最重要能力である Evasionが使えるようになります。ブロック率を上昇させて、魔法やブレスなどありとあらゆるダメージをブロックできるようになるという化け物じみたアビリティです。これがあれば特効武器を持たなくても、赤閣下やドラゴンと張り付きで戦えるようになります(運が悪いときは駄目ですが・・)。確実に使えるようにマナの確保とスキルの上昇に励みたいところです。
 あまりに強力なため、その時 装備している武器に対応する武器スキルがリアル値で50以上ないと Evasionは使えなくなりました。ベストウェポンスキルや魔道武器で「魔法」スキルによる攻撃をしていた場合、Evasionは使えないので注意しましょう。
 さらにバランス調整を受け、ブロック率の上昇度合いは「武士道」スキルに比例するようになり、その効果時間もスキル値依存に変わりました。このため、必ずブロック率が1.5倍というわけではなくなりましたが、依然として有用なアビリティであることに間違いはありません。「武士道」「戦術」「解剖学」が全てGM以上なら、上昇量と効果時間にボーナスが入ります。
 Momentum Strikeは複数の敵と隣接している時、攻撃が命中したら その勢いを利用して別の対象に 更に大きな一撃を加えるという特殊な攻撃です。2回目の攻撃も命中判定は普通に行われるので外れることはありますが、「武士道」スキルと同じ割合のダメージ増加(100なら2倍)なので、命中すれば目を見張るダメージを与えられます。もし1回目の攻撃で敵を倒せた場合は、さらに2回目の攻撃のダメージは 1.5倍されます。GM以上なら総じて3倍ダメージです(システム上限が3倍)。
 多数の敵に囲まれた時でも、Evasion と Momentum Strikeの組み合わせがあれば、騎士を凌駕するスピードで全ての敵を殲滅できることすらあります。
 Honorable Execution・Lightning Strike・Momentum Strikeは、攻撃系アビリティで、武器のSpMに近い性質です。どれか1つしかセットできませんし、武器SpMと同時にセットすることも出来ません。
 Confidence・Counter Attack・Evasionは、防御系アビリティとして分類できそうですね。これも どれか1つしかセットできません。
 攻撃アビリティと防御系アビリティは同時に1つずつセット可能です。セットした場合、アイコンは赤くなります。これは武器SpMと同じ感覚ですね。

Ninjitsu [忍術]

 難易度制、スキル遅延個別
 教えてくれるNPC:
Ninja
 徳之諸島に伝わる忍術アビリティを使うためのスキルです。忍者のテンプレートで始めた場合は、最初から習得しており、スタート地点は徳之諸島になります。
 徳之諸島に伝わる武器は「武士道」か「忍術」が50以上ないと、使用できない 独自のSpMを備えているものが多いです。
 「忍術」が50以上ならば、Smoke Bomb(「錬金術」で作成)か Egg Bomb(「料理」で作成)を使い、使ったその場で、他者の視線有無に関わらず「隠蔽(ハイド)」のスキルを使用して隠れることが可能になります。アイテムとしての効果はどちらでも同じです。小麦粉と卵が材料の Egg Bombの方が、秘薬を使わない分 作りやすい気はします。
 また「忍術」スキルと同じ値の命中率で、Leather Ninja Belt(「裁縫」で作成)に装填した Shuriken(「鍛冶」で作成) や、Fukiya(「大工」で作成)に装填した Fukiya Dart(「弓矢工」で作成)を発射できます。どちらも毒を塗ることが可能で、「」スキルがなくても 命中させた相手に 塗った毒を与えられるという優れものです(スキルがあるなら毒のランクが上がる可能性もあり)。発射機をシングルクリックして「装填」を選び、対応する飛び道具をタゲってチャージします。一度に10回分までチャージできます。使用は発射機のダブルクリックとなりますが、片手が空いていなければ発射できません。
 実際に忍術アビリティを使う場合、その能力が書き留められた Book of Ninjitsuが必要です。この本は禅都の忍者(ninja)からではなく、書士(scribe)から買うものなので注意しましょう。消費はマナのみで、他に必要なものはありません。
 また忍術アビリティは「隠蔽(ハイド)」「隠密(ステルス)」「追跡」のスキルと密接に関わりあいます。これらのスキルがないと使えないアビリティもあったりするので、同時に習得を検討するべきでしょう。ただし、そうするとスキル合計700の壁がどうしても見えてくるので、スキル構成には悩むことになります・・。
 忍術アビリティは全部で8つあります。アビリティごとに難易度が決まっており、適切な難易度のアビリティを使うことでスキルは上昇します。使い方は「武士道」と変わりません。
 以下には繰り返し"ストーキングボーナス"という言葉が出てくるが、これはあらかじめ相手を「追跡」しておくと、その時の相手との距離に応じて計算されるボーナスです。離れていた方がボーナスは大きいが、無駄に歩き回っても意味はありません。これがあると殆どの忍術アビリティの効果が向上します。
 Animal Formは様々な動物に変身でき、何に変身するかで難易度が変わります。Book of Ninjitsuでは難易度0となっていますが、実際には最低でも20のスキルは必要です。ステルス状態で使った時でも、そのステルス状態は維持されます。
 変身する動物によって何らかの能力を得られます。もう一度使えば 元の姿に戻れます。騎乗せずに、同等の移動速度を得ろことも出来るわけで、重要です。移動しながらマクロを使って技を使えば、以前変身した動物に再変身します(メニューが開かれない)。
 ただし変身中は 変身を解除するための Animal Form・Mirror Image・Shadow Jump以外のアビリティ(忍者に限らない)や魔法が使えなくなります。スキルの直接使用も制限され「解剖学」「動物学」「探知」「評価(EI)」「隠蔽(ハイド)」「隠密(ステルス)」「追跡」以外は使えません。
 Back Stabはステルス状態で無ければ使えません(ハイドしただけでは駄目)。相手にできるだけ近づいてセットしてから攻撃することにより、相手に大きなダメージを与えます。きっちり隣接していれば2倍近いダメージを与えられるし、ストーキングボーナスでダメージが増えます。
 Surprise Attackもステルス状態で無ければ使えません。この攻撃が命中すると、相手は8秒間 回避力が低下する(結構 効果あり)。ストーキングボーナスは、回避力の低下量に影響します。
 最初はこれらを使いながらスキルを上げていくことになります。Mirror Imageで分身を作れるようになったら、ハイド状態が解けた後に受けるダメージを抑えられるようになるでしょう。
 Shadow Jumpもすぐに使えるようになり、そうすれば Teleportしなければ行けないところにも行ける様になります。ただし、このためにはステルス状態になっている必要があります。
 やがて、Focus Attackが使えるようになります。これはセット後の攻撃時に武器のマジックプロパティ効果を上げる(使用すれば、実際数値が増える)という変わった能力で、盾を装備している時は使えません。ストーキングボーナスは特に関連しないようです。
 Ki Attack(ステルス状態では使えない技で、セット後素早く移動することで与えるダメージが増える) と Death Strike(この攻撃後 5秒経過もしくは対象が5歩以上動いたらダイレクトダメージ) は、どちらもアクが強くて使いづらい印象があります。何より難易度が高いので GM程度のスキルでは、なかなか成功しません。決まればカッコイイのは間違いないのでしょうけどねえ。

Tracking [追跡]

 非難易度制、スキル遅延10秒
 教えてくれるNPC:
Ranger Guildmaster
 スキルを直接使用して、対象を選び その居場所を矢印で確認できるようにするスキルです。対象には PCやベンダー、モンスターなどあらゆるクリーチャーが含まれます。スキル遅延に注意しながら ひたすら使えば上がっていきます。スキルが高いほど、遠くにいるものを追跡できるようになります。
 相手が「隠蔽(ハイド)」「隠密(ステルス)」で隠れている時は、そのスキル値を加味した難易度で見つけ出します。隠れている状態で、かつネクロマンシィ呪文で Wraithに変身しているなら 難易度+20(見つかりづらくなる)、Horrific Beastに変身しているなら 難易度−20(見つかり易くなる)、Vampiric Embraceで変身しているなら、難易度が 50以下なら 50に補正されます(見つかりづらくなる)。Lich Formは難易度に影響を与えません。
 なぜ、このスキルが戦士系のスキルに入っているかというと、「忍術」による忍術アビリティのほとんどは、このスキルによって相手を追跡している場合に、ストーキングボーナスというのを得られるからです。これは追跡を開始した時のお互いの距離で、離れているほどボーナスは高くなります(無駄に歩いてもボーナスは増えません)。
 ストーキングボーナスが忍術アビリティに与える影響は以下のようになっています。
・Backstab のダメージ増加
・Surprise Attack による相手の命中率低下量
・Death Strike のダメージ増加
 エルフが隠れている場合、このスキルによる発見確率は半減(=見つかりづらくなる)するとのことです。

Poisoning [毒]

 難易度制、スキル遅延5秒
 教えてくれるNPC:
Thief Guildmaster
 Infectious Strike の SpMを持った武器や、食品に毒を塗ります。毒の確保が大変で、終盤の上がりが非常に悪いため、育てるのは大変ですが その価値はあると思います。過去は毒を塗ると、武器の耐久力が下がっていたようですが、現在は そのようなことはありません。その代わり、毒を塗れる武器が限定され、その武器の扱いに習熟していないと毒攻撃自体が出来なくなっています。
 毒自体は「錬金術」で作る薬で、 Lesser Poison Poition(L毒)・Poison Potion(N毒)・Greater Poison Potion(G毒)・Deadly Poison Potion(D毒) の4種類があります。スキルが低いうちは、当然 弱いランクの毒しか塗れません。また、塗るのに失敗して自分が毒を受けることもあるので、解毒手段(Greater Cure Potionが一番でしょうね)を準備しておかないと後悔します。まずはL毒から始めましょう(その確保が実は一番大変だったりします・・このスキル上げ以外に使い道がないので・・)。
 なお毒塗り自体は、スキルが80になったら無条件で成功するようになります。しかし、スキル上昇を目指すなら、D毒を塗るより、ずっと G毒を塗り続けた方が良いです(売り物を作る時は黙ってD毒ですけどね)。この辺りになると、GGS頼りで 地道に上げた方がいいと思います。でないと、幾ら毒が必要になることか・・。
 なお、スキルは毒を塗った時しか上がりません。
 武器SpM「Infectious Strike」は、塗った毒を相手に与える効果をもちますが、このスキルが無いまま「Infectious Strike」を使っても、L毒の効果しか与えられず、殆ど意味がありません(たとえD毒を塗っていたとしても・・です)。
 逆に、このスキルがある者が「Infectious Strike」を使った場合、そのスキル値に応じて与えられる毒のランクが上がります。さらに、スキル値と同じ確率で 毒のランクを1つアップできます(本来与えられるランク+1も可能)。作成できる中で最強である D毒が塗られていてランクアップした場合、リーサル毒と呼ばれる 解毒が非常に困難な強い毒効果を与えられます。戦い方さえ間違えなければ古代竜ですら ひれ伏します。
 ちなみに「Infectious Strike」が使える武器は、Butcher Knife(剣術)、Cleaver(剣術)、Dagger(槍術)、Kryss(槍術)、Pike(槍術)、Double Bladed Staff(槍術)、Assassin Spike(槍術)です。武器といえるのは全てフェンス系武器であるためか、テンプレート忍者で始めると「槍術」を習得した状態になっていますね。
 なお、忍者道具の Shurikenや Fukiya Dartにも毒を塗れます。これらを実際に使う側は「毒」スキルが無くても、塗った毒の効果をそのまま与えられます。ここが Infectious Strikeとは異なるところで、注目するべきところともいえるでしょう。
 ちなみに武器だけでなく、メイジ呪文の Poisonで与える毒の強さにも影響します。このスキルが無いと、やはりL毒相当しか与えられません(モンスターに使われた場合も同様です)。「魔法」と一緒に「毒」も上げたメイジを"毒メイジ"と呼ぶこともあります。詳細は魔法使いの項目の方をご参照下さい。
 D毒や その上のリーサル毒を受けると、なかなか高確率で死ねるので、Greater Cure Potionなり包帯解毒なりの手段を確保しておきたいですね。毒攻撃を繰り出すモンスターも、必ず「毒」スキルを持っています。・・つまり、確率で受ける毒がランクアップする可能性もあるわけで、本当に注意しなければならないと思われます。
 なお毒を塗った食品を食べた人がトランメルで死んだ場合、ハラスメントとして報告できてしまうらしいので、食べ物に むやみに毒を塗るのは止めておきましょう。

Arms Lore [武器学]

 非難易度制、スキル遅延3秒
 教えてくれるNPC:
Armourer、Blacksmith Guildmaster、Marchant Guildmaster、Samurai、Warrior Guildmaster、Weaponsmith
 直接使用してターゲットした武器防具の状態を調べるスキル・・でしたが「正邪の大陸(UO:AoS)」で普通に武器防具のプロパティを確認できるようになったため、ほとんど意味のないスキルと化しています。一時期、このスキルが防具の抵抗値に影響するような仕様変更が検討され、にわかに上げる人が増えたこともありました。
 沼ドラ こと swamp dragonに 鎧(dragon barding)を装備させている場合、このスキルにより その鎧の痛み具合を確認できます。現状、このスキルを使うとすれば このときぐらいですが、スキル0でも何度かやれば成功するため、特に上げる必要はありません。
 鎧(dragon barding)を付けた沼ドラに乗っているときは、乗り手が受けるダメージを、その鎧が高品質なら20%、標準品質なら10%軽減します(対人戦では無効)。なので、戦士が強敵に立ち向かう時は乗りたいペットとなっています。壊れた瞬間に鎧が消えてしまいダメージ軽減効果もなくなるため、このスキルで耐久力を調べて、壊れそうなら刃物を当てて剥がし、新たな鎧を着けてやる・・という用心が出来ます。
 この鎧はDEEDの形になっており、ダブルクリックして沼ドラをターゲットすることで装備できます。一度装備したものは、もう元のDEEDには戻せません。鍛冶で作れますが、その作成難度は高く、材料も大量に消費します。材料に使用した ingotの色を反映しますが、色による効果の違いはありません。PCベンダーを巡れば売っているのを見つけることも出来るでしょう。